プロが教える「浴衣の帯の結び方」〜前姿編〜
今回、話を伺ったのは、今年で創業99年を迎える老舗の呉服店「いせや呉服店」さん。2回にわたって、帯の結び方やアレンジの仕方についてご紹介!
2回目の今回は、前姿のアレンジの仕方についてお届けします♪
※「手先」「たれ先」「たれ元」などの用語については、前回の記事にて図示しています!
■前姿(ねじり)
■1.手先(帯の先方)を肩より少し上にくる長さを取り半分に折る。
■2.帯を一周半する。
■3.二周目の前側で帯の上下を折る(下→上の順番)。
■4.3の折った部分を上から下に一回転ひねり広げる。
■5.4で広げたまま背中側に回し、下側を三角に折り上げしっかり結ぶ。
■6.前側に戻りアレンジを整えたら完成!
■前姿(二折り)
■1.手先を肩より少し上にくる長さを取り半分に折る。
■2.帯を一周半する。
■3.二周目の前側で帯の上を少し折る(内側の色を出す)。
■4.3に続いて帯の下を少し太めに折る(3と4でクロスができるように)。
■5.4で折ったものをそのまま背中に回していく。
■6.5に手先を上に重ねる(帯結びのアレンジに合わせて手先を上か下か変える)。
■7.6の重ねた手先とたれ元(垂れの結び目に近い部分)をしっかり結ぶ。
■8.前側に戻りアレンジを整えたら完成!
■前姿(複数折り)
■1.手先を肩より少し上にくる長さを取り半分に折る。
■2.帯の1周目の前側からアレンジ開始。
■3.一周目前側の帯の下を斜めに折る(内側の色を出す)。
■4.3で折ったものをそのまま背中に回し広げて二周目に繋げる(背中側は内側の色になっている)。
■5.4をひっぱりながら二周目前側に回す。
■6.二周目前側は上を少し折る(折る量は好み)。
■7.6をそのままひっぱりながら背中側に回す。
■8.7で回してきた下側を上に折りあげる。
■9.8の折りあげた部分と手先を重ねてしっかり結ぶ。
■10.前側に戻りアレンジを整えたら完成!
初出:しごとなでしこ