寺根 亜弥さんってどんな人?
神奈川県の湘南鎌倉総合病院。この病院にある救命救急センター・湘南ERは、「24時間365日、すべての患者を受け入れる」ことを使命とし、救急搬送される患者の受け入れ数は日本一。年間1万4千人を超える。
この過酷な現場で救急医を務めるのが、今回ご紹介する寺根亜弥さん(30)。女性の救急医自体が全国でも少ないなか、30歳という若さで現場リーダーを担い、絶え間なく運ばれる救急患者の命を救い続けている。
−−救急医になった理由は?
石川県の金沢市で生まれた寺根さん。子どもの頃、近所の〝赤ひげ先生〟のような医師と出会ったのが、医師になりたいと思った原点。
その後、富山大学医学部に進学。多くの人を助けたいと、救急医の道を志した。
そして救急医療に定評のある湘南鎌倉総合病院に勤務。入った当初は、過酷な現場で満足に動けず打ちのめされたこともあったとか。いまでは現場リーダーとして同僚医師らも絶大な信頼を寄せている。
寺根 亜弥さんの「7つのルール」
さて、そんな寺根さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.ピンクの制服を着る
職場では、常にピンクの制服を着るのが寺根さんのこだわり。自分が好きな色であることはもちろん、患者の恐怖心を和らげたいから。
■2.急患は断らない
急患は絶対に断らないのがポリシー。専門医がいないことを理由に他の病院では断られてしまう患者も受け入れるため、地元だけでなく近隣の自治体から搬送されることも。
■3.忙しくても昼食は抜かない
常に緊張感に包まれ、忙しく動き回っている寺根さん。たとえどんなに忙しくても昼食は抜かないのがルール。空腹でいるより、周りにも優しくできるそう。
■4.お気に入りの服を着て通勤する
辛いときでも心を奮い立たせるために続けている習慣が、お気に入りの服を着て通勤すること。緊迫した現場から気持ちを切り替えられる大切な時間。
■5.後輩は現場で育てる
後輩は、現場で育てるのが寺根さん流。できるだけ一緒に診察をすることで、現場に即した教育ができるよう心がけている。
■6.ガッキーを見習って反省する
救命救急を舞台にした人気ドラマ「コード・ブルー」を観るのが日課。仲間思いの〝ガッキー〟を見習って反省することもあるそう。
■7.救急医を辞めない
社会問題ともなった、大学入試の女性差別。結婚や出産などで女医は辞めてしまうという考えがあるからといわれている。そのため、子どもを産んだばかりの寺根さんは救急医を辞めないと決意。医師を目指す女性のロールモデルになりたいという。
次回の「7ルール」の放送は、12月3日(火)よる11時00分~。主人公は、お笑いを劇場から届けるK-PRO代表・児島気奈さん。
Oggi.jpでは、番組を振り返り、仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! 次回もぜひチェックしてみてくださいね♡