カレーおじさん、昨年は年間でカレーを約1100食完食!
あけましておめでとうございます!
昨年は年間約1100カレーを食べましたカレーおじさん\(^o^)/ことAKINO LEEです!
食事のほぼすべてがカレーでしたが大きな病気もせずに無事過ごせたのはカレーのおかげだと思います。今年はさすがにそこまでカレー食べられないかとは思いますが、昨年忙しすぎて行けなかった海外カレー旅にまた行きたいと思っています。個人的な話ですが今年は後厄にあたるので、油断せずにしっかりと新年から厄払いがてらカレー食べまくっていきたいと思います\(^o^)/
新年一発目のカレーなでしこは、#カレーなでしこ らしく、女性が作る絶品カレーをいただけるお店をご紹介。昨年も注目の新店が続々とオープンしたのですが、その中でも女性シェフが作るカレーで話題になったお店が多かったように思います。
魯肉飯とインドカレーの個性的コラボ
東京・大久保「魯珈(ろか)」
▲ろかプレート(ラム)
まず最初に紹介したいのは2016年12月にオープンしたての新店ながら、すでに話題沸騰中のこちらのお店。シェフは安定感ある南インド料理の名チェーンであるエリックサウス出身。さらに若い頃には、今や東京都内にはなくなってしまった鬍鬚張魯肉飯でも働いていたことがあるそうで、その経験を活かした魯肉飯とインドカレーのお店なんです。
カレーだけでも魯肉飯だけでも食べることはできますが、おすすめはやっぱりどちらも一緒に食べられるろかプレート。魯肉飯とは豚バラ肉を細かく切ったものを煮込み、それをご飯にかけた台湾の屋台料理。これとカレーが合うの?と思われるかもしれませんが、実に合うんです。魯肉飯自体がそもそも他の料理と一緒に食べることを前提とされている料理ですし、こちらのお店のオリジナル高菜がまた最高に良い仕事をしていて。ネパール的ベクトルで味付けされた高菜が魯肉飯にも合うだけでなく、カレーにも良く合い、このふたつを上手につないでくれているんです。カレーもエリックサウスそのものの味ではなく、魯肉飯と合わせても美味しくなるバランスを考えられたカレー。知識と経験とセンス、全て兼ね備えているからこその超個性カレーとなっています。期間限定のカレーもいろいろと面白く、通っても飽きないお店。超人気店となる前に、今のうちから行っておくべきお店ですよ!
<カレーおじさん\(^o^)/的評価>
味:★★★
コスパ:★★★
雰囲気:★★
独創性:★★★
凛とした上品なスパイスカレー
東京・学芸大学「すぱいす暮らし」
▲ポークヴィンダルー
続いてこちらは2016年4月にオープンしたお店。隠れ家的なお店であり、よく見ていないと見落としてしまうかもしれません。しかし見落とすのはもったいなさすぎる名店。清潔感のある店内は随所にセンスが感じられます。ランチはカレーライスのお店ですが、ディナーはカレーとスパイス料理がいただけ、夜がおすすめです。例えばラムシガー。その名の通りシガー状にラムが春巻きの皮で包まれているのですが、おかずとしても、お酒のおつまみとしても最高。カレーももちろん美味しいんです。味付けが上品なので一口目にインパクトがあるわけではないのですが、食べれば食べる程に美味しく感じてきますし、他の料理もいろいろと頼めば頼む程に感心します。カレーにサービスでつく味噌汁がまた非常に個性的な美味しさ。赤だしなのですが、カレーに合うものをと試行錯誤の上で完成させたそうです。ひとつひとつが美味しく、数種類食べると相乗効果が生まれるので是非少しずつ頼んでみてください。
驚くべきはこちらのシェフ、お店で働いた経験がないんだとか。スパイス使いの手ほどきは受けたものの、基本的には家で自分で作って独学の修行を重ねたんだそうで。凄まじいセンスです。一見寡黙そうなのですが話しかけてみると非常に人当たりの良いシェフ。一人で行っても寂しくないお店です。
<カレーおじさん\(^o^)/的評価>
味:★★☆
コスパ:★★☆
雰囲気:★★★
センス:★★★
大阪発の優しく温かいチキンカレー
東京・恵比寿「あしたの箱」
▲チキンカレー
こちらも2016年4月オープンのお店です。火曜日から金曜日のランチタイムにしかやっていないという、近隣エリア以外の方には敷居の高いお店ですが既に常連客でいっぱいです。女性ふたりで切り盛りしている店内は非常に良い雰囲気。人気店でありながらギスギスした緊張感は一切なく、温かい雰囲気に包まれているのはおふたりの人柄あってこそ。関西弁がチャーミングなシェフは大阪の知る人ぞ知る名店、タンダーパニーで修行されたお方。メニューは潔くチキンカレー一品勝負。それでもちゃんと常連が通うのはその味の良さあってこそです。
手羽元と玉葱とスパイスで作られたサラサラなグレイビーのインド的カレーなのですが、シンプルイズベスト的な美味しさであり、無駄の無い完成された逸品なんです。スパイシーでありながら優しく、そこまで辛くはないのですが、しっかりと汗が出てきます。薬効があるという何よりの証明ですね。優しいのはこの手のカレーとしては珍しくじゃがいもが入っていたりするからということもありますが、時折感じるホールスパイスの香りもまた良く、緩急の効いたカレーなのでこれ一皿だけでまるで飽きることなく最後まで食べられます。食後のチャイが美味しいのもまた素敵なところ。豆乳仕立てのチャイはサービスで50円でいただけるので、是非頼んでみて欲しいです。この豆乳チャイまで飲んでこそ、こちらのお店の素晴らしさを堪能できると思います。なんなら有給取ってでも食べに行って損の無いお店だと思いますよ!w
<カレーおじさん\(^o^)/的評価>
味:★★☆
コスパ:★★☆
雰囲気:★★★
優しさ:★★★
ヘルシーな重ね煮カレーと絶品カレーうどん
東京・幡ヶ谷「青い鳥」
▲重ね煮カレー(チキン、豆とゆり根)
最後に紹介するのは2015年の12月にオープンなので今回紹介するお店の中では一番の古株ですが、それでもまだ1周年を迎えたばかりの新しいお店です。人気ラーメン屋の二階にあるので、行列に躊躇してしまうかもしれませんが、その行列の奥の階段が正しい入口なので近くまで行ってよく見てください。今のところこちらはまだそこまでの行列にはなっていませんが、いつ行列になってもおかしくないレベルの高いカレーがいただけるお店です。
こちらのシェフはメディアでもよく紹介されている新中野のカレー居酒屋やるきで働いていた方。しかしお店で出しているのはカレーはやるきのカレーとはまた違うオリジナルの重ね煮カレー。それもそのはず。シェフは漢方スタイリストやヨガインストラクターの資格も持っているそうで、医食同源の精神で身体に良いカレーを作っているんです。
そもそも重ね煮というのは、食材を陰と陽に分けて、その順番に並べ、水を少量入れて煮ると鍋の中で対流が生じて、陰陽のバランスが取れた食材の味を活かした美味しさになる調理法なんだとか。とにかく妥協のないこだわりの調理法で精魂込めて作ったカレーに間違いないわけです。
重ね煮カレーももちろん最高に美味しいのですが、僕のおすすめはカレーうどん。重ね煮の手法で作られたカレーうどんは時期によって味が変わり、時にはココナッツ仕立てのつけカレーうどんだったり、時にはカレー味噌煮込みうどんだったりとさまざま。そしてそれぞれが実に個性的な仕上がりになっているだけでなく、うどんにも妥協のないこだわりが。稲庭うどんの名店、佐藤養助のうどんを使っているという気合いの入りよう! そりゃ美味しいわけです。こちらのカレーは一度食べるだけでなく二度、三度と食べるごとにその本当の良さがわかるタイプのカレーなので、是非通っていろいろな重ね煮カレーとカレーうどんを食べてみてください。
<カレーおじさん\(^o^)/的評価>
味:★★★
コスパ:★★
雰囲気:★★☆
こだわり:★★★
女性シェフのカレーは、ヘルシーで、優しく、癒される
一説には一流シェフに女性は少ないとか、そもそも女性はシェフに向かないなんていう話もありますが、今回紹介したお店のカレーを食べればそんなことはないことがわかります。個人的には男性シェフが作るカレーよりもヘルシーで、優しく、癒されるように感じるのは僕が男性だからでしょうか。しかし女性シェフのお店には女性ファンも多いので、母の味は偉大ということなのでしょう。日本においてはカレーというのは家庭料理の代表格ですからね。もちろん今回ご紹介したお店は、家庭ではとても作れない絶品揃い。ひとりでカレー屋に行くのは気が引けるという女性も少なくないと思いますが、そんな方は是非女性シェフのお店を食べ歩いてみてください。新たなカレーの魅力を教えてくれるお店が多いですから!
初出:しごとなでしこ
AKINO LEE カレーおじさん\(^o^)/
ヴォーカリスト、パフォーマーとして自身の活動の他、様々なアイドルの作詞作曲振付プロデュースを担当。ヴォイストレーナーとして後進の育成にも力を注いでいる。音楽ライターとしても各種雑誌、ムック本などで執筆を担当。また、カレーおじさん\(^o^)/としても知られ、年間平均900食以上のカレーを食べてきた経験と知識を活かしてTVや雑誌など各種メディアにおいてカレーについて語っている。
http://www.akinolee.tokyo/