ビリヤニを知っているかい?
毎日カレーを食べ続けて11年目のカレーおじさん\(^o^)/です!
僕が毎日カレー生活を始めた頃と比べると、最近は本当に多くのインド料理店やカレー専門店があり、当時から比べると何倍にも増えたように感じています。インド料理も北や南のみならず西や東に特化した店も出てきていますし、メニューもより幅広いものが食べられるようになってきました。そんな中でもビリヤニは既に一般化しつつあるメニューとなってきています。
ビリヤニって何?という方にごくごく簡単に説明するなら「スパイスを使って調理したインドの炊き込みご飯」です。
炊かずに炒めた簡易ビリヤニもありますし、ビリヤニが生まれたのはインドではないという説もあるんですが、本来は手間暇かけて下準備をして炊いたものであり、本格的なインド料理店にいくとだいたいメニューにあります。そしてこれが最高に美味しいんです。カレーやスパイス料理が好きな方ならビリヤニもきっと好きですよ。そんなわけで今回はビリヤニの美味しいお店特集です\(^o^)/
チェーン店とは思えない安定のハイクオリティ
天王洲アイル「サベラティッカビリヤニ」
店名にビリヤニがついたこのお店。品川のサルマティッカ&ビリヤニの系列店です。こちらの系列は店名にビリヤニが入っているのでわかりやすいのですが、どこも安定のハイクオリティなビリヤニがいただけます。その中でも新店である天王洲アイルのサベラをご紹介したのには理由があります。
こちらの系列は銀座店が生まれた時に過剰ともいえるスーパーサービスで話題になり、人気も上がったことがあるんですが、新しいお店ではそれに近いサービスを行っているんです。2017年3月現在、まだ新しいといえるサベラだからこそ、今行くべきお店ですね。どのビリヤニも美味しいですが、カレーも美味しいお店なので、ヴェジタブルビリヤニとカレーを合わせるのも良いでしょう。ただ気を付けなくてはいけないのはサービスがすごいので、頼んだものの倍くらい出てくる場合もあること(笑)。多人数で行きたいお店です。
▲ヴェジタブルビリヤニ
<カレーおじさん\(^o^)/的評価>
味:★★★★☆
コスパ:★★★☆☆
雰囲気:★★★★☆
満腹度:★★★★★
レジェンドが作る、土曜夜限定の究極ビリヤニ
銀座一丁目「アーンドラダイニング」
僕がビリヤニに目覚めたのは御徒町アーンドラキッチンのビリヤニを食べたのがきっかけでした。それまでもビリヤニを食べたことはあったのですが、ここまで美味しいものだったのかと感動したのがアーンドラキッチンのシェフであるラマナイヤさんのビリヤニを食べたのが初めて。そのラマナイヤさんは今は銀座アーンドラダイニングで腕をふるっているので、こちらでその究極のビリヤニをいただけます。インドでもビリヤニが有名なハイデラバードという地方の製法で作るビリヤニは、仕込みだけで半日以上かかるそうで、土曜ディナー限定メニューとなっています。売切必至の人気メニューですが予約も可能。他のお店のビリヤニよりスパイスが上品に香り、味も濃くないのにしっかり深い絶品です。休み取ってでも土曜に行って一度は食べるべき最高の逸品ですよ! ラマナイヤさんご自身が日本におけるインド料理界のリビングレジェンド的存在でもあるので、カレー好きなら是非一度は行って欲しいお店です。
▲チキンビリヤニ
<カレーおじさん\(^o^)/的評価>
味:★★★★★
コスパ:★★★★☆
雰囲気:★★★★★
感動度:★★★★★
個性派釜飯ビリヤニ
月島「パパスバル」
ビリヤニにも色々なスタイルがあるのですが、こちらのビリヤニは釜飯スタイルという超個性派。実際インドのビリヤニも釜飯的な製法なので間違ってはいないんです。こちらのお店はスパイスが苦手な方の為に、ホールスパイスを袋に包んだ状態で出してくれるので、食べた時にスパイスのガリっとした食感や強すぎる香りが苦手な方におすすめです。もちろんそれが好きな方もいるでしょう。そんな方はオーダーの際に「スパイスは袋に入れずそのまま」と頼めばスパイスごと味わうこともできます。釜飯スタイルなので鶏肉のビリヤニが鶏釜飯的でおすすめ。目の前で炊きあがるのを確認できるのも楽しくて良いです。こちらは期間限定メニューなのですが、個人的にはレギュラーメニュー化して欲しい逸品なので、是非皆さん今すぐ行って釜飯ビリヤニを頼みまくってください(笑)
▲とり肉ビリヤニ
<カレーおじさん\(^o^)/的評価>
味:★★★★☆
コスパ:★★★★☆
雰囲気:★★★★☆
楽しさ:★★★★★
上品な金目鯛の土鍋ビリヤニ
神楽坂「想いの木」
神楽坂の高級インド料理店「想いの木」。こちらでは土鍋スタイルのビリヤニが味わえます。本格的インド料理と和の精神を融合させたお店だけあって、金目鯛というのが実に面白く、珍しく、そして美味しいです。ビリヤニというとだいたいチキンやマトンを合わせるのですが、素材が良いので淡白に思える金目鯛が負けてないのが凄いところ。ふわっと香るスパイスの中にふわっとした食感の存在感ある金目鯛。ビリヤニ好きなら一度は食べておきたい絶品です。高級店であけあって雰囲気も良く、落ち着いた雰囲気で食べることのできるお店です。人気店の為予約必須で!
▲キンメ鯛のビリヤニ
<カレーおじさん\(^o^)/的評価>
味:★★★★☆
コスパ:★★★☆☆
雰囲気:★★★★★
珍しさ:★★★★★
お酒のシメに気軽なビリヤニ
茅場町「ナワブビリヤニハウス」
パキスタン系のチェーン店ナワブが手掛けるお店です。こちらは店名にビリヤニを冠していることからもわかるように、ビリヤニが昼も夜も味わえるのですが、おすすめは断然夜。夜はお酒のおつまみ的メニューが豊富で、ほとんどが600円か300円で頼めるわかりやすさと安さ。他のお店で本格的なビリヤニを頼むと1000円超えることが普通なんですが、こちらでは600円ですから素晴らしいですね。それでいて味も十分に美味しいんです。小さなお店ですが、逆にいえばちょい飲み的な感覚で使うのも良いでしょう。女性客が入っていることもぼちぼちあるので、一見入りにくい雰囲気かもしれませんが入って損の無いお店ですよ。
▲ビリヤニ
<カレーおじさん\(^o^)/的評価>
味:★★★☆☆
コスパ:★★★★★
雰囲気:★★★☆☆
穴場度:★★★★★
超絶ディープなバングラデシュビリヤニ
錦糸町「アジアカレーハウス」
入りにくいといえばこのお店。錦糸町のディープエリアに存在する見た目も味もディープなお店ですが、今や日本中からカレーマニアが足を運ぶお店となっており、女性客も少なくありません。こちらでビリヤニがいただけるのは金曜日。基本は深夜営業のお店なのですが、最近は土日ランチもやっていて、そこでもビリヤニがいただけるようです。それだけ流行っているということですね。バングラデシュ料理のお店なので、バングラデシュビリヤニです。ビリヤニにチキンレッグのカレーとカレー茹で卵がつくのが特徴。ビリヤニ自体はインドのビリヤニよりスパイス弱めなのですが、その分素材の味を感じる優しい味わいで、インドよりこちらの方が好きという方もいるくらい。是非勇気を出して入って欲しいお店です。
<カレーおじさん\(^o^)/的評価>
味:★★★★☆
コスパ:★★★★☆
雰囲気:?????
ディープ度:★★★★★
ミャンマーのビリヤニ的料理ダンパウ
高田馬場「ノングインレイ」
名前自体はビリヤニではないのですが、日本ビリヤニ協会によれば、ミャンマー料理のダンパウもビリヤニの範疇に入るそうで。実際かなり似ているので僕としても同意見です。高田馬場は知る人ぞ知るミャンマー料理の聖地であり、他の街ではなかなか見かけないミャンマー料理専門店が駅周辺で10店舗以上ある密集エリア。その中でも特にダンパウが美味しいのがこちらノングインレイ。駅前なのでアクセスも良いです。スパイスを使った炊き込みご飯の上にチキンレッグカレーが乗るのがダンパウの王道スタイル。日本人受けする味。高田馬場のミャンマー料理は総じて値段が安めなのも嬉しい所です。
▲ダンパウ
<カレーおじさん\(^o^)/的評価>
味:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆
雰囲気:★★★☆☆
変化球度:★★★★★
色々な食べ方でビリヤニを味わって!
以上、様々なビリヤニを紹介してきましたが、ほとんどの写真にビリヤニと一緒に白いものがついていることに気づいた方もいらっしゃるでしょう。これは何かというと、ライタというヨーグルトのサラダなんです。ヨーグルトがサラダ!? と思う方も少なくないでしょう。僕も最初はそう思いました。しかしこれをビリヤニにかけて食べるとさっぱりとして、美味しさが増すんです! まずはビリヤニだけ食べ、途中からライタをかけて食べれば二度美味しいということです。もちろんカレーと一緒に合わせて食べても良いですし、カレーがついてセットになって出てくるお店も少なくありません。色々な食べ方でビリヤニを味わえば、あなたのカレーライフがさらに充実したものになることは間違いありませんよ\(^o^)/
初出:しごとなでしこ
AKINO LEE カレーおじさん\(^o^)/
ヴォーカリスト、パフォーマーとして自身の活動の他、様々なアイドルの作詞作曲振付プロデュースを担当。ヴォイストレーナーとして後進の育成にも力を注いでいる。音楽ライターとしても各種雑誌、ムック本などで執筆を担当。また、カレーおじさん\(^o^)/としても知られ、年間平均900食以上のカレーを食べてきた経験と知識を活かしてTVや雑誌など各種メディアにおいてカレーについて語っている。
http://www.akinolee.tokyo/