日本でも、おにぎらずなど、見た目も楽しい伝統的なおにぎりなどのお米料理が進化を遂げている今日この頃。流通の発達により、これまで手に入りにくかった日本食は海外にも広がり、寿司、天ぷらを始め、今や世界中でさまざまな日本食が親しまれています。日本食はヘルシーであると、年々海外で人気が高まっていますが、中には独自の進化を遂げて話題を呼んでいるものもあります。日本人からしたらビックリ!!な発想も。そこで今回は興味深い海外のお寿司をInstagramで見つけたので、それぞれ取材をしてみました!
より派手に多様に進化し続けるロール寿司
日本でも逆輸入的に知名度を上げたのがカリフォルニアロールですね。近年ではカリフォルニアロールだけでなく、巻き寿司は“Maki”や“Rolls”と呼ばれ、お寿司の1ジャンルとして親しまれています。お店によって様々なアレンジがされ、バリエーションも豊か! 例えば、カニカマとクリームチーズ、サーモン、アボカド、とびこの乗ったアラスカロールや、うなぎをご飯で巻いた上にスライスしたアボカドをうろこのように並べたドラゴンロール、ソフトシェルクラブを巻いた天むすのようなスパイダーロールなど、どれも抵抗なく食べられるおいしいお寿司です! ちょっとネーミングが食べ物っぽくないのでビックリしますが(笑)。
海外の巻きずしのほとんどは海苔が外側に巻かれていないので、鮮やかでカラフルなのが見た目にも楽しいです。
斬新な発想で登場! 寿司ドーナッツ
「甘いもの」というイメージのあるドーナツがお寿司になるってどういうこと!?と思ってしまいますが、ドーナツ状のシャリの上に寿司ネタを乗せた、ちらし寿司のようなものでしょうか。お寿司なので、やはりこれもお醤油をたらして食べるのが一般的。
こちらの写真の方は、旦那さんの誕生日に普通のドーナツを作る代わりにサプライズで寿司ドーナツを作ったそうです。具材は、マグロの中落ち、サーモン、キュウリの漬物、アボカド、そして柚子風味の大根の漬物をトッピングしたとのこと。とてもきれいですよね。旦那さんもとても喜んでくれたそうです。
ご飯の上にフルーツやチョコレートを乗せたものも存在するようですが、これは日本人の感覚からすると理解が難しい。もし振舞われるならば、私も甘い寿司ドーナッツは遠慮したいです(苦笑)。
インスタグラム発! 世界中で話題の寿司バーガー
去年、インスタグラムなどで世界中で話題になったのが寿司バーガー。#sushiburgerで見ると、約8000もの写真が掲載されています。その多くは見た目はいわゆる日本のライスバーガーのような感じです。しかし、日本のライスバーガーは酢飯ではなく、焼きおにぎり状のライスに調理されたお惣菜が挟まれているものが主流ですよね。つまり、日本のライスバーガーはあくまで“おにぎり”寄りの考え方だと言えます。ところが、話題になっている寿司バーガーは、あくまで欧米の食文化に欠かせない“ハンバーガー”をベースに、寿司としてアレンジされたものです。シャリ部分がハンバーガーのバンズのように丸くドーム型につくられているものもあります。
歩きながらでも食べられる! 寿司ブリトー
こちらはブリトーの寿司バージョンです。特に南米や北米で一般的に食されているブリトー感覚でお寿司にアレンジしたもの。日本人から見ると、太巻きですよね。ブリトーのような形だと食べ歩きができたりと、よりファーストフードの感覚で楽しめるのが人気です。
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日本人の方のなかには「こんなの邪道!」と思う人もいるかもしれませんが、日本の文化が世界に広がり、進化し、その国や街で受け入れられていくというのは誇らしいことだと私は思います。インド発祥のカレーが日本に渡り年月を重ね独自に進化し、今では国民食になっているように、お料理にオリジナリティが加わることは自然なことなのかもしれませんね。
初出:しごとなでしこ