長田きみえさんってどんな人?
伊豆半島の東部に位置する静岡県伊東市で70年続く「おさだ農園」。3ヘクタールの広大な農地で、15種類以上の柑橘類を中心に栽培している。今回ご紹介するのは、そんな「おさだ農園」の3代目・長田きみえさん。
海と山に囲まれ、空に輝く太陽の光と海に反射した照り返しを浴びながら、ほとんど農薬を使わずに育った作物は、甘みと酸味のバランスに優れ、年間会員制に加入するファンはクチコミで全国に広がった。
特にみかんは、地元の朝市でも開始15分で完売してしまうほどの人気ぶりだ。「とにかく甘い。農薬を使わないから安心」「愛されて育ってるので、すごい幸せなみかん」と、人々を魅了する。
おさだ農園の3代目になった理由は?
祖父の代から続く農園で、4人きょうだいの末っ子として生まれた彼女。東京農大でバイオセラピーを学ぶため、伊豆半島を離れ上京した。
卒業後も首都圏に残り、かねてから関心のあった保育士として二年間勤務。子どもたちと過ごす日々は楽しかったが、自分が何ができるかを改めて考えた結果、食に関する知恵をつけたいという思いが芽生えた。
そして6年前、悩みながらも伊豆半島にUターンし、農園を継ぐことを決意。
長田きみえさんの「7つのルール」
さて、そんな彼女が「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. 仕事中は足袋を履く
一年を通して自然の中での作業が多い彼女。木を安全に軽やかに登るためにも、足袋を履くのがお決まり。
■2. 会員の好みは手書きで管理する
通販は行わず年間会員制を導入しているおさだ農園。会員との交流を通して把握した好みは、手書きで管理する。
■3. 夕食時は翌日の打ち合わせをする
家族経営でもあるおさだ農園では、夕食時に打合せをするのが定番。農家としてはまだ駆け出しだが、彼女の考え方に両親も学ぶことがあるという。
■4. 休日はブルーハーツを聴く
彼女が休日に決まってすること、それはブルーハーツを聴くこと。憧れの甲本ヒロトさんに恥じない生き方をしたいのだとか。
■5. 豊作のときは物々交換
豊作のときは、物々交換をするのが彼女のスタイル。お互いに思いを込めて作ったものを共有しあえる、うれしい習慣。
■6. みかんの皮は捨てない
みかんの皮は、捨てずに活用するのがルール。今ハマっているのは、よもぎ蒸しの中にみかんの皮を混ぜること。
■7. 自然から学ぶ
実をつけていない枝でも役割がある。そこから、どんな人でも生きている価値があることを教わったという。自然から多くのことを学んだ彼女の想いが、作物にも込められている。
次回の「7ルール」の放送は、1月26日(火)よる11時00分~。地域おこしの仕事をする夫との結婚を機に、大阪を離れIターンし、岡山県にある住民30人ほどの限界集落に移住したあんこ職人・竹内由里子さん。
Oggi.jpでは、番組を振り返りながら仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! ぜひチェックしてみてくださいね♡