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2020.05.22

離婚に必要な事前準備や条件は? 弁護士・離婚経験者から聞くアレコレ

離婚を考えているあなたへ。弁護士や離婚経験者から聞いた、離婚が成立する条件や準備、気をつけたいことなど紹介。恋愛経験豊富なOLライタータケ子がお届けします。

OLライター タケ子

「私、離婚します!」別れるまでの道のりとは?

離婚は、一生を誓った関係から再び他人同士になること。しかし、離婚が成立するまで、はたまた世間や戸籍から家族でなくなるまでの道のりは、いばらの道だと聞きます。今回は、離婚するか悩んでいる女性のために離婚成立までの流れを私、OLライタータケ子が紹介します。

◆1:「私、離婚します!」と宣言はしないで

(c)Shutterstock.com

男女が離婚しようと思った圧倒的理由はなんだと思いますか? 私がこの件で取材をはじめる前までは「相手の不貞行為」つまり浮気・不倫によるものが原因だと思っていました。しかし実際は、男女ともに圧倒的多数で「性格の不一致」が原因だそうです。独身の私にとって正直なところ「今さら?!」と内心思ったしだいです。

けれど交際期間だけでは見えてこないお互いの細かな性格、年齢を重ねるごとにより変化する気持ちは、いつまでもあの頃ではいれないという感覚があるのでしょう。

さてそんな性格の不一致が離婚原因の第一位であれ、相手の不倫であれ、DVやハラスメントであっても離婚を決意してから実行に移すまでは誰にも話さない方が良いようです。もちろん精神的に辛く誰かに話をしたいというのであれば、家族やとても親しい友人、または弁護士に相談しましょう。

離婚を拒まれる可能性

暴力や不倫という相手の非が明らかな場合は、離婚の明確な理由として、慰謝料の対象になります。しかしそれらが原因ではないものが離婚願望であれば、法律で認められた離婚の条件に合致していることを証明する必要があります。

またスムーズに離婚の話が進んでもお互いの財産を正確に分割するためには、夫婦共有財産(不動産や家財、預貯金や有価証券など)と特有財産(片方が婚姻前から有していた財産など)をリストアップしておく必要があります。

これらを飛ばして離婚宣言をしてしまうと、事前に処分をされてしまう可能性もあり、貰えるものがもらえないでは独身に戻った時に不安も大きくなるはず。ですから、後先を考えない行動はNG

自立に向けて準備

多くの女性は結婚と同時に退職、またはパートタイマーなど独身時代と働き方を変える女性が多いはず。そういった中、急な離婚に対応できますか?

私が取材した中では、経済的自立を目指しているのならやはり離婚前から転職活動されている経験者が多かったです。また別居の希望があればやはり必要になってくるものはお金。こっそり自分名義の通帳でへそくりをしていてよかったとも聞きました。

◆2:明確な離婚理由をまとめる

(c)Shutterstock.com

離婚は結婚同様基本的には双方の合意があれば成立しますが、相手が離婚に同意しなければ争うこととなります。

法廷で争う場合は法律をもとに裁判がおこなわれるようです。離婚が成立する条件は、病気やDV、モラハラ、借金など(場合により例外あり)が挙げられますが、重度か軽度か、その段階は自分だけでは決めず、弁護士さんと相談しましょう。やはり第三者を交えて事を進めた方が、後々あなたを助けてくれるはずです。

◆3:請求できるかもしれないお金をチェック

(c)Shutterstock.com

離婚した後の事考えると、先走って離婚するより安心して独身生活が送れるように、お金は重要ポイントかと思います。相手から請求したり、援助を受けられる場合もあるので、ここではその中からいくつか紹介します。

・別居するにあたって相手から生活費を請求できる場合がある
・結婚後に2人で築いてきた共有財産の財産分与
・精神的、肉体的にも苦痛を受けた場合に請求できる慰謝料
・子の親権者となった場合の養育費
・シングルマザーになった場合、市区町村からの扶助または助成金

少しリストアップしただけでもこんなにたくさん。この調査が後のシングルライフに大きく影響してくるはずなので、しっかり考えましょう。

◆4:証拠を集める

(c)Shutterstock.com

あなたが離婚をしたい! と思っていても相手が拒否したり、スムーズに話し合いが進まないパターンも考えられます。先ほどの法律をもとに裁判を進めるためにも、離婚理由の証拠は欠かせません。いくつか例を紹介します。

・DVの受けた際の傷跡の写真、病院での診断書
・浮気、不倫の証拠となるメールのやりとり
・ハラスメント受けた時の音声
・毎月の預金通帳のコピー

離婚以外にも、慰謝料や財産分与を請求する際にもこの証拠が必要な為、あわせて準備しておいた方がよいみたいです。

◆5:精神的な自立に向けて

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離婚経験の友人や先輩に話を聞くと、「結婚の何倍も大変だったと」口をそろえて言います。やはり結婚の何十倍もの気力を使いますので、精神的な疲労、体力的にも疲れるようです。自分や子供の幸せの為に前へ進む、自立するという強い意志が必要です。

◆6:離婚を切り出す

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これまで離婚はなるべく急がず、まずは準備を進めるのが先決のように書いていますが、もし今あなたがDVハラスメントなど体や心を傷つけられているのであれば、なるべく早い段階での脱出が良いとのこと。

なかなか相談できない内容かもしれませんが、DVでは相談窓口を設けているところも多く、一時避難として身を預かってくれるところもあります。少しでもおかしいなと思った段階でぜひ恐れず相談を。

離婚するまでの流れをざっと紹介しました。離婚成立条件は、人によって置かれている状況が違う以上、例外を含め、まだまだあります。ぜひきちんと相談できる専門的機関に相談し、離婚を切り出すタイミングを一緒に探してもらいましょう。

TOP画像/(c)shutterstock.com

OLライター タケ子

恋愛コラムや指南書を読み漁り、婚活の糧にしているOLライター。スイーツや食にも興味あり♪

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