アラサーOL【婚活のリアル#33】初めて愛した男・ひろくん6
こんにちは、アラサー受付嬢つかさです♪ 上京して今年で5年目。これまで出会った男性を振り返りながら、婚活のあれこれをお届けしているこのブログ。前回は、婚活と不倫するなかでの転職活動についてお届けしました。まだ読んでない方はこちらからどうぞ♡
>>【婚活上京物語】これまでの記事
あっけなくカーディーラーお嬢の面接に落ちたものの、転職活動に本腰を入れることにした。
まず今の仕事である、テレビ局での番組制作。部署は100人を超える大所帯で、この時ナンバー3になっていた。だが、既に職場での婚活に限界を感じ、この職から離れようと決意。
背に腹はかえられない。
先輩と上司にお願いし、どんと役職を降格してもらった。
「戻りたいと言っても難しいわよ」、そう先輩に諭された。もちろんお給料も減った。しかし、新人スタッフの指導や上からの指示、番組やイベントの仕事など、多くのしがらみから抜け出すことができたのだ。さて転職活動するかな♪
でもね甘かったの…。
ぜんぜん見つからないよー! と、不倫彼氏のひろくんに泣きつくと「ほらみろ! そうやって後先考えないで役職降りたりしたからや。それに、このままお給料少なくてやっていけへんやろ!」と怒られた。
◆不安だらけの初夏
ある日、ひろくんがうちにやって来た。近くの公園はしょうぶが見ごろを迎えていた。お部屋で軽くイチャラブしてスーパーへお買い物へ。今日こそは手料理を食べてもらおうと張り切った。
もし一緒に住んでいたら、もし結婚できたらと毎日どれだけ幸せなんだろう。そんなことを考えながら結婚できない既婚者ひろくんとの妄想新婚カップル〜スーパー編〜を頭上でお送りしたら辛かった。
家に戻ってさっそく料理♪ 私はお得意の豚のしょうが焼きと卵とトマトの中華スープを作った。ひろくんもおつまみを用意していると、「2人で住んだらこんな感じなんかな」と彼。
私「…(やな奴、やな奴、やな奴!)気にしてること言わんとって」
ひろくんは「すまん」とひと言。
できあがった料理を食べながら、嬉しそうに食べる彼を見ていると、心に詰まるものがあった。でも泣いても何も変わらないし、離婚して! とも言えない。
その後2人でぐーぐー寝た。私はこういうのんびりお家デートをするのが夢だったから嬉しくてね。一生続けばいいな〜と思った。
夕方、「はらへったー」と彼が起きたので、ひろくんをお見送りがてらご飯でも食べに行こうとお出かけ♪
入ったのは「びっくりドンキー」。私は人生で二回目だった。いまだに「ドンキホーテ」と「びっくりドンキー」が混同する。
まだお客さんもまばらで、私たちのテーブルの両隣は誰もいなかった。向かい合わせで座って、今日の楽しかったことを話した。
私「やっぱりスーパーでお買い物デートするとワクワクするね」
なんでや? という彼に「だって将来を期待する感じがするやん♪」
そんな言葉に、彼は重い口調で「俺に期待するのはあかんぞ」
期待なんて。
そう頭でわかっていても、彼と一緒にたのしく過ごす未来に期待してる自分がいる。そうだ、この人は離婚絶対しない既婚者だった。私は何に期待してたのかな。離婚? その上で彼が大好きな子供と引き離して私は一緒になりたい?
それかいっそ…。
自分勝手で最低な考え、行為をしている私。それと20代の最後に既婚者である彼を選んで、30歳になったことへの少しの後悔と怒り、彼の家族への申し訳なさに、どうしようもなくなって嗚咽した。
きっと自分勝手な私のことだから、ひろくんとこの先、一生一緒に人生を歩めないことに泣いていたのだろう。今日の楽しかったデートなんて思い返して会話するんじゃなかった。だってびっくりドンキーの店員さん引いてるし(´;ω;`)
彼も珍しく涙を流していた。
ひろくん「ごめんな。お前と一緒に将来いれない。でもつかさが大好きで、手放したくない。でもお前には幸せになってもらわないと困る。愛してるから言うぞ」
「彼氏をつくれ」
号泣。
私は「…(ごめん。一応彼氏の大ちゃんがおるねん)」と思いつつ、彼の気持ちを受け取るのでした。
いやはや転職活動中に、不倫彼氏のひろくんに、年越しから会っていない彼氏の大ちゃん。問題山積ですがな…。
◆不倫の末に何を望むか
彼と一緒になる方法はないか。そんなやばい発想になってきた。こんなに愛し合ってるのに一緒になれないのはおかしな話じゃないのか。そもそも奥さんの方が早く知り合っただけで、きっと私との結婚生活の方が彼も幸せなんじゃないの、という考えに陥ってしまっていました。
うまくいかない転職活動。同じ先の見えない彼との将来が重なり、いけない発想をすることが増えていた。彼が出張すると楽しみにしていた夜の電話も、すでにバランスを完全に崩したカップルの会話に成り下がっていました。
私「千葉にひとり暮らししたら、ひろくんも生活できるやん」
ひろくん「あほか。そんな二重生活おれは望んでない!」
私「なんで一緒になられへんのよー! あほーえーん」
何度彼に言ったでしょう。きっと彼もどこかで、既婚者と分かった上で付き合ったのに、こんなことを言う私を面倒だと感じていたかもしれません。
私「奥さんとこどもは…」
ひろくん「家族の話は出すな!」
彼が立ち入って欲しくない話を振ってしまう私。家族という響きに臆してしまい、彼のご両親に友人、ずっと私は紹介されたりすることのない事実。私は彼の表の生活の人間ではなく、あくまでの裏の生活の人間だと感じた。
私は大ちゃんという彼氏がいながら、大好きなひろくんを離さなかった。私の心の支えはひろくんと信じていたからだ。裏の生活の人間としての真実に蓋をしつつ、最低と思っていてもやめれない不倫。自分がされたらきっと許さないのに。
少し私は頭を冷やしたいと冷却期間を提案した。彼は受け入れなかった。
ひろくん「関係を続けるか、別れるかどっちかや」
私も彼も「別れよう」とはまだ口にできなかった。大ちゃんとの今後に不安を感じていた時期、ひろくんとの関係にも陰りが見えた夏の始まりでした。
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つかさ
昭和最後の生まれで、現在31歳。東京・丸の内にある会社にて受付勤務。素敵なお嫁さんになるべく、2015年関西から上京し、絶賛婚活中でございます♪