先輩男子から「僕は二六時中、君のことを考えていました。よかったら、お付き合いしてください」って告白されたら、ちょっと考えてしまう女子も……?
告白された相手にもよるだけでなく「え? 二六時中!? それを言うなら“四六時中”では!?」などとモヤっとする人もいるかも。
日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
「○○○○、君のことを考えている」あなたは、どちらを使いますか?
1.二六時中(にろくじちゅう)
2.四六時中(しろくじちゅう)
正解は?
どちらを使ってもよい!
実は「二六時中」も「四六時中」も、「一日中」という意味。なので「二六時中、君のことを考えていました」は「一日中、君のことを考えていました」という意味です。好きな人に言われたら、嬉しい!
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では、95%もの圧倒的な人が「四六時中」4%が「二六時中」を選んでいました。「四六時中」を使う人が多数派なようです(2018年3月17日現在)。
昔は、一日を12等分して十二支の名前をつけ、「子(ね)の刻」「丑(うし)の刻」…のように時間を表しました。「二六時中」は2×6=12刻ですから、一日中ということです。「四六時中」はそれを24時制に直したもので、4×6=24時間、やはり一日中という意味です。
※ ※
しろくじ‐ちゅう【四六時中】
一日中。また、日夜。いつも。昔の「二六時」を今の24時制に直していったもの。
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶︎ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ