皆様、こんにちは。
『一般社団法人 女性のための快適住まいづくり研究会』代表の小島ひろ美です。
前回のコラムでは“マンションを購入する際にチェックすべきこと”についてのお話をさせていただきました。今回はご質問が多い「借りるのと買うの、どちらがおトク?」をテーマに“家賃とローンの違い”についてお話させていただきます。
マンションは借りるのと買うの、どちらがおトク?
マンションを買うとなると、何千万円も借金して、何十年もかかってローンを返済していかなければならない、それに、引越しをしたくなっても簡単にはできないのでは…と考えて、「住むところは賃貸で十分!」と思う方も少なくないでしょう。シングル女性向けの1LDKのマンションは、東京・大阪の便利の良いところなら2000万~4000万円が中心です。3000万円を今の金利(0.625%)で35年返済のローンを組むと、毎月の返済額79,544円は同じエリア・同じ広さの賃貸マンションを借りたときの家賃(おそらく10~15万円)よりも安くなることはあまり知られていないのです。それに支払った分は家賃と違って持資産分として残ります。
マンションを購入するメリット・デメリットとは?
賃貸マンションの場合、引っ越す際には敷金・礼金・手数料が掛かります。さらに、東京の場合は2年に1度の賃貸契約更新もあり、その都度家賃一か月分程度の契約更新料が必要です。もしもこの先、10年、20年と賃貸で暮らしていく予定なら、資産として残る分譲マンションを購入したほうが賢明な判断といえるでしょう。資産価値としては、自分が住まなくなった時に、貸したり売ったりできる物件を選ぶことが大切です。マンション購入にデメリットがあるとすれば、資産価値が下がるマンションを買ってしまうことです。
そして何より、住み心地の良さに関しては分譲マンションに断然軍配が上がります。多くの賃貸マンションは分譲マンションに比べ、建築コストが安く建てられているため、耐震性や遮音性、設備仕様、セキュリティなどの面で劣ります。賃貸マンションは、内装に勝手に手を加えることもできません。絵を飾るための釘一本さえ勝手に打てないこともあります。
マンション購入は「マンション貯金」と考えることもできる
賃貸マンションに入居する際は入居時審査・保証人が必要不可欠です。また、ある日突然大家さんに「建て替えるから出て行ってほしい」と追い出されてしまうこともあるかもしれません。
マンション購入の場合、賃貸と違ってシングル女性の場合でもローンを組む際の保証人は不要です。いつまでも自分の家に安心して住んでいられるという心の充実のほか、ライフスタイルが変わったら、将来貸して家賃収入を得られるという点も魅力です。賃貸と分譲のもっとも大きな違いは、賃貸はいくら家賃を払い続けても手元には何も残らないということです。マンション購入は、払ったお金が資産として残ります。お金を快適なマンションとして残す。私は毎月の「ローンの返済」を見方を変えて資産として残す「マンション貯金」と呼んでいます。
購入したマンションの活用方法はあなた次第!
ずっとそこに暮らすのもよし、住まなくなったら人に貸して家賃収入を得るのもよし。結婚したり、子供が産まれて手狭になったら広いタイプのマンションに買い換えるのもよし。自分のマンションなのだから活用方法はあなた次第なのです。特に1LDKの30~40㎡のコンパクトマンションは、購入したい人の需要が多く、供給が少ないので、中古になっても10~30%価格が上がっています。
さらに詳しく学びたい方は『女性のための快適住まいづくり研究会』主催「女性のためのかしこいマンション購入術講座」にご参加下さい♪
詳しくはコチラ
初出:しごとなでしこ
小島ひろ美 一般社団法人 女性のための快適住まいづくり研究会 代表
1957年福岡県生まれ。関西学院大学商学部卒 ライフスタイル・コーディネーター、宅地建物取引士、相続診断士 。26歳の時にマンション購入で苦労した経験をいかし、“女性がマンション購入の夢を実現できる世の中にしたいと”と1991年に研究会を設立。以降、「女性のためのかしこいマンション購入術講座」で、今までに8万人以上の女性たちに740回以上の講演を行いながら、25年間に渡り女性のマンション購入を応援し、第一線で活躍中。著書「シングル女性の㊕マンション選び」(講談社)、「元気になる!幸せマンション購入術」(アスコム)、他多数。
http://www.kaiteki.gr.jp/