中島 彩さんってどんな人?
兵庫県丹波市に事務所を構える「ウッズ」。森林整備のための木の伐採や、木材の加工・販売までを手掛ける、“林業”を生業とする会社。そんな「ウッズ」の森林管理部に所属し山での伐採作業を行う唯一の女性作業員が、今回紹介する中島彩さん(38)。
労働者1000人あたりの年間死傷者数は全産業の中でも一番多いという、非常に危険な職業である林業。実際に中島さんが行う仕事は、重さ数トンの杉の木をチェーンソーで伐採し、重機を操縦して運搬。さらに急斜面の山道を毎日10km歩き回る。
−−林業の世界に身を投じることになった理由は?
神戸市出身で、幼少期からバレエを習っていた中島さん。ダンスを学ぶために大阪芸術大学に進学し卒業後もダンサーとして25歳まで活動していた。しかしオーディションを受けに行ったときに明らかに努力して適うレベルじゃないダンサーの姿を目の当たりにした。
その後ダンサーの道を諦め、新天地に林業を選ぶことになったきっかけが、樹木医をしている叔父の姿だった。叔父と接しているなかで林業に惹かれ、26歳で男性ばかりの林業の世界に飛び込んだ。
中島 彩さんの「7つのルール」
さて、そんな中島さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.一般車が走れるように道を切り拓く
重機を使って山の斜面に道をつくるのも中島さんの仕事。その際心掛けているのが、できるだけ平坦で緩やかな道をつくること。地元の人が山に入りやすいように環境を整備している。
■2.チェーンソーの刃の誤差は0.2mm以内
チェーンソーの刃を研ぐ際、刃の長さは極限まで揃えるのがコツ。刃の長さを揃えることで木口が整い、美しい状態で市場に並べることができるから。
■3.できない力仕事は男性に頼る
特に力と体力を要する伐採作業では、男性に頼ることも。無理をすると余計に時間がかかって迷惑をかけてしまうので、できないときは素直に助けを求める。
■4.週1でフラダンス教室に通う
休日も一人山で過ごすことが多い中島さんが週に1度訪れる場所が、フラダンス教室。それでも人と接するのが怖く女子会には参加しないのがスタイル。
■5.現場に梅酢水を持って行く
現場には、必ず塩漬けした梅でつくる梅酢水を持って行くのがこだわり。脱水症状に陥らないための中島さんなりの工夫。
■6.自分が伐採した木を使った家を見に行く
自分が伐採した木を使った家は見に行くことも多いそう。どのように利用されているかを定期的に確認してモチベーションを上げている。
■7.林業で絶対に怪我しない
林業に身を置くなかで危険な目にも沢山あってきたという中島さん。少しでも事故を減らすべく、ベテランから初心者まで集めて講習会を開き技術を伝えることも。だからこそ、まず自分が絶対に怪我をしないのがポリシー。
次回の「7ルール」の放送は、11月26日(火)よる11時00分~。主人公は、急患受け入れ日本一! 湘南鎌倉総合病院救急医・寺根亜弥さん。
Oggi.jpでは、番組を振り返り、仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! 次回もぜひチェックしてみてくださいね♡