消費家の年末年始は「消耗戦」であった!
新年明けましておめでとうございます!
本年も消費家ブログをよろしくお願い申し上げます。
年末年始は全国的に穏やかな天候に恵まれた日本。
美しい月と宵の明星も美しく拝めました。
みなさんはどのようなお正月を過ごされましたか。
消費家の年末年始は自らを追い込む消耗戦でした。
その消耗戦は、12月初頭から始まり…。
何にそんなに消耗するのか?
はい、それはズバリ
「年賀状」
である。
面倒くさ~い
そんなのふる~い
メールやLINEで十分!
いやいや、年賀状は日本の礼節を重んじる文化を伝える重要な習慣であり、日頃会えない方々に自分の近況を伝える良い機会。
こういうところだけはやたらと固い、文化人もどきの「消費家」なのです。
年賀状に想いを託す。
今年のテーマは「情熱と奔走」!
まぁ、実はこう見えても私、美術(それも版画)が大好きで、
小学生のころから版画の腕をお披露目する場が年賀状だったのだ。
思い起こせば、「芋版」からはじまり、「木版画」、「リノリウム版画」…
その後、「プリントごっこ」(一世を風靡したシルクスクリーンの版画キット。若い人は知らないかも?)が出たときはあまりにもうれしくてロートレック風の版画をデザインしたものだ。
今は自分の近況メッセージとイラストをうまく併せて、グラフィックデザイナーのハヤシさんにイメージを伝え、毎年、趣向の違うデザインでみなさまにお送りしている。
ほら今年はこんな感じ。
昨年は、欧州の中世宗教画をイメージしたデザインに、
現代を新しい産業革命の時ととらえ、Year of a change! (変革の年)とメッセージを添えた。
今年は、昭和の文豪の本の装丁と挿絵を彷彿させるデザイン。
テーマは、『情熱と奔走』。
時代は、SNS革命により、小さなユニット(企業でも個人でも単位が小さい、ということ)でもメッセージを発信し、世を動かすムーブメントが起こせるようになった。
であれば、私は世の中に存在する、小さくても素敵なモノやコトをかけずり回って、拾って拾って、発信していこうじゃないか!
『情熱と奔走』この言葉がその決心の表れなのです。
このコラムも、なでしこの皆さまに私の見て聞いて感じたことをシェアする素敵な機会になっています。今年はより多くの方々に、このコラムを通じて、たくさんの考え方や生きざまをご紹介できたら、と思っています。
みなさま、今年も消費家をご贔屓くださいませ!
ま、そんな想いを年賀状にも託しているわけです。
えええ!!! 年賀状って…迷惑なの!?
なのに、つい最近、ネットをブラウジングしていたらショックなニュースを発見!
40~50代の男性会社員200名対象のアンケートで、部下から年賀状が送られてこないことに対して
内心すこし寂しい…0.8%
送ってくれない方が良い…99.2%
え~っ!!!!
男子だから、みんなそんなつれない事言うの!?
儀礼的って、たしかに、そうだけど。。。
日頃言えない気持ちを書いてる部下だっているかもよ!!!
返信するのが大変だから、って…!!
確かに年賀状はデザインができあがっても、宛名書いたり、メッセージ書いたり、大変だ。
自分でも消耗戦と理解しているし、大晦日の最後のさいごまで格闘するハメにもなる。
でも、でも、
それでも心に残る年賀状ができると、とっても嬉しい。
あとから「面白かった」とか言われると、更に頑張ろうと思う。
普段会わない、会えない人に1年に一度の思いを送れるじゃぁないか。
消費家としては、この素敵な習慣がなくなっちゃうのはとっても寂しいのである。
こんなクロシマですが、みなさま、本年もよろしくおつきあいください。
#こういうとこだけフルいのか? クロシマ
#素敵な日本の習慣残そうよぅ
#ガイジンもクリスマスカード書いてるよ
初出:しごとなでしこ
黒島美紀子 MKシンディケイツ代表
消費家・商業マーケティングコンサルタント
アパレル、セレクトショップ・百貨店を経て独立起業して早や10年余。
数々のお買い物の実践と失敗を繰り返し、ファッション、ビューティ、グルメ、ライフスタイルの動向を消費者目線で考察。また、世界各地の商業スペースやブランドをチェック、消費活動を通じたマーケティングを行い、企業と消費者を結ぶ。