矢島床子さんってどんな人?
東京・国分寺市の住宅街にある「矢島助産院」。産婦人科と違い助産院には医師がおらず、国家資格をもった助産師が出産を手助けする。
そんな「矢島助産院」の院長を務め、74歳となった今も現役でお産に立ち会うのが、今回ご紹介する矢島床子さん。助産師として独立して以来、32年間で約5,500人の赤ちゃんの誕生を見守り続けてきた。
−−助産師になった理由は?
岐阜県に生まれた矢島さん。幼い頃に友人の死を経験し医療の道へ進むことを決意。そして高校を卒業後、看護学校へ入学。
看護学校1年のとき、交通事故に遭い生死の境をさまよった。そのことで命の大切さをより痛感し、助産師の道を志すことに。
その後、日本にラマーズ法を広めた助産師・三森孔子さんの下で修業し、三森さんの死後に独立。それ以降、師匠の三森さんから受け継いだ〝切らないお産〟を守り続けている。
矢島床子さんの「7つのルール」
さて、そんな矢島さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. お産間際はみんなでカツ丼を食べる
妊婦さんを勇気付けるため、お産間際はみんなでカツ丼を食べるのが定番。「思い切って産もう!」というのがポリシー。
■2. さらしにメッセージを書く
妊婦さんと赤ちゃんを支えることに心血を注ぐ矢島さん。妊婦さんに巻くさらしにも想いを込めてメッセージを書く。
■3. 汗のかき具合でお産の進みをみる
お産が進むと、肩や背中、腰などに一気に汗をかくそう。そのため汗のかき具合でお産の進みを判断するのが矢島さん流。
■4. 料理は作らない
開業当初から、入院する母親たちのご飯をつくるのは夫の仕事。矢島さんにとって、母体や赤ちゃんに触れる手を守ることが何より大切。
■5. お産の後も付き合い続ける
お産の後も矢島助産院で出産した母親やその家族たちと付き合い続けるのがスタイル。年に一度の新春会にはおよそ300人が彼女の元に集まる。「いつでもおいで」と思っているそう。
■6. お産が進まないときは車でカーブを走る
矢島さん曰く、お産が進まないときは体を動かすのがポイント。それでも進まないときは車でカーブを走る。カーブを曲がるときに力を入れて踏ん張ることで、胎児が下りてきやすくなるのだとか。
■7.生きている限りお産に立ち会い続ける
ひとつひとつの命を大切にしていきたいという矢島さん。そのため生きている限りは命を受け継ぐ現場に立ち続ける。
次回の「7ルール」の放送は、1月21日(火)よる11時00分~。主人公は、母は野沢直子、格闘技界のニューヒロイン、真珠・野沢オークレアさん。
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