野生動物として生きるアナウサギ
このウサギはアナウサギ。
撮影した場所は、動物好き、旅好きな女子達なら既に訪れた事もある場所かもしれない広島県の大久野島。野生のウサギに触れられる事で有名ですね。
このアナウサギは、小学校で飼育されていることも多いので馴染み深い品種です。元々はヨーロッパのウサギで、日本固有種ではありません。立派な外来種です。
しかし、今や大久野島のアナウサギたちは、観光資源にもなっており、島の収入源。野生動物として扱われています。
アナウサギが可愛いからと言って、よく人参やキャベツをあげていますが、本当はダメな事なんです。私としても餌やりは反対です。では、何故反対なのか、理由を当てて下さい。
カメラマンOkamoto Shinが、野生化したウサギに人が餌をあげない方がいいと思う理由は?
1.人が餌をあげることで自分で餌を探さなくなるから。
2.キャベツや人参は本来アナウサギの食べ物ではなく、消化に悪く害になる。
3.人と接触する事で、怪我したり病気になる可能性があるから。
答えは、全てです。外来種と言っても、既に野生動物です。ペットではない野生動物には適度な距離感で接するのが一番良いのです。
可愛いからといって、触らないようにしましょう。結果的にウサギを傷つける事になるのですから…。
撮影場所:広島県 大久野島
初出:しごとなでしこ
Shin Okamoto
アラフォー週末ネイチャーカメラマン。「美しい!」「カワイイ!」をテーマに日本や世界の自然、動物を撮影。 尊敬する写真家は星野道夫さん、高砂淳二さん、岩合光昭さん。
オカモトさんは、野生の象を撮影した作品で、Nature’s Best Photography ASIA 2018のLumix Awardを受賞。2018年8月1日〜5日まで、東京芸術劇場で受賞作品が展示されます。
また今回の受賞により、受賞作品は、米国ワシントンD.C.に位置するスミソニアン国立自然史博物館にも年間展示されることに。
この博物館は世界的権威を持ち、年間700万人という世界最大級の来場客数を誇り、世界中の人々が目にする博物館です。