新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしく、消費家応援をお願いいたします!
話はちょっと2017年に遡りますが、たまたま、大宮駅の構内を歩いている時にすごいイベント? に出くわした〜!
なんだかわかりますか?(わかりづらいとは思いますが…)
皆さん、駅のホームで(特に新幹線とか)「あ、飲み物とかお土産買いたいなぁ」とコンビニに立ち寄ったけれど、レジが意外と混んでいて、「発車までに間に合うのか!?」と、イライラ焦った記憶、ありませんか?
ありますよね。
(特にお酒飲むのが好きな消費家の場合、新幹線に乗る前にレジが混んでいて、ハイボールを買うことができなくなると途端に機嫌が超降下いたします。)
すごいイベント(?)とは、そんなストレス解消のキーワード、そう「無人 キャッシュレスコンビニ」の期間限定ショップだったのだ。
Suicaをかざして入店
↓
商品を選ぶ
↓
店を出る前に、画面に買った物が表示される
↓
Suicaをかざす
↓
ポン! お会計終了!
少子化人手不足に対応し、かつ、待つ必要がないストレスフリーなこの仕組み。この大宮駅のお店は期間限定でしたが、今後大きな駅の売店がこのタイプになっていくのはそんなに時間がかからなそう。
なんて、思っていたら…またまた、きました!
こんなイベントが!
Amazon期間限定リアルショップイベントで見た、少し先の「未来」
そう、Amazonがサイバーマンデー(12月11日の月曜日)にかけて渋谷のMODIでこれから色々できてくるであろう、Amazonリアルショップのイベントです!
アメリカにはすでにAmazonのブックストアとかAmazonフレッシュ(生鮮食料品)とかのお店もあるらしい。
はっ、と気づいたのが12月11日最終日。
お土産もたくさんついてくる長蛇の人気イベントでしたが、なんとか駆け込みたいと、仕事友達のノゾミちゃんとランチの時間を割いて行ってきました。
Amazonのこれからを体験できるイベントで、Amazonプライムに入るコーナーとか、Amazonフレッシュの食材使ったカフェとか、AmazonでのVR体験(これが一番人気、私は海の奥深くまで潜ってきました)とかがあって、5箇所のイベントスペースをオリエンテーリングのように巡る仕組みでした。
その中で皆さんが興味がありそうなのはこのふたつ!
■1:ウェブルーミングを体験!?
「Amazonファッション」のホリデースタイル
パーティスタイルやリゾートスタイル、スノースタイルを(雪山スタイル?)演出しながら、実際に触れたりして質感やサイズ感を確認しながらのお買い物。
その場に商品カードがあって、(サイバーマンデーだから)お値引きしていたり…。
しかし、カードはたくさんあってもサンプルがすべてあるわけではない。
そして、試着室もないので、着心地やサイズは確認できない。
「ウェブで見てるけど、やっぱり実際の着心地や使い勝手を確認したいわ」、そんな人が店頭にくる行為をウェブルーミングという。
なのに、着られなかったり触れないってのは残念やーん、Amazonさん! 怒
きっと本当のAmazonショップができたら、この辺りが改善されるのに違いない。
■2:あなたのおうちをスマートコントロール!「Amazon Echo」のデモ体験
そして、最も消費家クロシマの心を掴んだのが…Amazon Echo。
Amazon Echoに住んでるアレクサ(ちゃん)にお願いをすると、彼女はお家の中で優しく色々な指示に従ってくれるのだ!
「アレクサ、電気をつけて!」
「アレクサ、今日の天気は?」
このAmazno Echoの機械自体はシンプルな作りだが、すべてクラウドで管理されているので、これからAmazonさんが色々な企業と色々な取り組みをし、使えるネットワークやサービスがどんどん増えていくという。
もちろん、これはGoogleやLINEその他色々な企業も似た取り組みを始めている。
ということは、どの家庭にもこの装備が標準になる日も近いということ!?
消費家、早速デモを試す。
デモ担当のお兄さん「どうぞ、アレクサに声をかけて見てください。冒頭にアレクサ、って言ってもらえれば反応しますから」
クロシマ「わかりました。アレクサ、What time is it now?」
アレクサ「。。。。。(無音)」
お兄さん「(ひたすら焦り…)すみません!言語は日本語でお願いしますっ(汗)」
ノゾミ「(大笑い)」
そう、言語は始めに選んでおかねばなりません。イジワル消費家(笑)
しかし、これからの私たちの生活ったら?
Amazon Echo(アレクサちゃん)に癒される毎日?
生身の人と喋らなくても十分情報も取れて、しっかり生きていけそう。人間同士のコミュニケーションがどんどん減るってことか?
などとびっくりどっきりしていたら、あらあら、消費家ともあろうものが、逆に何も買わずに終わったサイバーマンデー。
2018年は『ウエアラブル』元年!?
お正月にさらにショッキング? なニュースが飛び込んできた。
「ヒアラブル」。「ウエアラブル(装着可能)」を超えて、「常に音声でガイドしてくれるAI」の開発ももう、間近だというのだ。
2030年にはイヤホンのような端末AIをつけると「今日のアポは10時なので、余裕をもって8時半にでましょうね」とか「今日は少し熱があるみたい、風邪クスリ飲んでくださいね」とか優しく(だと思う、いや、もしあなたが厳しめの方ががよければ叱咤激励モードとかもある時代になっているだろう…笑)ガイドしてくれるというのだ。
手と視線が解放されて情報が耳から入れば、スマホと違って身支度や仕事のパソコン(その時代にはもうパソコンもないかもだけど…泣)の手を止める必要もないだろうし、人間本来の身体能力、そして感性は一段と研ぎ澄まされ、自分のやりたいことを更に実現する時間が増えるのだ!
まさに「ヒアラブル」は執事なみの能力になりそうだ。
ちょうど一年前の消費家ブログにこんなことをクロシマは書いていた。
「ローマ帝国時代には、人間同士にヒエラルキーがあって、奴隷が黙々と働いて、貴族はその余った時間でスポーツに興じたり、アートに触れたりして、文化が醸成されて行ったという…この話は人間同士の話だから哀しいけど、、いや待てよ。これがまさにこれからの人間とAI、機械との関係じゃないのか?」
そう、その通りになっている。
そして、去年がAI元年としたら、今年は何なの? 本当に日進月歩だ! トーカブル(AIとおしゃべり)元年?
【編集後記】
Amazonのポップアップショップの脇にこんなコーナーがあった。
「Amazonで欲しいものを書いてください!」
よく見ると…でてくるでてくる!
平和!
休み!
愛!!!!
お金(笑)
health!
地位(笑)
資格(OMG)
幸せ(涙)
強い運!スミちゃん!(OMG)
などなど…。
なんだよ、買えないものがいっぱい書いてあるやん。
結局そうなのよ、人の心なんて。
やっぱり人と人との心の通いがないと、デジタル執事だけじゃ物足りない。
お金や利便で買えるものだけじゃ、絶対埋まらない心の隙間。
今年は逆に実は、エモーショナル(情緒的)元年かもしれない。
本年もよろしくお付き合いください!消費家より
初出:しごとなでしこ
黒島美紀子 MKシンディケイツ代表
消費家・商業マーケティングコンサルタント
アパレル、セレクトショップ・百貨店を経て独立起業して早や10年余。数々のお買い物の実践と失敗を繰り返し、ファッション、ビューティ、グルメ、ライフスタイルの動向を消費者目線で考察。また、世界各地の商業スペースやブランドをチェック、消費活動を通じたマーケティングを行い、企業と消費者を結ぶ。