◆本記事内にある商品は、すべて過去のOggi本誌の記事から再編集しています。現在はお取り扱いのないものがございますので、メーカーへのお問い合わせはご遠慮ください。
シャツインをお洒落に仕上げるやり方ポイント
「シャツイン」とは、シャツをボトムスにタックインして、全体のバランスを整えるお洒落テクニックのひとつ。シンプルな着こなしでもぐっと垢抜けて見せられる一方で、やり方を間違えると野暮ったく見えたり、体型が気になったりと、意外と難しいスタイリングでもあります。特に大人女性にとっては、きれいめ感と抜け感のバランスが鍵。
そこで今回は、「前だけイン」と「全部イン」に分けて、それぞれの着こなし方のポイントをわかりやすく解説します。まずは、お洒落に見せるために意識したい基本のコツを押さえましょう。
〈POINT〉
ウエスト位置を意識して脚長シルエットに見せる

シャツインの最大のメリットは、ウエスト位置を明確にすることでスタイルアップできる点。シャツをインすることで、自然とウエストの位置が高く見え、脚を長く見せる効果が生まれます。特にハイウエストのパンツやスカートを選ぶと、重心が上がりバランスよく見えるのがポイント。ベルトをプラスしてウエストを強調すると、さらに脚長効果が高まり、シンプルなコーデでもぐっと洗練された印象に仕上がります。
トップスの「インする量」を調整して自然なボリューム感を演出

シャツをきっちり全部インするときは、ウエストまわりが膨らまないように生地を均等に整えることが大切。一方で、少しゆとりを残して〝軽くブラウジング〟させると、自然な立体感が生まれます。前だけインする場合は、両サイドや背中部分の生地をふんわり出すことで、こなれた抜け感を演出。タックインの量をほんの少し変えるだけで印象が大きく変わるので、鏡の前で全体のバランスを見ながら微調整するのがコツです。
シアー素材でアップデート!秋にさらっとはおれるシャツ&カーディガン
シャツの素材感や丈を見極め、もたつかないバランスを意識する

お洒落なシャツインを叶えるには、素材や丈感の見極めが欠かせません。薄手でハリのある素材はきれいにインしやすく、シルエットもすっきり。一方、厚手やオーバーサイズのシャツは無理に全部インせず、前だけインでボリュームを調整するのが最適解。シャツの裾が長すぎると腰回りがもたつくため、軽く折り返してインするのも◎。素材や形に合わせてバランスを取ることで、自然で洗練された〝計算されたシャツイン〟が完成します。
ボトムスのデザインに合わせてインの仕方を変える

シャツインは、合わせるボトムスのシルエット次第で正解が異なります。ハイウエストボトムやハーフパンツには全部インしてスタイルアップを狙い、ウエスト位置を強調。ワイドパンツやボリュームスカートのような広がりのあるボトムには、前だけインして抜け感を出すのが好バランスです。また、タイトスカートなど細身ボトムなら全体をインしてすっきり見せた方が◎。それぞれの形を活かしたタックインで、全身のシルエットが美しく整います。
私たちに「名品シャツ」が必要な3つの理由。オーセンティックで旬な一枚に出合いたい
【前だけイン】ルーズではなくお洒落な抜け感に魅せるコツ
シャツの前だけをボトムスにタックインする「前だけイン」のポイントは、インする位置と量のバランス。前中心を軽く入れ、サイドや背中は自然に流すことで、計算された抜け感を作れます。トップスにゆとりを残して、腰回りをスッキリ見せるのが大人っぽく見せる秘訣です。
▶▶秋冬コーデの場合
前だけインでボリューム感をスパイスに
オーバーサイズシャツも前だけタックインでメリハリシルエットに
前だけタックイン×黒ベルトでワントーンに抜け感を
ハーフパンツ×前だけタックインでこなれカジュアルに
前だけインでボリューム感をスパイスに

白シャツ×白シアースカートの全身ホワイトコーデ。フレア×シアーでスカートが甘い分、シャツは前だけインでぱさっと着こなしてこなれ感をUP。全体にボリュームが出やすい分、抜き襟や袖まくりでメリハリを作るのが洒落見えのポイント。
シアースカートは、ボリューミィなショートブーツで最旬バランスに更新を!
オーバーサイズシャツも前だけタックインでメリハリシルエットに

クリーンなブルーシャツは、大きめなサイズ感を活かして前だけタックインすることで、ぱさっとした爽やかな印象に導ける。ストレートシルエットのヴィンテージ風デニムと合わせれば、ナチュラルなメリハリが生まれかっこいい着こなしに。
洒落見えしたい人、必見!「カオス」の新作デニムはシックなカラーに注目
前だけタックイン×黒ベルトでワントーンに抜け感を

美脚見えが叶うフレアパンツにシャツを合わせるなら、前だけタックイン×ベルトで上半身をコンパクトにみせるとスタイルアップが叶う。ボトムスがきれいめな分、シャツは前だけインや抜き襟でややルーズに抜け感を作る方がお洒落に仕上がる。
ハーフパンツ×前だけタックインでこなれカジュアルに

ブルーシャツの端正さに甘えて、スウェットのハーフパンツを合わせれば、こなれたプレッピーカジュアルが実現。トラッドな印象が強めのブルーシャツは、前だけタックインでカジュアルな方向に生かして。
人気のブルーシャツは今っぽい洒落感がありながら、きちんと涼やか
▶▶春夏コーデの場合
前だけタックインのゆるシルエットでこなれ感UP
クリーンな配色はゆるシルエットでハンサムに魅せて
きれいめシャツこそ前だけインで大人なこなれシルエットに
オーバーシャツのルーズ感を活かしたきれいめカジュアルコーデ
ルーズな前だけインでクリーンな白シャツにこなれ感をプラス
前だけタックインのゆるシルエットでこなれ感UP

ゆるめの白シャツと軽やかパンツのストレスフリーなコーデ。ボーダーニットをポイントに、シャツは前だけタックインでゆるりと着こなしてこなれ感をアピールして。
旅のおしゃれはラクさが肝心♪ ゆるシャツ×軽やかパンツでストレスフリーに
クリーンな配色はゆるシルエットでハンサムに魅せて

ブルーのストライプ柄シャツ&バッグで、涼しげなムードを後押し。オーバーサイズなシャツは、前だけタックインして後ろ側をパサっと着こなすだけでよりハンサムな印象に。ニュートラルなグレーを添えてハッピーなミント×ブルーをより洗練させて!
ニュートラルなグレーを添えるだけで、爽やかオフィススタイルがぐっと都会的に!
きれいめシャツこそ前だけインで大人なこなれシルエットに

パリッときれいめ。そんなネイビーのストライプシャツは、体が泳ぐビッグシルエット×前だけタックインでこなれ感を意識して着こなしたい。ウエスト周りのシャツをふんわりとさせるのもポイント。パンツもゆるシルエットだけどきれいめ見えするタックパンツで大人っぽく。
「外勤派」に欠かせないジャケットはきちんと&洒落見えするネイビーがおすすめ♡
オーバーシャツのルーズ感を活かしたきれいめカジュアルコーデ

前だけタックイン×抜き襟で、オーバーシャツのハンサムなシルエット活かしたコーデ。袖まくりや裾絞りパンツのおかげで肌見せを作れば抜け感もヘルシーさも◎ ルーズなのにメリハリが効いたシャツスタイルが完成する。
ルーズな前だけインでクリーンな白シャツにこなれ感をプラス

ただ着るだけで首元に「直線」が簡単に生まれる頼もしい肌見せの白シャツ。シンプルだからこそ柄ボトムスとの相性も抜群。ルーズに左前の裾だけタックインして、真面目過ぎないゆるっとした抜け感を狙って。
きちんと感も抜け感も両方欲張りたいなら、スキッパーデザインのシャツが◎
【全部タックイン】端正なシルエットで美しさを引き立てて
きちんと感を出したいなら「全部イン」スタイルがおすすめ。シャツを全体的にタックインすることで、ウエスト位置が明確になり、脚長効果とともに端正な印象を演出できます。コツは、ウエストまわりに不要なもたつきを残さないこと。裾を均等に整え、少しブラウジングして自然な立体感を出すと、かっちりしすぎず上品にまとまります。ジャケットやベルトとの相性も抜群です。
▶▶秋冬コーデの場合
タートルレイヤードはシャツのオールインでクリーンで端正に
タックインで上下デニムをきれいめにクラスアップ
シャツインで脚長効果を狙ってきれいめにスタイルアップ
シアーシャツのとろみ感を活かしたふんわりタックイン
ハンサムさと女っぷりを両立するタックインスタイル
端正なブルーストライプシャツ×白デニムはウエストマークでさらにクリーンさをUP
ハンサムなボトムスもタックインの華奢見せで女っぷりを高めて
タートルレイヤードはシャツのオールインでクリーンで端正に

シャツをメインにキリッと着こなしたら、オフィス内でも知的に着映える。ハンサムなストライプシャツはタックインでコンパクトに見せつつ、インナーのタートルネックでIラインを引き立てれば端正なシルエットに。細かな千鳥格子柄のパンツはモノトーン感覚で使えるから、ストライプシャツとも相性抜群。
タックインで上下デニムをきれいめにクラスアップ

今っぽさが溢れるデニムonデニムの着こなし。カジュアルなイメージのあるデニムをきれいめに着こなすなら、すっきりとしたシルエットで端正に見せるのが鉄則。インディゴカラーのきれいめデニムシャツをタックインして、美シルエットな上下デニムコーデに仕上げて。
シャツインで脚長効果を狙ってきれいめにスタイルアップ

コーデュロイシャツ×ブルーデニムのカジュアルなワンツーコーデ。ただ着るだけでは子どもっぽく野暮ったく見えるから、シルエット作りで大人のお洒落感をアピール。シャツをコンパクトにタックインすることで、デニムのハイウエストを活かして脚長効果を演出。パールやレオパードなど華やかでレディな小物を合わせ、小粋にみせて。
ベーシックアイテムを「ブラウン」に変えて、秋コーデをブラッシュアップ!
シアーシャツのとろみ感を活かしたふんわりタックイン

やわらかな質感のシアーシャツは、きちんとタックインするよりも、お腹周りをふんわりとさせてとろみ感を活かすのがこなれ見えのポイント。ふんわりとさせてもシルエットがぼやけないよう、ボトムスは締め色を選ぶのが最適解。
シアー素材でアップデート!秋にさらっとはおれるシャツ&カーディガン
ハンサムさと女っぷりを両立するタックインスタイル

シャツのボタンを大胆に外し、ぐっと深く開いた胸元にゴールドネックレスのレイヤード。潔いまでの女らしさとリッチ感は、まごうことなき大人のためのスタイリング。ロング丈のタイトスカートにタックインして、ウエストの華奢さとシャツのハンサムさをアピールする着こなしに仕上げて。
私たちに「名品シャツ」が必要な3つの理由。オーセンティックで旬な一枚に出合いたい
端正なブルーストライプシャツ×白デニムはウエストマークでさらにクリーンさをUP

颯爽とかっこいい印象が強いシャツも、タックインしてコンパクトにまとめるだけで華奢見えが叶う女っぷりの高い装いに。ブルー×白の爽やかなコントラストも、タックイン×キャメルベルトのおかげでさらにクリーンさがUPする。
ハンサムなボトムスもタックインの華奢見せで女っぷりを高めて

ハードな印象のレザー調スカートも、レディなデザインのシャツをタックインしてウエストを魅せることで女っぷりが格段にUP! ブルー×黒のハンサムな配色がこんなにも女性らしいのはシルエットのおかげ。
ステディブランドで指名買い! きれいめシンプル派の「推しシャツ」3選
▶▶春夏コーデの場合
ふんわりシャツ×ボリュームスカートはタックインでメリハリを
ハンサムなシャツを引き立てるタックインスタイル
タックインシャツ×ジャケットでハンサム感高めの大人コーデ
爽やかなブルーシャツをオールインでコンパクトかつクリーンに
タックインできれい色の面積を控えめにしたきれいめコーデ
リネンシャツもタックインのAラインシルエットできれいめに
ふんわりシャツ×ボリュームスカートはタックインでメリハリを

ボリュームが出やすいふんわりとした質感のシャツ×バルーンスカートは、オールタックインでXラインに仕上げるのが洒落見えのポイント。メリハリのあるシルエットにすることで、両者のよさも引き立ちドラマティックな女っぷりが生まれる。
軽やかな新シルエット♡エアリーな最旬「バルーンスカート」コーデ4選
ハンサムなシャツを引き立てるタックインスタイル

オーバーサイズ×立体感の“シルエット映え„シャツ。パリっとハリのあるコットンで描く構築的なフォルムが、ふんわりスカートをかっこよく仕上げる。裾はスカートにオールインして、ハリ感シャツの魅力を引き立てて。
「とりあえず…」でもうまくいく! ハリ感シャツの簡単きれいめシンプル
タックインシャツ×ジャケットでハンサム感高めの大人コーデ

ジャケットのインにシャツを合わせるなら、オールインできれいめにコンパクトに魅せることでかっこいい大人のジャケットコーデが完成する。ブラウンシャツ×紺ブレでとことんトラッドでハンサムな印象に導いて。
90年代の「色落ちストレートデニム」がきれいめコーデに効く! おすすめ4選
爽やかなブルーシャツをオールインでコンパクトかつクリーンに

異なるピッチのストライプ柄をミックスした、サックスブルーのシャツは、クリーンな白パンツと相性抜群。ハイウエストにタックインして、爽やかなブルー×白のコントラストを引き立てるだけで好印象間違いなしの通勤スタイルに。
ジャケット合わせもできる【きれい色トップス】コーデ6選! 外勤派におすすめ♡
タックインできれい色の面積を控えめにしたきれいめコーデ

プレーンなリネンシャツも、ミントならぐっと快活な表情に。シャツをタックインしてボトムの面積を増やすことで、バランスよく仕上がる。白に近いライトベージュのスカートでニュアンシーな配色にまとめ、辛口コーデを親しみやすい雰囲気に仕上げて。
ジャケット合わせもできる【きれい色トップス】コーデ6選! 外勤派におすすめ♡
リネンシャツもタックインのAラインシルエットできれいめに

シャーベットイエローが爽やかな、ビッグシルエットのリネンシャツ。シャツをオールインして、トップスをコンパクトに。ハイウエストなマキシスカートでスタイルアップを叶えれば、瞬時に今っぽシルエットが完成。好バランスな着こなしを叶えて。
真夏の羽織は「リネンシャツ」で華やか&スマートに! 大人の夏スタイル4選
最後に
シャツインは、ちょっとした入れ方の違いで全体の印象が大きく変わります。前だけインで抜け感を、全部インで端正さを――どちらもシーンや気分で自在に使い分けたいところ。自分の体型やコーデに合ったインの仕方をマスターして、いつものシャツスタイルをぐっと洗練させましょう。
▼あわせて読みたい



