プロが教える「浴衣の帯の結び方」〜帯結び編〜
ジメジメした梅雨が明ければ、もう夏! そして、夏の風物詩のひとつが、浴衣ですよね♡ 浴衣自体は、バリエーションも豊富で、お気に入りの浴衣を持っている人も多い思いますが、帯の結び方はいつも同じ…という人もいるのではないでしょうか。
今回、話を伺ったのは、今年で創業99年を迎える老舗の呉服店「いせや呉服店」さん。2回にわたって、帯の結び方やアレンジの仕方についてご紹介!
1回目の今回は、帯の結び方について。次回は、前姿のアレンジの仕方についてお届けします♪
■まずはスタンダードから挑戦! 文庫結び
■1.手先(帯の先方)を肩より少し上にくる長さを取り半分に折る。
■2.帯を二回巻いて、背中の中心で写真のように三角に折り上げる。1の手先を上にして重ねる。
■3.1の手先を上から下にからげてしっかりひと結びする。
■4.下に垂れている方の垂れ先(端)から内側にたたんでゆく。肩幅を目安に。
■5.全部たたみ込んだら、幅の真ん中に結び目がくるよう整え調節する。
■6.真ん中で山を二つとる。
■7.手先を下ろし巻き付ける。
■8.手先のあまりを帯と着物の間に入れ込む。
■9.入れ込んだ手先を下に引き抜く(これが帯の支えになるためしっかりと!)。
10.帯の下に出た手先をたたみ、帯の内側に入れ込む。形を整えたら完成!
■垂れがかわいい♡ アレンジ結び(リボン大)
■1.文庫結びと同様に、帯を二巻き後手先を下から上にからげてしっかり結ぶ。その後三重紐(ゴムが三本重なったひも)をかける。
■2.三重紐を前で結ぶ(結んだら紐が見えないように帯の中に入れ込む)。
■3.垂れ元(垂れの結び目に近い部分)から羽を左背中にかけてつくる(羽の大きさは肩甲骨が目安)。
■4.羽で三つ山ひだをつくり、三重紐の一本目と二本目両方に通す。
■5.4の続きで右背中にも同様に三つ山ひだの羽をつくり、三重紐の二本目だけに通す。
■6.5の続きでたれ元をひねり色を変え、左背中にひだをつくり三重紐の一本目だけに通す。
■7.下にある手先を結び目の色が半分になるよう、手先の片側を半分くらい中に折りこむ。
■8.手先を下から上に上げ、巻き付け三重紐の三本目と着物の間に通す。
■9.8で通した手先を下にひっぱりしっかり結ぶ(手先は帯の中に入れ込まずリボンのひだにする)。
■10.三重紐が見えないよう調節し、形を整えたら完成!
■さりげなく周りと差をつける! アレンジ結び(羽二段)
■1.文庫結びと同様に3まで結ぶ。
■2.たれ元から肩幅より少し長く左右にひだをつくる。
■3.二段目は一段目より少し小さくひだをつくる。
■4.真ん中で山を二つとる。
■5.手先を下ろし巻き付ける。
■6.手先の内側の色が出るよう手先を外側に折る(折る量は好み)。
■7.再度手先を下ろし2周目を巻き付ける。
■8.手先のあまりを帯と着物の間に入れ込む。
■9.入れ込んだ手先を下に引き抜く(これが帯の支えになるためしっかりと!)。
■10.帯の下に出た手先をたたみ帯の内側に入れ込む。形を整えたら完成!
初出:しごとなでしこ