男性は任務の遂行を重んじる生き物なのである
彼氏や旦那さんと家でテレビを見ながらのんびりしているときに、こんな場面に遭遇したことはありませんか?
サッカーのニュースを一度見たら、その後もチャンネルを独占し続けて、繰り返しチャンネルを変えつつも何度も同じサッカーの結果を永遠に見続ける……。私たち女性からしてみると奇怪にしか見えないこのような行動ですが、男性にはよくあることなのだそう。
男性のこんな謎の行動について、心理学者で神奈川大学教授の杉山崇先生に解説していただきました。
まず男性というのは、「やるべきミッションのスイッチが入ってしまうとそれ以外のことができなくなる」脳を持っているのだとか。
「サッカーのニュースを見る」ということが、一度自分のミッションだと感じてしまえば、周りからどう思われようがそのミッションを遂行することで頭がいっぱいになってしまうのです。
同じものを食べ続ける、何かをコレクションするなども任務遂行の一種
それはサッカーのニュースを見ることだけでなく、日常のあらゆる事柄に通じます。たとえば同じようなスポーツ新聞を何誌も買って読みふけること、気に入ったメニューを何日も続けて食べること、何かをコレクションすることもこれに値します。
男性にこのようなスイッチが入った時、私たち女性はどうすればいいのでしょうか。放っておかれる寂しさから、「そんなことより私の話を聞いて!」という気分になってしまいますが、これは絶対NG!
男性はミッションの最中に邪魔をする人=敵、とみなすので決して彼の邪魔をせず、その任務が落ち着くまでは傍観するのが正しい対峙方法です。
これは恋愛シーンだけでなく、あらゆるシーンで当てはまります。たとえば職場である男性に何か仕事を頼もうとしたとき、その男性がすでに何かに夢中になっている際には、落ち着くまでは話しかけないほうが賢明。それにより、不機嫌な態度を取られたり、「気が利かないやつだな」と思われたりするリスクを回避できるでしょう。
男って勝手だな、と思うかもしれませんが、それが性差なのです。男性の心理を知ることで、上手にかしこく付き合っていくことができますよ。
初出:しごとなでしこ
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『ウルトラ不倫学』著・杉山崇
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吉田奈美 writer
女性誌を中心に、タレントインタビュー、恋愛企画、読み物企画、旅企画、料理企画などを担当。著書に『恋愛saiban傍聴記』(主婦の友社)も話題に。