愛嬌と癒しのオーラからも目が離せない! 杉野遥亮さんの魅力に迫ります♡
非モテ女子・せとかの恋の最大障害は、血のつながらないヤンキー系ツンデレお兄・はるか(片寄涼太さん/GENERATIONS from EXILE TRIBE)。さらに、初恋の相手であり超ドS&超毒舌の高嶺(千葉雄大さん)、他校の先輩で女子をお姫様扱いしてくれる王子様キャラ・千秋(草川拓弥さん/超特急)と、いろんなタイプのイケメンがせとかをめぐって大バトル!?
本作で、高嶺の弟でせとかの同級生(かつ、はるかに憧れる)ヘタレ系塩顔男子・国光を演じている、杉野遥亮さん。彼が放つ、愛嬌と癒しのオーラからも目が離せません。そんな杉野さんの単独インタビューをたっぷりとお届けします。
ー杉野さんが演じる役に“ヘタレ系塩顔男子”というコピーがついていますが、今回、ドラマと映画、2つのアプローチで描かれることに関してどう思いますか?
杉野:僕が演じている“国光”は、ドラマと映画のオリジナルキャラなんです。ストーリー設定も原作とは違う部分が多いので、原作には原作の面白さがあって、それが映画に反映されているシーンもありますが、原作を読んでからドラマや映画を観ても、その逆でも楽しめる作品に仕上がっていると思います。
ーこれまでに、少女マンガを読まれたことは?
杉野:漫画原作の役をやらせていただくことが多いので、最近は、少女マンガを読む機会も増えてます。読んでみて勉強になります。「こんな言葉、言えないなぁ」とか「こういうことができる男子が王道でモテるんだ」って。僕は男子なので“キュンキュン”するというよりは、分析というほうが近いかもしれないです。
ー今回、せとかの周りをたくさんの男性が囲んでいますが、杉野さんが格好いいと思うのはどのキャラクターですか?
杉野:やっぱり“お兄(はるか)”かな。ずっと、せとかを守り続ける姿は、包容力もあって、男の僕から見ても格好いいと思います。
ー杉野さんは、“はるか”に憧れるという役柄ですが、片寄さんとの撮影エピソードで印象的なことは何かありましたか?
杉野:片寄くんと、病院の階段で撮影するシーン(ドラマ版)があったんです。階段から落ちるという撮影でちょっと怖さもあったし、そういう場面も初めてだったので緊張したけど、片寄くんと抱き合いながら落ちてく……というシーンを撮っているうちに、絆が深まっていった感じはあります(笑)。クランクインしてわりとすぐの撮影でしたけど、その前にリハーサルも一緒にやっていたし、はるかに憧れる役どころというのもあって、自然と打ち解けていけたように思います。
ーSNSを見ると、プライベートでも一緒に過ごされているようですね。
杉野:撮影中もそうでしたが、撮影が終わってからも、ごはんとかカラオケに行ったりするぐらい、兄こまのメンバーは仲がいいんです。この前、拓弥くんは行けなかったけど、片寄くんと千葉くんとごはんに行きました。声をかけてくれるのは片寄くんが多いです。全員がそろう日は少ないですけど、僕と拓弥くん、僕と千葉くんだけでごはんに行くというのもあります。
ードラマや映画を観ていると、仲の良さも相まってか、演技がナチュラルで「アドリブ?」と思わせるようなシーンをいくつか見かけましたが、実際アドリブだった場面はありましたか?
杉野:セリフを変えたりすることはないですけど、動きの部分では、けっこうありました! たとえばドラマの1話で、せとかがお兄に抱きついているのを見て、僕が千雪(大野いとさん)に抱きつくというシーンがあるんです。そこは完全に僕のアドリブです。事前に監督と話していたんですけど、実際に抱きついて、いとちゃんビックリ! それを見た僕は思わず笑っちゃう!という感じで、なぜかそれを使われていました(笑)。でもそれが嬉しかったし、僕の一番のお気に入りのシーンです。
ー兄弟役の千葉さんとの特別なエピソードはありますか?
杉野:千葉くんとはクランクアップの前日、一緒にごはんを食べに行ったんですけど、その時、僕のいろんな話を聞いてもらいました。それで、すごく大人の考えを持っているし、芯の通った男らしい方だなと思いました。千葉くんと二人だけのシーンってほとんどないんですけど、映画版で、お祭りで浴衣を着て二人で話すシーンはとても好きです。それぞれの思いが垣間見られる瞬間ですよね。あと、ドラマ版の病院のシーンで、国光が高嶺に「起きろ!」って叩かれるんですけど……リハーサルの段階から「痛いな」と思いながらやっていました(笑)。
ー千葉さんはリハーサルから本気なんですね(笑)。どんなお兄さんですか?
杉野:千葉くんは“お兄さん”って感じがしないんです。年齢も芸歴も千葉くんのほうがずっと上ですけど、なんでも気兼ねなく話せて、自然と心が開ける人です。プライベートの話を一番しているのは、拓弥くん。今回初共演ですけど、こんなに仲良くなれると思っていませんでした。ドラマでも映画でも絡みはほとんどなくて、仲良くなるきっかけは、一緒にラーメンを食べに行ったことです。それも奇跡的なきっかけで。
ー“奇跡”ですか?
杉野:元々僕が出るシーンじゃなかったけど、監督の「この場面には国光がいたほうがいいんじゃない」という言葉で、朝、現場に呼ばれたんです。でもワンカットだけで登場シーンが撮り終ってしまって……朝の8時半ぐらいに(笑)。「もう終わり!?」ってちょっと悔しかったので、その場に居続けたんです。その後、撮影が終わったのが拓弥くんで、「一緒に帰ろうか」って。だけど二人っきりで帰るのは初めてで、最初はやっぱりちょっと気まずさもありました。でもLINEを交換して、拓弥くんが夜の仕事まで時間があるというので、それまで一緒に過ごしたんです。それがきっかけかな。今では仲良しだけど、この二人が仲がいいのって意外だと思います。すごい人見知り同士だから(笑)。
ー杉野さんが人見知りというのはちょっと意外です……。
杉野:僕、そう見えないようにしているんです。それに取材もそうですが、仕事だと話すことはできるんです。たとえば、初めての現場にひとりで“ポン”と置かれると、慣れるまで……(急に「ン?」という表情になり)俺、人見知りじゃないのかな……?(周りにいたスタッフも含めみんな大笑い)あれ!? ちょっと待ってください(笑)。でも人見知りではあると思うんです。
ー自称“人見知り”ということで(笑)。杉野さんは比較的、人の懐に入っていくのが上手なタイプだと思っていました(笑)。
杉野:たしかに「イケる!」と思ったら、スーッと入っていくほうではあります。もしかしたら僕は“人見知りではないかもしれない説”が発覚しましたね(笑)。
ーここからは、杉野さんのプライベートについてお聞きしたいのですが、『兄こま』のように、学生時代にキュンとするような恋愛エピソードはありましたか?
杉野:小学生の頃、好きな子に告白したことがあるんです。ちょっと“ませた”小学生でした(笑)。その子のことがずっと忘れられないまま高校まで過ごしていたら、偶然、一緒の高校になったんです! それで高1の時、また告白しました……見事に振られましたけど。2回目(笑)。だけどそれをきっかけに友だちになれたんです。こういうことってあるんだなって今考えると不思議ですね。
ー杉野さんが恋愛や対女性のことで、なかなか攻略できないと思うことは?
杉野:女性の考えていることが分からないです。普通に愛想よく話しているかと思えば、裏で陰口を言ったりする人もいるじゃないですか。そういうのを見ると「すげー、営業力!」と思います(笑)。僕、苦手な人を前にすると表情に出たりしちゃうので、そういう切り替えが上手くできないんですよ。
ーでは、女性のこと以外で攻略できないことは?
杉野:……寒さ? 寒さをどう攻略していいか分からないんですよ。だから、ホッカイロを貼るしかできない(笑)。冬に春設定のドラマの撮影をしていた時は、寒くてしかたなくて、衣装の下にたくさんホッカイロを貼っていたんです。
ー拝見しましたが、その写真をツイッターにアップされていましたよね。
杉野:そうなんです! 僕、ツイッターのリプライは全部読んでいるんですけど(笑)、読んでたら「肌着がウケる」と書かれていて、「これ僕の肌着じゃないです! 衣装さんに用意してもらったやつだから!」って言い訳したかった……。「衣装に透けないように肌色を着ていたんです」って、弁解を書いておいてもらっていいですか……(笑)。
ーホッカイロをたくさん貼っていることをお見せしようとアップした写真で、まさか肌着を指摘されるとは(笑)。では次の質問にいきますね。杉野さんを攻略するための一番の方法は?
杉野:僕を攻略するのは、けっこう難しいと思います。すっごく長い年月をかけないと攻略できない気がします。僕はこう見えて、相手の表情を読んで「今きっとこう考えているんだろうな」って敏感に考えちゃうタイプで、それで相手の意見に合わせちゃったりするんです。ケンカしても仲直りできちゃうぐらいの仲にならないと、僕を攻略できないんじゃないかな……。
ーでは家族をのぞいて、今まで杉野さんを攻略された方はいらっしゃいましたか?
杉野:最近、マネージャーさんに対してビックリしたことがあるんです。僕ってお腹が空いた時に、気分が落ちちゃうんです。でもそれを周りに見せないようにしていたのに、この前、雑誌の撮影である方に、「マネージャーさんから『杉野の元気がないのはお腹が空いている合図なので、何か食べ物をあげてください』って言われたよ」と言われて、「え、嘘! バレてた!」ってすごく驚いたことがありました。
ーということは、杉野さんを攻略するためにはまず“食べ物”を用意しておくのが大事ということですね(笑)。
杉野:……そうですね。杉野は食べ物で餌付けするのが、一番早いかもしれません(笑)。
ー何を用意しておけばいいでしょう?
杉野:肉とラーメン。ガツンとしたパワー系の食べ物とか、お菓子とか甘い物も好きです。いわゆる“太りやすい食べ物”が好き。なんですけど、僕、けっこう太りやすいんです。あ、太りやすいタイプ“でした”……違う、太らないタイプです! ごめんなさい、話が二転三転しちゃって(笑)。
ー「太らないタイプ」、ですね(笑)。ちなみに「今日は疲れたな」という時の“パワーフード”的なものって、やっぱりお肉ですか?
杉野:疲れた時は、食べるよりも寝ちゃうタイプです。学生時代に部活をやってた時も、ごはんをあまり食べられなかったです。疲れちゃうと食べないで寝てしまうんです。でもそれを続けちゃうと痩せてしまうので、食べる元気がある時に、パワー系の食べ物を食べるようにしてます。
ー映画にかけて、杉野さん「人生最大のモテ期」を教えてもらえますか?
杉野:高校生の時です。校外にも「杉野のことが気になってる子がいるよ」という噂は聞いていたんですけど、実は、最近知ったことがあって……電車で高校に通っていたんですけど、「毎朝この電車のこの時間に、ここに座ればあの人が来る」って僕を見ていた他校の女子がいたことを人づてに聞いたんです。
ーそれは記事にできる話ですか?
杉野:僕はそれを聞いて、すごく嬉しかったんです! そんなことがあったなんて、少女マンガみたいじゃん!って。
ーもしその時、その女子の存在に気づいていたらどうしていました?
杉野:クールに振る舞って格好つけてましたね、絶対に(笑)。気づいていないふりをして、わざとその女の子の前を歩いてみたりして……「俺、ここにいるよ」って(笑)。実際はどうかわからないですけど、多少は気になっていたと思います。
ーでも当時、「校外にも杉野ファンがいるらしい」ということを聞いていたようなので、外出する時に身なりとかおしゃれに気を遣ったりとかは?
杉野:それが僕のダメなところで、全然気にしてなかったんです(笑)。普通にスウェットで歩いちゃったり、とか。
ーでも身なりを気にせず、スウェットで歩いていても格好よかったのかも?
杉野:ああ……(なるほどという表情の後)ありがとうございます!(笑)
ーモテるといえば、映画のキックオフイベントで、キャストのみなさんから「杉野さんが現場の女性にモテていた」という暴露があったようですね。
杉野:モテていたというか、僕、いろんな人とコミュニケーションをとったり、おしゃべりするのが好きなんです。いろんな人と話していた結果、(女性の)獲得票数につながったのかなって思います(笑)。モテを意識していたわけじゃなく、男女問わず、楽しくおしゃべりしていただけなんです、僕(笑)。
【編集後記】
キックオフイベント後、「杉野さんが可愛すぎて困ってます」というツイートを見かけたことを伝えると、「“杉こま”だ!(笑)」と言って恥ずかしそうに笑っていた杉野さん。
杉野さんに「○○すぎて困ってること」を聞いてみると、取材当時、まだまだ花粉症には辛いシーズンだったこともあり、「僕が困っていること……今はけっこう楽しく生きています!だから困っていることはないんですけど、強いて言うなら”マスク”をしていると息がしずらくて困ってます(笑)」という返事が。そんなシーズンも終わり、きっと今は快適に過ごされている、はず?
文/イシイユウ
映画『兄に愛されすぎて困ってます』
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初出:しごとなでしこ