「クールビズ=涼しくて楽な服装をすればよい」ではありません。今回は、夏場にありがちな女性の服装マナー違反について。軽装であっても、ビジネスマナーとして身だしなみを整えることは忘れずに、品のある社会人を目指しましょう。
セクハラになったら困る! だから女性の身だしなみを注意できない男性社員
夏になると、目のやり場に困るような服装をしている女性が増えます。職場でもありがちなのが、かがんだ時にブラが見えそう、下着が透けている、生脚にミニスカートで露出が増えるなどです。 男性は本能的には嬉しいかもしれませんが、チラチラ見てもじろじろ見ても「セクハラだー!」なんて言う女性もいて、複雑な心境な男性もいることでしょう。「その原因はあなただ!」なんて言えば、今度は「パワハラだ!」なんて言われてしまうかもしれません。男性にとっては、とんだ迷惑ですよね(笑)
(c)Shutterstock.com
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ビジネスシーンにおいては、おしゃれより身だしなみが優先されます。清潔感があるのはもちろんのこと、相手を不快にさせない、余計な気苦労をかけないという配慮も大切です。男性が言いたくても言えないような恰好をしていませんか? 美しい大人の女性は品があります。透けないように色や形に注意して下着を選ぶ、胸元が空きすぎたトップスは控えるなど、クールビズであってもTPOをわきまえた服装を心掛けましょう。
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心得ておきたい、夏の通勤における服装マナー
オフィスでは身だしなみを整えるのは当たり前。では、通勤中はいかがでしょうか? 「仕事中じゃないのだから、どんな格好をしていても構わない」と思っていませんか? 特に制服で仕事をしている方は通勤中の服装まで気にしていなかったことかもしれませんね。
キャミソール、ショートパンツ、生脚にビーサンなど、暑くても海に遊びに行くようなラフな恰好で通勤してはいけません。
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また、会社で着替えるのが面倒だからと言って、制服のまま通勤するのもNGです。なぜなら、どこでお客様とバッタリ会うかわからないからです。これは服装に限った話ではなく、社外での振る舞いに関しても同じことが言えます。例えば飲み会。周りに迷惑なくらい騒いだり、社内やお客様の情報をペラペラ喋ったりして、もしも近くにお客様がいたらどう思われるでしょうか。会社としての信用を失くしてしまいますよね。
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通勤中の服装まで注意してくれる会社は少ないかもしれません。ですが、実はとても重要なことなのです。「家に帰るまでが遠足です」と学生の頃言われたように、社会人は「家に帰るまでが仕事です」と心に留めておきましょう。誰にいつ会っても恥ずかしくない格好での通勤、行動は企業人としてのマナーです。
初出:しごとなでしこ
古岡めぐみ 現役ホテルマン・マナー講師
沖縄「カヌチャベイリゾート」や、大阪「大阪マルビル大阪第一ホテル」など、名だたるホテルでの勤務経験をもつ現役ホテルマン。お客様からの多くの支持を集め、また後輩育成にも力を注いできたことを認められ、過去に社内表彰されること多数。
現在は富山県内のホテルフロントスタッフとして勤務しながら、これまでの自身の経験をもとに接客マナーやホスピタリティなどのセミナー講師としても活動している。