服の色と質感にあわせてリップを選ぼう♪
ジャケット¥47,000(ウィム ガゼット 丸の内店〈ウィム ガゼット〉) ニット¥10,400(FRAY I.D ルミネ新宿2店〈FRAY I.D〉) リング¥36,000(フリュイジョリ)
「服に合わせてリップを選べるようになったら、もっとおしゃれが楽しくなります」
by エディター・三尋木奈保
エディター・三尋木奈保
洗練されたベーシックスタイルに定評のあるファッションエディター。自身のおしゃれルールを記した『マイ ベーシック ノート』(小学館)がシリーズ累計18万部のベストセラーに。
「ファッションページの撮影現場では、服ごとにモデルのリップを替えるのですが、リップの色と質感しだいで服の輪郭がぐっと際立って、『スタイリングの最後のピース』がぴたりとはまる… その重要性がこんなに高い時代って、今までになかったような気がします。
数年前から続くリップブームの影響もあるけれど、働く女性のファッションもこの数年で以前より選択肢が広がって、自由度が増しましたよね。個人のセンスを表現するとき、『服に合わせてリップも替える』という柔軟なバランス感覚は絶対に必要だし、それってすごく楽しいことだと思うんです。身支度の最後にリップを塗って、気分をオンにスイッチする瞬間。服とリップがお互いを引き立て合って、旬のおしゃれ感が高まれば、うんと気分よく一日をスタートできるはず」
春服に合わせるリップルール
Rule01|カジュアルな白T
×「マロンベージュリップ」で大人の洒落感を
春になるとインナーに白Tを差したくなるけれど、カジュアル見えする分、リップでひねりを入れたいところ。赤リップだとやや既視感があるから、絶妙な黄みのマロンベージュで今っぽく攻めて。ヘルシーな色気が目を引く!
白Tを「なんとなく着ている」ように見せないために。すぐ近くの位置にくる唇に計算された旬の色が乗っていれば、白Tも「大人の抜け感」に昇格。
Tシャツ¥14,000(ebure〈ebure〉) ブルゾン¥75,000(マディソンブルー〈マディソンブルー〉) スカート¥8,900(ノーク〈ノーク〉) バッグ¥142,000(J&M デヴィッドソン 青山店〈J&M デヴィッドソン〉) 靴¥31,000(ウィム ガゼット 丸の内店〈デイト〉) サングラス¥36,000(アイヴァン PR〈アイヴァン〉) ピアス¥10,000(アガット〈agete〉) ネックレス¥10,000(ノジェス) バングル¥135,000(ハルミ ショールーム〈コールムーン〉)
使用したのはSUQQUのリップ
黄みとブラウンをブレンドしたようなマロンベージュは、「ほかにない色味!」と美容プロの間でも人気。はちみつを思わせるたっぷりしたうるおいの膜も、白Tを洗練リッチな方向へ導いてくれる。
SUQQU モイスチャー リッチ リップスティック 12 ¥5,000
Rule02|寒色系トップス
×「青みがかったローズリップ」でトーンをつなげて
淡いミントブルーから鮮やかなターコイズまで、この春はブルー系の服が豊富。このときリップがベージュだと顔色が悪く見えそうだし、赤みの強い暖色系だとちぐはぐ感が…。服と同じ青みの入ったローズ系ピンクなら女っぽくまとまる。
ブルーの濃淡を合わせるトーンonトーンも今シーズンらしさ抜群。
ニット¥20,000(オーラリー) ストール¥27,000(アイネックス〈アソース メレ〉) パンツ¥29,000(Theory luxe) バッグ¥82,000(ロンシャン・ジャパン〈ロンシャン〉) 靴¥48,000(デミルクス ビームス 新宿〈ペリーコ〉) 〝キリハ〟のピアス¥158,000・〝オー〟のリング¥225,000(ハルミ ショールーム) 時計¥24,000(オ・ビジュー〈ロゼモン〉)
使用したのはCHANELのリップ
青みローズも、派手にならずに品のいい華やかさが出せるのはさすが〝シャネル〟。日本人のオークル肌になじみつつ映える、深みのある発色。ひと塗りで絶妙な濃度に色づくから、メイク直しも時短に。
シャネル ルージュ アリュール ヴェルヴェット 617 ¥4,400(限定発売)
Rule03|ツヤ感ブラウス
×「やわらかマットリップ」で質感をずらして
この春避けては通れないツヤ感素材のブラウス。唇はあえてマットな質感でコントラストをつけると「わかってるおしゃれ感」が加速! どマットよりも、やわらかマットなニュアンスのほうが春っぽく、モードな中にも抜け感が。
シャイニーなブラウスに、ツヤ感リップだと女っぽさがトゥーマッチ。ハーフマットな唇でかっこよさを加えて。
ブラウス¥28,000・キャミソール¥18,000(フィルム〈ソブ〉) パンツ¥26,000( ANAYI〈ANAYI〉) バッグ¥78,000(アマン〈ザネラート〉) バッグに付けたスカーフ¥16,000(デミルクス ビームス 新宿〈マニプリ〉) 靴¥36,000(THE GRAND Inc.〈LAURENCE〉) ピアス¥15,000・ネックレス[短]¥30,000 (サザビーリーグ〈アルティーダ ウード〉) ネックレス[長]¥66,000(ベルシオラ)
使用したのはアンプリチュードのリップ
表面はマットながらベースのつけ心地はリップクリームのような軽やかさ。赤みレスなブラウンの色味も今どき。
アンプリチュード コンスピキュアス マットリップス 07 ¥4,300
Rule04|華やぎ柄ワンピース
×「上質ベージュリップ」でシックに!
今シーズンもますます人気の総柄ワンピース。派手に見せずに大人のトレンドとして着地させるには、リップを上質ベージュで抑えるのが正解。「華やかな柄もの×シックなベージュリップ」は、だれもが納得する洗練の組み合わせ!
FASHION:ブラウンとグリーンの細かなボタニカル風プリント。ドラマティックなギャザーシルエットも、とろみのある落ち感素材で上品なイメージに。
ワンピース[インナーワンピース付き]¥23,000(エミ ニュウマン新宿店〈エミ アトリエ〉) ブルゾン¥58,000(DES PRÉS〈DES PRÉS〉) バッグ¥44,000(フルラ ジャパン〈FURLA〉) 靴¥22,500(ダイアナ 銀座本店〈ダイアナ〉) ピアス¥19,000(ソワリー)
LIP:にごりのないニュートラルな色味は、デザイナーブランドだから出せるセンスのよさ。服とのバランスで、「意志をもって選んだベージュ」とすぐさまわかる堂々の洗練っぷりを堪能して。なめらかマットな質感。
トム フォード ビューティ リップ カラー サテン マット 22 ¥6,000
Rule05|ブラックスタイル
×「マットオレンジリップ」を小さな差し色としてON
この春は、久しぶりに黒が注目カラーとしてカムバック。ハードすぎに見えないよう、唇にマットオレンジをピリッと効かせて明るい女っぷりを加算。バッグや靴で鮮やか色を差す効果をリップで代用。ずっと手軽で鮮度も高いアプローチ。
FASHION:差し色はリップで入れると決めて、着こなしはあえてほかの色は入れずに、全体を黒っぽくまとめる作戦で。
コート¥56,000(アルアバイル〈ルル・ウィルビー〉) ニット¥26,000(リーミルズ エージェンシー〈ジョン スメドレー〉) スカート¥72,000(ebure〈ebure〉) バッグ¥64,000(フルラ ジャパン〈FURLA〉) 靴¥52,000(デミルクス ビームス 新宿〈ペリーコ〉) 時計¥31,500(オ・ビジュー〈ロゼモン〉)
LIP:着こなし全体の中で、大事な差し色としての役割を担っているから、パキッとエネルギッシュな発色かつ、マットな質感で個性を明確に際立たせて。トレンドのグリッター入りで、唇が立体的に。
シュウ ウエムラ ルージュ アンリミテッド マット G M OR 562 ¥3,300(限定発売中)
Rule06|トレンドのネオンピンク
×「オイルリップ」のちゅるんと感で抜けを
ネオンピンクのニットに、こっくりしたピンクリップだと暑苦しいし、ベージュリップだとテンションが違いすぎる…。ピンクの色味は拾いつつ、透明なツヤ感をたっぷり乗せたオイルリップならパーフェクト。ネオンカラーがぐっとこなれる!
FASHION:グレーデニムでかっこよさを足して。
ピンクカーディガン¥21,000(デミルクス ビームス 新宿〈ルトロワ×デミルクス ビームス〉) グレーニット¥24,000(Theory) デニムパンツ¥24,000(GUEST LIST〈upper hights〉) バッグ¥31,000(CPR TOKYO〈アニタ ビラルディ〉) 靴¥29,000(PIPPICHIC) 時計¥23,000(オ・ビジュー〈ロゼモン ノスタルジア〉) ブレスレット¥111,000(チェリーブラウン〈チェリーブラウン〉)
LIP:一見かわいらしいピンクも、透明感のあるオイルリップなら気負いなく取り入れられる。みずみずしくうるおいながら、つける人の唇の色に合わせて発色するティント処方。
パルファン・クリスチャン・ディオール ディオール アディクト リップ グロウ オイル 007 ¥3,800(限定発売中)
Rule07|ベージュのワントーン
×「ブラウン系赤リップ」で血色と今っぽさをプラス
この春ぜひトライしたいベージュのワントーンスタイル。顔色よく着こなしたいから赤みリップが必須だけれど、今までの単純な赤だとひねり不足…。こっくりドライなブラウン転びのトーンで大人っぽく、上級のおしゃれ感をまとわせて。
FASHION:リネン混ジャケットにツヤ感スカート。ベージュのワントーンは素材感でメリハリをつけるのも大事。
ジャケット¥47,000(ウィム ガゼット 丸の内店〈ウィム ガゼット〉) ニット¥10,400・スカート¥13,500(FRAY I.D ルミネ新宿2店〈FRAY I.D〉) バッグ¥37,000(ヴァジックジャパン〈VASIC〉) 靴¥22,500(ダイアナ 銀座本店〈ダイアナ〉) ネックレス¥14,000(ソワリー)
LIP:ココアが溶け込んだような、奥行きのあるブラウンレッド。ベージュの着こなしの女っぷりを引き出してくれる。なめらかマットなテクスチャーは、輪郭をぼかしながらつけると今っぽくこなれた印象に。
ランコム ラプソリュ ルージュ DM 196 ¥4,000 ※限定パッケージ
●この特集で使用した商品の価格はすべて、本体(税抜)価格です。
2020年Oggi3月号「『今日の服には、どのリップ?』にも更新ルールがありました」より
撮影/三瓶康友(人物)、広瀬美佳(リップ静物)、坂根綾子(ファッション静物) スタイリスト/兵藤千尋 ヘア&メイク/神戸春美 モデル/宮田聡子 構成/三尋木奈保
再構成/Oggi.jp編集部