【目次】
・シャンパンとスパークリングワインの違い
・スパークリングワインの種類って?
・働く女子が好きなスパークリングワインランキング
・スパークリングワインの開け方
・スパークリングワインをおいしく飲むアイテム、おすすめのグラス
シャンパンとスパークリングワインの違い
「乾杯には泡だよね」と、シャンパンをオーダーして高額な請求に驚いたこと、ありませんか? スパークリングワインではこんな額取られなかったのに… と後悔しても後の祭り。実はシャンパンとスパークリングワインは似ているようで、厳密には違うものなんです。
スパークリングワインは「発泡性のワイン」を指す総称で、シャンパンは「フランス・シャンパーニュ地方で造られたスパークリングワイン」だけを指します。しかも、シャンパンは法律でぶどうの品種から製法まで厳しく管理されており、その条件を満たさなければ、シャンパンと名乗ることはできません。とくに製法に関しては、瓶内二次発酵という伝統的な製法(別名・シャンパーニュ製法)でなければならず、また、一定期間熟成させなければならないという最もコストと手間がかかるものとされています。だからシャンパンはスパークリングワインの中でも、やや高価というわけなんです。
今回はシャンパンよりも手軽に楽しめる「スパークリングワイン」のおすすめをご紹介していきます。と、その前に、スパークリングワインは、国によっても呼び名が異なります。ご存知でしたか?
スパークリングワインの種類って?
スパークリングワイン選びで重要なのは、種類を知り、シーンに合わせてセレクトすること。おすすめは、味、色、製法の順で絞っていくやり方です。
◆甘口か辛口かをチョイス
低アルコールで飲みやすい甘口のスパークリングワインは、お酒を飲み慣れない女性にも飲みやすく、プレゼントしやすい一品。スイーツ感覚で楽しめます。
一方、辛口のスパークリングワインは、すっきりした口当たりで料理の風味を邪魔することがないので、食中酒としてもおすすめ。甘いものが苦手な人に手堅い一本です。
◆色をセレクト
スパークリングワインも、ワインと同様に白とロゼが存在します。白のスパークリングワインは白ワインから造られますが、ロゼは「白ワインと赤ワインを混ぜる」または「黒ぶどうを漬け込む」というひと手間を経て、あのピンク色を出しています。製造者によってどちらの方法を使うかは異なるのですが、つまりは白よりも手間とコストがかかっています。白よりもロゼの値段が少し上がることが多いのはそのため。
◆気泡を左右する製法にも注目
シャンパンやカヴァの製法としても定められている「シャンパーニュ製法」は、ワインに酵母と糖を添加して、瓶の中で再度発酵させて泡をつくる瓶内二次発酵をとっているので、発生した炭酸ガスがワインの中に溶け込み、非常にきめ細やかな泡が特徴となります。
「シャルマ方式」は瓶内ではなく密閉耐圧タンク内で二次発酵させ、「炭酸ガス注入方式」ではその名の通り、タンクに入ったワインに二酸化炭素を吹き込んで発泡性をもたせます。後者になるほど泡は大きく、安価で製造できる傾向にあります。
もちろん、畑やつくり手、製造年によって風味は異なります。ワインショップの店員に「甘党と辛党がいる」「見た目で気分がアガるのがいい」「餃子パーティに合わせたい」「予算はこれくらいまで」など、具体的な相談ができればもっと安心です。
働く女子が好きなスパークリングワインランキング
今回、Oggiでアンケート(『スパークリングワインに関するアンケート』’19年9月、回答者341人)を取ったところ、みんなスパークリングワインが大好きということが判明!
「外食時に飲むお酒はスパークリングワイン」と答えた人は52.1%、「記念日や特別な日に飲みたいお酒はスパークリングワイン」と答えた人は60.5%という結果に。そこで、みんなが支持するスパークリングワインを5位から1位まで発表します!
5位:コンチャ・イ・トロ サンライズ スパークリング(チリ)11.7%
同率5位:サントネージュ リラ スパークリング(日本)11.7%
4位:サンタ・ヘレナ・アルパカ・スパークリング(チリ)22.0%
3位:樽詰めスパークリングワイン ポールスター(日本)27.5%※飲食店でのみ提供
2位:マルティーニ アスティ・スプマンテ(イタリア)34.3%
1位:フレシネ コルドン ネグロ(スペイン)48.2%
ブラックボトルでおなじみのフレシネが「ドライだけど風味がしっかりあって、ワイン好きの友人もおいしいと言うから」「食事に合わせやすくて、外れたことがない」「1000円前後でこの味。コスパ最強」など、圧倒的勝利。2位のアスティは「アルコールが強くないので」「甘口が好みなので」と甘党派からの支持が。
◆スーパーやコンビニで購入できるスパークリングワイン
最近はスーパーやコンビニでもスパークリングワインを見かけるように。そこで手軽に購入できるスパークリングワインの中から人気商品をピックアップしました。
辛口スパークリングワイン
〈フレシネ コルドン ネグロ〉
Oggi読者が大好きなフレシネは、シャンパンと同じ製法で造られた、スペインを代表するカヴァ。レモンやシトラスのようなキリッとした酸味と華やかな風味が特徴で、どんな料理とも合わせやすい。
〈シャンドン〉
有名なシャンパン『モエ・エ・シャンドン』と同じ会社で造られたスパークリングワイン。シャンパンにも使われるシャルドネとピノ・ノワールをブレンドし、フレッシュな果実味が楽しめる実力派。
〈サラ・ビベ・ブリュット〉
こちらもシャンパンと同じ製法とぶどうを使った、メキシコ産のスパークリングワイン。グレープフルーツやナッツの風味があり、キレとコクが印象的。伝統的な製法なので熟成度に個性がある。
甘口スパークリングワイン
〈マルティーニ アスティ・スプマンテ〉
イタリア生まれの世界シェアNO.1の甘口スパークリング。マスカットそのもののような甘くて芳醇な香りと泡立ちを楽しめる。
〈ガンチア・アスティ・スプマンテ〉
果実のふくよかで甘い香りが堪能できる。甘いながらもすっきりとした飲み口なので、食事と一緒にいただくのに好相性。
ロゼスパークリングワイン
〈ロジャーグラート ロゼブリュット〉
赤ワイン用ぶどうから作られるルビー色の美しい色合いで人気。シャンパンと同等の熟成がなされていて、コクがあり飲みごたえあり。
〈フレシネ セミセコ ロゼ〉
黒ぶどう品種だけで造られた、深みのあるロゼカラー。いちごを思わせる風味とフレッシュさ、エレガントなコクを感じられる。
〈ジェイコブス・クリーク・マスカット・ロゼ・スパークリング〉
ジャスミン、ライチ、ベリー、マスカットなどの甘い風味と爽快な味わいを楽しめる。しつこくない甘さなので、料理との相性もいい。
日本産スパークリングワイン
〈タケダワイナリー サン・スフル〉
山形県産のデラウェアを100%使用。亜硫酸を使わない「サン・スフル」で醸造、酵母が産んだガスをワインに溶け込ませる「アンセストラル法」で仕上げている。無濾過なのでにごりや澱が残っているが、天然の泡から香るフレッシュな果実味が抜群。季節限定の超人気商品。
〈ハギースパーク重畳(CHOUJOU)〉
日本古来の葡萄品種・山梨県産の甲州を使用。樽熟成させることで、ほのかにオークの香りとほどよい酸味を感じさせる。最初は軽やかな口当たりだが、飲み進めるとコクを感じる、バランスの良いスパークリングワイン。
〈北ののぼ〉
北海道産のピノ・ノワールとシャルドネ、ピノ・ムニエを使用し、日本ワイン界の重鎮ブルース・ガットラヴ氏が原酒を製造。全ての工程を手作業で行い、熟成は32か月以上。芳醇な香りと程よいコク、爽やかな口当たりが特徴。
スパークリングワインの開け方
コルクの針金をゆるめた瞬間、突然コルクが勝手に抜き飛んで、中身が半分くらい溢れてしまった… なんて悲しい経験ありませんか?「ポンッ!」と豪快な音を立てる演出もありますが、フォーマルでは、音を立てずに静かに開けるのが正解。実は以下の手順を守れば簡単に&スマートに開けられるんです。
◆スパークリングワインの開け方の手順
1. ボトルの首についているキャップシールを外す
2. 親指でコルクを抑えたまま、針金をゆるめる(コルクが飛ばないよう、最後までは外さないこと!)
3. タオルやナプキンを上から被せ(コルクはタオルの上から引き続き抑えたまま)、利き手でボトルの底を持ち、斜め45度に倒す
4. コルクではなく、ボトルの底を回していく。半回転させるとコルクが自然と浮き上がる
5. コルクを少し傾け、隙間を作る(ガスを抜く)
6. 静かな音とともにコルクが抜ける
でもその前に! 充分冷えていないと噴きこぼれる可能性があるので、よーく冷やしておくこと。そして取り扱いは慎重に、そっと扱うこと。もし衝撃を与えてしまったらしばらく静置させてから開栓するようにしてくださいね。
スパークリングワインをおいしく飲むおすすめのグラスやアイテム
◆ワイングラスの種類
スパークリングワインといえば、細長い「フルートグラス」がおなじみ。でも実はあのデザイン、美しい気泡を見て楽しむためのもの。空気に触れるワインの表面積を少なくして長時間気泡をキープできる形状なので、重宝されていたんですね。
逆に、赤ワインなどを入れる「大きいグラス」はその表面積が広く、気泡が早く抜けてしまいます。加えてスパークリングワインの持つ繊細な果実味や香りが飛んでしまったり、ワインの温度がぬるくなってしまったりと、あまり適しているとは言えません。
おすすめは「白ワイングラス」のような、卵形のデザイン。適度な膨らみがスパークリングワインの持つ果実味や香りを引き出し、気泡も楽しめるのです。グラス選びでワインの味が変わるといいます。これからは白ワイングラスでスパークリングワインを楽しみましょう。
◆おすすめのワインクーラー
最後までおいしくスパークリングワインを飲みたいなら、冷たさをキープしてくれるワインクーラーはマストアイテム。氷を入れるタイプから保冷剤を利用したもの、スリーブ状のものまで、ワインクーラーも進化を遂げています。見栄えヨシ機能ヨシなワインクーラーを厳選しました。用途に合わせて選んでみて。
〈アイスクーラースリーブWA126/ル・クルーゼ〉
あらかじめ冷凍庫に入れておき、ボトルの上から被せるタイプ。シンプルなデザインで、全8色の豊富な色バリエが♡ ほとんどのボトルに装着できるユニバーサルデザインで、2〜3時間は冷えた状態を維持できる。日常&アウトドア使いに♡
▶ル・クルーゼ
〈アクリルウェイブ パーティクーラー/グローバル〉
氷を入れるタイプ。ワインボトルが5〜6本入る大容量で、クリアタイプなので見栄えもよく、ホームパーティで大活躍♪ 取り出し口が広く、水滴が底面に集中するので取り扱いも便利。アクリルで軽量なのも人気の理由。
▶グローバル
〈wICEワイン・冷酒クーラー/メテックス〉
エチケットを見せる、イタリア生まれのスタイリッシュなデザイン。氷を使わないタイプなので水滴がつかず、エチケットが剥がれないのがうれしい。素材と色バリエが豊富で、ワインがインテリアに格上げ!? とっておきのディナーにぴったり♡
▶メテックス
TOP画像/(c)Shutterstock.com
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