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LIFESTYLE

2020.06.23

えっチーズケーキのことじゃないの?「フロマージュ」って何? 人気の食べ物や正しい使い方なども知ろう

フロマージュと聞くとスイーツやチーズケーキを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、フロージュはフランス語でチーズを意味します。日本での使われ方は正確にいうと少し違うのです。本記事では、そんなフロマージュの正しい意味から、フランスでの人気の食べ物や食べ方を解説します。

【目次】
フロマージュとは何のこと?
フランス人のフロマージュの楽しみ方
フロマージュを使った食べ物はケーキ・パン・スフレなど
フロマージュ・ブランについて
フロマージュという言葉の使い方も知ろう
最後に

フロマージュとは何のこと?

「フロマージュ」と聞くと、皆さんはどんなことを思い浮かべますか? 洋菓子店の店名にもなっていたりするので、もしかしたら、スイーツの甘いイメージが広がった方も多いのではないでしょうか。この記事では、「フロマージュ」について解説していきますよ。

(c)Shutterstock.com

フロマージュは、フランス語。「Fromage」と書き、チーズのことを指します。「チーズ」は、牛や山羊などの乳を発酵させて作る乳製品のこと。そのまま食べても美味しいですし、スープやグラタンなど各種料理にも使えますね。

ところで、「え? フロマージュってチーズケーキのことじゃないの?」と思われた方もいるかもしれません。確かに、日本の洋菓子店では、チーズケーキを「フロマージュ」として販売しているお店もあります。しかし、正確にいうと、それは誤りです。

チーズケーキはフランス語ではガトー・オ・フロマージュ(Gâteau au fromage)と言います。

フランス人のフロマージュの楽しみ方

フランスは世界有数のフロマージュ生産大国であることをご存知ですか? かつてシャルル・ド・ゴール大統領は、フランスを「300種類のフロマージュがある国」と表現しました。今では、なんと1200種類以上ものフロマージュが存在しているんですよ。

(c)Shutterstock.com

伝統的にフランスでは、フロマージュを食後に食べるのが定番でしたが、今では食後だけではなく、食前のアペタイザー、メイン料理、盛り合わせ、おやつとしても楽しまれています。

特に最近は、アペタイザーとしてのフロマージュ消費が増えており、様々なフレーバーのフロマージュでチーズプレートを作ったり、チョコレートやドライフルーツと一緒にデザートとして味わうのも人気です。

また、ウイスキーやカクテルと新しいペアリングでフロマージュを楽しむスタイルにも注目が集まっていますよ。

また、フランスでは、昔からの伝統的なチーズ作りを行っているチーズをAOP(EU統一の原産地呼称保護)チーズとして認定しています。認定されているチーズは、カマンベール、ブリー、コンテなど45種が存在。

フランス人はフロマージュに強いこだわりがあり、AOPチーズの他にも個々の農場で生産された生産者スタンプの押されたフロマージュも人気です。

フロマージュを使った食べ物はケーキ・パン・スフレなど

続いて、フロマージュを使った食べ物をご紹介していきましょう。チーズを使った食べ物といえば、チーズケーキ! 先述しましたが、日本では「フロマージュ」と呼んでチーズケーキを販売しているお店もありますね(フランス語の使い方としては誤り)。

(c)Shutterstock.com

チーズケーキはフランス語でドゥーブル・フロマージュやガトー・オ・フロマージュと言いますので、この機会に覚えておいてくださいね。

また、フロマージュはパンとの相性もばっちり! 特にバゲットと組み合わせると、チーズの味が引き立ちます。熟成の進んだチーズには、全粒粉やライ麦の入ったパンが合いますよ。

フランスのカフェで生まれたクロックムッシュも美味しいですね。クロックムッシュは、パンにベシャメルソース、ハム、チーズをサンドして焼いたものです。

ちなみに、クロックムッシュの意味は、「かりっとした紳士」。由来は定かではないですが、食べる時にかりかりと音が鳴るので、男性専用の食べ物だったからという説があります。

フロマージュを使った食べ物の最後にご紹介するのは、フロマージュ・スフレ。フロマージュ・スフレとは、ふんわりとした焼きチーズケーキのこと。実はこのフロマージュ・スフレ、日本生まれのチーズケーキなんです。驚きですよね。ですから、海外で見かけることは滅多にありませんよ。

フロマージュ・ブランについて

(c)Shutterstock.com

日本でも人気のフロマージュ・ブラン。フロマージュ・ブラン(Fromage blanc)とは、フランス語で「白いチーズ」を意味する、フランス原産のチーズのこと。

ブラン(白い)という名前の通り、色は乳白色。なめらかなクリーム状のフレッシュタイプのチーズです。味の特徴は、酸味はヨーグルトよりもやさしく、生クリームよりもあっさりしています。

チーズ独特の癖や匂いがなく、さっぱりとしていてさわやかなので、チーズが苦手な人でも食べられると評判です。フランスでは、離乳食としても食べられていますよ。

フロマージュという言葉の使い方も知ろう

(c)Shutterstock.com

「フロマージュ」について解説してきましたが、理解は深まってきたでしょうか? ここでは特に海外に行った時に、日本人がしてしまいがちな「フロマージュ」の認識違いをご紹介しながら、例文をご紹介していきましょう。

1:「パリに行った時に、フロマージュを頼んだらチーズが出てきて驚いた」

ここまで読んできた方はご理解いただいていると思いますが、フロマージュとはチーズのこと(しつこいですね…)。日本ではお菓子の名前のイメージが強いですが、海外では通じないのでご用心を。

2:「ドゥーブル・フロマージュを1つください」

日本ではフロマージュとチーズケーキが混同されがちですが、フロマージュはチーズのこと。先述しましたが、チーズケーキをフランス語で表現したいときには、ドゥーブル・フロマージュやガトー・オ・フロマージュと言いましょう。

3:「フランスの食生活には、フロマージュが欠かせない!」

フランスのフロマージュ消費量は1人当たり年間約26kgであり、日本人の消費量のおよそ12倍にのぼります。このことからもわかるように、フロマージュはフランス人の食生活に欠かせない食材です。

最後に

(c)Shutterstock.com

いかがでしたか? フロマージュ=チーズというイメージは結びつきましたか。フランスではワインだけでなく、他のアルコール飲料とフロマージュを組み合わせて楽しまれています。

日本でも今後、そうしたフロマージュの楽しみ方は注目を集める可能性がありますね。気の置けない友人や恋人とともに、フロマージュの様々な食べ方を楽しんでみてはいかがでしょうか。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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