成田凌、映画『キセキ ーあの日のソビトー』でグリーンボーイズを熱演
1月28日(土)に公開する、名曲「キセキ」誕生までのストーリーを描いた映画『キセキ ―あの日のソビト―』では盛り上げ役を担うメンバー・クニ役を熱演。インタビュー後編では、撮影秘話はもちろん、立ちはだかる壁の乗り越え方から、働く女性への印象まで根掘り葉掘り伺います。
▶成田凌「GReeeeNの姿が、嫉妬するくらい羨ましかった」【インタビュー前編】
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一歩踏み出すだけで、見える世界は変わる
―『キセキ ーあの日のソビトー』では、夢を叶えるために大きな壁を乗り越える瞬間が描かれていますよね。
成田「はい。僕が演じるのは、あくまでもグリーンボーイズ(作中でのGReeeeNの前身グループ名)が楽しみながら成長していく楽しいパート。だからこそ、その壁を抱えるヒデ(菅田将暉)やジンさん(松坂桃李)のシーンは、考えないようにしていたんです。台本を読んだのもあえて1度だけで」
―そうすることで、成田さんが演じる本来のクニと同じ状況になったんですね。
成田「そうなんです。クニは2人の事情を知らないんですよ。だからこそ、僕らのもとを離れて行こうと思ったときに、心から『なんで!?』という気持ちが生まれるし、返ってきた時も純粋に大きな気持ちで『おかえり』と言うことが出来ると思ったんです」
―そこでおかえりといえるクニは本当に懐が大きいですよね。
成田「しびれました。僕も、クニのようにありたいって思いましたね」
―これが実在する話ということにも、すごく心を掴まれました。
成田「そうなんですよね。GReeeeNの皆さんは二兎を追って二兎を得ているんです。きっと、僕にそれはできないと思うんです。でも、それをやってのけているみなさんには尊敬しかないですね。それに、自分をそこまで育ててくれた家族の反対があっても、一歩を踏みこめるのは本当にすごいことだと思うんです」
―一歩踏み出す勇気を、あらためて感じさせてくれました。
成田「そう感じてもらえたら嬉しいです。一歩踏み出すだけで、見える世界は変わってきますからね。とはいえ、間違ったところに踏み出しては絶対にいけないんです。そうならないために、自分の見る目を磨くことも大事だと思いました。
落ち込んだ時に、思いきり落ち込むようにしている
―今作では、挫折についてもしっかりと描かれていました。成田さん流の壁の乗り越え方を教えて下さい。
成田「僕は気持ちの切り替えがすごく早いんですよ。基本的にメンタルが弱いので、ダメだと思ったらすぐに原因究明をマネージャーさんや友人、先輩などにお願いするんです」
―なるほど。
成田「自分で考えても限度があると思うんです。それからは人にアドバイスをもらうことが大事だと気づいたんです。そこで気づいたのが、僕はほめて伸びるタイプだということ! でも、最近では落ち込んだ時に、思いきり落ち込むようにしているんです」
―どうしてでしょうか。
成田「落ち込んだ時にしかわからない感情や、影の部分って、ある意味勉強になるんですよね。実は僕、まだ大きな挫折を味わったことがないんです。だからこそ、その挫折を自分から迎えに行っている状態なのかもしれません。いざ、挫折したときのためにメンタルを強化しているのかも(笑)。
―さて、先ほどはクニがカッコいいとおっしゃっていましたが、成田さんと似ている所はどんなところでしょうか。
成田「全然似ていません(笑)。ボクは根暗ですし、休みの日に家から出るのも億劫なんです。初対面の人と話すのは本当に苦手ですしね(苦笑)。実は、クランクインして最初のシーンが、女の子に囲まれながら調子に乗って話すというシーンだったんです。セリフが全部決まっていればよかったんですが、ここも例外なく、『アドリブである程度話して』と要求されてしまって…。これが本当に辛くて辛くて!(笑)」
―たしかに人見知りには辛い状況ですね。
成田「そうなんです! それでも話そうと頑張っていたら、話好きな女の子たちがどんどん喋ってくれたので本当に助かりました」
自立した女性が、ふとプライベートな話し方をしたときに、ドキッとするんです
―では最後に、『しごとなでしこ』は働く女性の読者が多いのですが、そんな女性をどう思いますか?
成田「僕、ちゃんと仕事をしている女性が好きなんです。自分のことがしっかりとできる、自立した女性が好みなんですよね。そんな女性が、ふとプライベートな話し方をするとドキッとするんです。大人の女性は、そういった魅力がすごくありますよね」
―この間まで、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』では、バリバリ働く女性の下で働く男性社員を演じていましたよね。
成田「はい。ああいった姿をみていると、本当にカッコいいなと思うんです。そんな女性にも、この作品はきっと響くと思うので、ぜひピュアな気持ちで楽しんでもらえたらいいなと思っています」
▶成田凌「GReeeeNの姿が、嫉妬するくらい羨ましかった」【インタビュー前編】
1993年11月22日 埼玉県生まれ。2013年より「MEN’S NON-NO」専属モデルとして活動をスタート。2014年にドラマ「FLASHBACK」で俳優デビュー。主な出演作としてドラマ「ふれなばおちん」、「逃げるは恥だが役に立つ」、声優として「君の名は。」などがある。撮影/深山徳幸 文/高橋あや
『キセキ ―あの日のソビト―』
2017年1月28日(土)より全国にて公開。
【出演】松坂桃季、菅田将暉、横浜流星、成田凌、杉野遥亮 ほか
【監督】兼重淳
【主題歌】GReeeeN「ソビト」(ユニバーサル ミュージック)
▶公式サイトはこちらから
©2017「キセキ ―あの日のソビト―」製作委員会
初出:しごとなでしこ