幹事経験者に聞いた! 忘年会で重視すること
■幹事になった経緯は「持ち回り制」が1位に
まず、「幹事を務めることになった経緯」を聞いてみると、「持ち回り制」(35.2%)が1位となり、続いて、「積極的な立候補」(22.1%)、「上司または目上の人からの命令」(21.3%)、「幹事以外からの推薦」(19.1%)という結果に。
■幹事経験者が今後身に付けたいことは「盛り上げ力」
次に、幹事経験者に「どのような能力や知識を身に付けたか」を質問したところ、「気配り力」(38.7%)、「計画力」(36.9%)、「お店の知識」(30.4%)、「日程調整力」(29.2%)が上位に挙がりました。
また、「今後さらに学びたいこと」については、「身に付けた能力・知識」では7位だった「盛り上げ力」(35.7%)が1位に。運営に関する事務的な能力は、幹事業務の実践で身に付くものの、「盛り上げ力」を身に付けるには一筋縄ではいかないようです。
■幹事の仕事を他の人に手伝ってもらいたい?
調査結果では、80.9%が「手伝ってもらいたいと思ったことがある」と回答。その理由は、「みんなで取り組んだ方が楽しいから」(51.2%)が1位、次いで「自分の苦手な分野の仕事があるから」(32.3%)、「通常の業務や家事との両立が大変だから」(28.7%)の順となりました。
みんなで楽しみたいと思う人がいる一方、不足している能力や時間を補う目的で手伝いを希望している人もいることがわかりました。
■忘年会を成功に導くコツ
最後に幹事経験者に「これはうまくいった」と感じた忘年会を成功に導くコツを聞きました。
【店選び】
・詳細な人数が確定しない段階でも、とにかく早い時期に店を予約する。
・会場の店は参加者から公募する。
・個室のある店を選び、機密情報等の漏洩を防いだり、別の客に迷惑をかけないように配慮する。
【店のメニュー】
・あらかじめ、参加者に料理の好みを確認した上で店選びをする。
・お酒を飲まない人に「損をした」と思わせないよう、その人はスイーツを頼めるように店に依頼する。
【座席】
・普段は交流のない人同士を近くの座席にセッティングして、新たな交流を生む。
・席の位置を人間関係を考慮した上で決める。
【お金】
・事前の参加費徴収は必須。
・体調不良や急用によるドタキャンは、かなりの確率で発生するため、10人以上の会の場合は予定人数よりもマイナス1人で料理を予約する。
【仲間・経験者】
・1人で幹事をせず、2、3人くらいの複数制にするとスムーズに進められる。
・幹事は運営に徹し、司会や盛り上げ役は別の人にお願いする。
【盛り上げ】
・近況報告など一人ずつ話せる時間を設けると、会話の糸口をつくることができる。
・会話のきっかけをつくるために、参加者みんなに、若い頃か子供の頃の写真を持ってきてもらうようにする。
【心構え】
・「すべてを完璧に」と思い詰めないようにする。
・自分も楽しむ姿勢を見せる。
【トラブル防止】
・楽しいイベントにするために、会の冒頭に注意事項を伝える。(各種ハラスメントをしないこと、飲酒運転はしないこと、守秘義務の発生するような情報漏洩をしないこと等)
・幹事は、ハラスメントをしそうな人の近くに座る。
・休日前ではなく、翌日も仕事がある日を選ぶと飲みすぎる人が少ない。
これから徐々に始まる、忘年会。幹事になった人は、ぜひ「忘年会を成功に導くコツ」を実践してみて♡
調査/株式会社イオレ
初出:しごとなでしこ