20~50代の男女に1,000人の「ゲリラ豪雨」遭遇率
さっきまで晴れていたのに、突然天気が急変し、「ゲリラ豪雨」に…。特に、この季節は多いですよね。実際に、ゲリラ豪雨に遭遇したことがある人はどれくらいいるのでしょうか?
今回、一般財団法人 日本気象協会が運営する「tenki.jpラボ」が20~50代の男女1,000人に「ゲリラ豪雨に関するアンケート調査」を実施。その結果、7割以上がゲリラ豪雨に遭遇していることが判明しました。
■ほとんどの人が「ゲリラ豪雨」を認知! 7割以上が遭遇あり
まず、「ゲリラ豪雨という言葉を聞いたことがあるか」を聞いてみると、97.2%が「ある」と回答。ほとんどの方がゲリラ豪雨を知っていることがわかりました。
次に、「実際にゲリラ豪雨に遭遇したことがあるか」の質問に対し、「何度も遭遇したことがある」と回答した人は52.9%と半数を超えており、「一度遭遇したことがある」と回答した人(19.4%)と合わせると、ゲリラ豪雨に遭遇したことがある人は全体の7割を超える結果に。意外にも多くの人がゲリラ豪雨に遭遇しているようです。
■約7割がゲリラ豪雨に遭遇したら、やむまで待つ
ゲリラ豪雨に遭遇したら、どのような行動をとる人が多いのでしょうか?
調査結果では、「やむまで屋内施設をウインドウショッピングする」が30.5%、「やむまで軒下や屋根のある屋外で待つ」が27.0%、「やむまでカフェやレストランに入る」が14.3%で、TOP3を合わせると約7割の人が「やむまで待つ」と回答。一方、「濡れる覚悟で予定どおり移動する」と答えた人は9.9%と、約10人に1人がやむのを待たずに、行動していることが明らかになりました。
■ゲリラ豪雨から身を守るためには?
誰もが遭遇する可能性が高い「ゲリラ豪雨」。もし、遭遇した場合にとるべき行動を防災ソリューション事業部の担当部長の平松信昭さんに教えてもらいました。
「屋外にいる場合は、地下室など水が溜まりやすい場所を避けて、建物の中に避難するのが一番です。また、車を運転している場合は徐行運転する等、無理のない安全運転を心がけましょう。

アンダーパスなどに雨水が溜まっている場合がありますので、アンダーパスは通行せず迂回するなどの安全を優先した行動を取ってほしいです。また、河川の近くでは、その場所で降っていなくても、上流でゲリラ豪雨が発生している場合、瞬く間に河川の水位が上がる可能性があります。
近くに暗い灰色やどす黒い雲がある場合は、近くでゲリラ豪雨が発生している可能性がありますので、河川から離れるようにしましょう。
そして、安全な場所で雨雲の動きをアプリで確認しながらゲリラ豪雨が通過するのを待つだけでも安全に過ごすことができるでしょう」
ゲリラ豪雨に遭遇したら、やはり、1番は「建物」の中に避難すること! 朝の天気予報で「ゲリラ豪雨」の話題が出ていたり、暗い灰色やどす黒い雲が出てきたりしたら注意しましょう。

調査/tenki.jpラボ
初出:しごとなでしこ

教えてくれたのは…平松信昭さん
1960年7月京都生まれ。北海道大学で気象学を学ぶ。1983年4月日本気象協会関西本部に入社。気象システムの開発、気象予測業務等に従事。2002年4月に東京へ異動し予測情報課長、長野支店長を歴任。この間、気象・防災に関するコメンテーターとしてTVに出演。現在、防災ソリューション事業部の担当部長。公益社団法人日本気象学会 理事 教育と普及委員会委員長。一般社団法人日本気象予報士会 理事 副会長。