高野多賀子さんってどんな人?
東京の品川・荏原中延駅前にある創業23年のラーメン店「多賀野」。店内はカウンター12席、営業は昼間の3時間のみ。
この小さなラーメン店の、看板メニューであるシンプルな醤油ラーメンや、太麺が特徴のつけ麺を求め、連日多くのラーメンファンが訪れる。さらにその味は、世界的な権威を持つガイドブック・ミシュランに4年連続掲載されるほど、食通たちを虜にしている。
この店の味を夫やアルバイトと守り続ける女性店主が、今回ご紹介する高野多賀子さん(64)。
−−中華そば店主になった理由は?
新潟県出身の高野さんは、同郷の男性と結婚し専業主婦をしていた。子育てに追われる日々を過ごす中、彼女がハマっていったのが「ラーメン作り」。
朝・昼・晩、毎食ラーメンを作っては食べるほどのめり込んでいった。そして子どもの手がかからなくなった頃、「アルバイトでもしたいな」と夫に相談。ラーメン屋をすることに。
オープン当初はなかなか客足が伸びなかったものの、客の意見を取り入れ、地道な試行錯誤を重ねた結果、2年もすると行列のできる人気店に。
高野多賀子さんの「7つのルール」
さて、そんな高野さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.すべて自家製で作る
「多賀野」では、麺をはじめ、チャーシューやメンマもすべて自家製。体にいい食材を厳選して「毎日食べられるラーメン」を目指している。
■2.お客さんを使って閉店を知らせる
店が始まると、ラーメンづくりで手一杯。そのため、閉店の案内は最後尾に並ぶお客さんにお願いしている。
■3.食材は近所の店から仕入れる
食材は、近所の店から仕入れるのが高野さんのこだわり。生産者の顔が見える食材を使うことで、お客さんに安心して提供できるという。
■4.仕込み中は山下達郎を聴く
仕込み中は、夫が山下達郎の曲をかけるのが定番。夫婦ともに仕事が捗るのだそう。
■5.掃除でストレス解消する
高野さんのストレス解消法は、掃除をすること。お店をキレイにすることはお客さんにとっても自分にとっても気持ちいいことだから徹底。
■6.新メニューは常連客に試食してもらう
新しいメニューは常連客に試食してもらうのが高野さんのスタイル。率直な意見を一番聞きやすいから。
■7.独立する人しか雇わない
「多賀野」では、将来独立してラーメン店を開きたいという人を雇うのがルール。ラーメン作りのノウハウを教えることで、自分たちがやってきたことを継承してほしいという思いから。
次回の「7ルール」の放送は、11月5日(火)よる11時00分~。主人公は、生姜料理専門店オーナー・森島土紀子さん。
Oggi.jpでは、番組を振り返り、仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! 次回もぜひチェックしてみてくださいね♡