カジュアルでユーモアに溢れる、赤坂の老舗洋食屋「津つ井」♡
地下鉄赤坂駅から5b出口を出て、歩くこと約6分。アメリカ大使館宿舎の角に「にっぽんの洋食」と書かれた暖簾をかけているお店「津つ井」に着きました。
創業は1950年。政治家をはじめとした各界の著名人に愛されてきた名店です。
暖簾をくぐり、石畳を歩いてエントランスへ。筆者が訪問したこの日は小雨が降っていましたが、しっとり濡れた風景はこの季節ならではの情緒で溢れていました。
ライスと赤出汁付き! 週替わりで楽しめるお得な限定ランチ
平日のランチタイムは予約することができませんが、週替わりで楽しめるとってもリーズナブルな限定ランチメニューがあります。今回注文したのは、Aランチ2000円。
海老フライ、ハムマカロニグラタン、ハンバーグ、チキン唐揚げ、サラダ、タンシチュー、焼魚、カニクリームコロッケ、帆立照焼きの9品にライス・赤出汁がついているので、とってもボリューミー。
「津つ井」にきたら味わっておきたい人気メニューをちょこちょこっと一口サイズで楽しめるのが、うれしいポイントです。
中でもタンシチューは、口に入れた瞬間にとろけるようなやわらかさ。カニクリームコロッケに添えられているモヤシはカレー味で、どこか懐かしい印象のしみじみおいしいごちそうの数々に大満足でした。
さらに、どのおかずも洋食メニューではありながらもライスとの相性が抜群!
この日は、お箸で味わう美味しいにっぽんの洋食、およそ1000円~2000円で味わえるメニューが5種類用意されていました。
それぞれ10食~20食(※)が数量限定で、毎週各種用意されているため、まさに“飽きることなく、通い続けたくなるランチスポット”ですね。ほかにも、名物のビフテキ丼や定番のセットメニューなどもあります。
ランチタイムは、食後のコーヒーを100円で注文できるため、ちょっとしたビジネスシーンや女子同士でおしゃべりを楽しみたいシーンでの会食にもいいかも。
※メニューによって異なります
落ち着いた雰囲気の店内にある不思議な謎かけ
窓から見える中庭がとても素敵♡ ランチの時間帯は1階の席に通されますが、窓際の席からは、この地下に潜むお庭の風景を眺めることができます。
このフロアには4人がけのテーブル席がいくつかあるのですが、奥の柱にかけられている大きな古時計の下に、こんなメッセージが。
「この時計が十時を打ちますと、当店は名古屋着となります。」
これは「お客様に喜んでいただきたい!」と「津つ井」の先代が残した謎かけのひとつだそうで、「名古屋→尾張・名古屋→終わり」、つまり「当店は10時に閉店します」というメッセージなのだそう。
店内にある「録音室」の意味も面白いですよ♪ まさかレコーディングスタジオでもあるのでは!? と疑ってしまいそうな案内表示の意味は、「録音室→音入れ→おトイレ」のこと。食事だけでなく、店内で過ごすひとときが、ちょっとわくわくしたものになりそうですね。
入口の雰囲気からは想像もつかないほど、カジュアルでユーモアにあふれている赤坂の老舗洋食屋さん「津つ井」。食事のクオリティーの高さはもちろん、お店のなかにちりばめられている笑いがこぼれるような謎解きと合わせて、ぜひ上質なランチを食べにでかけてみてください。
【赤坂 津つ井 総本店】
住所:東京都港区赤坂2-22-24 泉赤坂ビルB1・1F
TEL:03-3584-1851
※価格は税込み表示です
初出:しごとなでしこ
朝岡真梨
50か国・200都市を超える海外旅行経験をもとに観光スポットやグルメなどの紹介をしている。料理が得意で独自のレシピも執筆中。夫婦で温泉ソムリエの資格を取得し、国内のみならず世界中の温泉旅行を楽しんでいる。ブログ「遊んでばかりのスナフキン(https://asosuna.com/)」が人気。キャラクター研究家としても活動中。Instagram:@yans_publisher