女性を一瞬にして華やかにしてくれるチークは私たちの必須アイテム。でも、入れ方や色の選択を間違えてしまうと、若作りに見えてしまったり、逆に老け顔に見えてしまったり…チークって意外に難しい。そこで、もうりメークでおなじみ、ヘア&メークの毛利仁美さんに30代でも浮かないチークの入れ方を聞いてきました。
「30代にオススメのカラーはずばりピンクです。オレンジ系のチークは肌なじみはいいのですが、30代の方からよくお聞きする悩み=くすみをケアする効果はあまり期待できません。くすみを飛ばして肌に透明感や血色感を出したいならピンクが一番! でもピンクは若い子の色でしょ、という思い込みも間違いがありますよ。ピンクを選ぶときはパステルやビビッド系のピンクではなく、コーラルやサーモンといった黄み系のピンクを選ぶべき。黄みを含んだピンクは、肌にほどよくなじみながら、透明感や血色感も出してくれる色。頬にふわっと入れるだけで、ハッピー感がアップするんです。入れる位置は上めが正解! 30代になって昔に比べて、頬の位置が下がっている感じがしませんか? チークは頬骨に沿って入れるのが基本ですが、30代を過ぎたらそれより気持ち高めに入れると、自動的に頬の位置が上がって見えます。1cm上げるだけで、マイナス3~4歳ぐらいの効果はありますよ」
使う色は黄み系のコーラルピンクやサーモンピンク
大人の表情を明るくモダンに彩るチークとしてプロからも大人気のシリーズ。透明感のあるフレッシュピンクと肌なじみのいいコーラルオレンジがひとつのパレットになっているのでグラデーションが簡単。しっとり感のあるオイルインパウダーなので、肌になめらかにフィットします。
SUQQU ピュア カラー ブラッシュ 01 ¥5,500
POINT1 オレンジチークを仕込んでイキイキした表情に
ピンクのチークを入れる前にオレンジのチークを頬全体にぼかします。肌色に近いサーモンオレンジを仕込むことで、後から入れるピンクが浮かずにしっくりなじむんです。ブラシにサーモンオレンジのチークをたっぷり取ったら、手の甲で余分な粉を落とし、頬の内側から外側へ螺旋を描くように手を大きく動かします。頬全体に広めにふわっとなじませるのがポイント。
POINT2 サーモンピンクを丸く入れてリフティング&小顔効果アップ!
ブラシにサーモンピンクのチークを取ったら、まず頬の髙い位置にポンポンと丸く入れます。そこから斜め上、気持ち内側を意識してふんわりぼかしましょう。ピンクを頬骨より下に入れてしまうと、顔の重心が下がってしまって、顔が長く見えてしまうので要注意。流行の「二日酔いチーク」(目の下ギリギリに目幅よりも外側に大きく広げて入れる)もかわいいけれど、30代には若作りに見えてしまう可能性も。頬骨より上、やや内側に入れることで、頬の位置が高くなるのはもちろん、顔全体が引き締まって見えます。
完成 血色感と艶のある大人のチークメーク
30代のチークは、にっこり笑ったときに筋肉がキュッと上がる位置に丸くふんわり入れるのが正解。チークを広げる範囲は顔の内側を意識して、目幅(目尻)より外に出さないようにするのも大切です。
丸顔はサーモンオレンジを三角形に入れて
丸顔を大人っぽく見せたい場合は、事前に仕込むサーモンオレンジを頬骨からこめかみに向かって三角形に入れると「縦長」感が強調されます。その後に入れるピンクも丸く入れた後、頬骨に沿って斜め上と斜め下にブラシを小刻みに動かして。気持ち楕円になるようにぼかすと、すっきり大人っぽく見えます。
取材&撮影/若松真季 Instagram@maki_wakamatsu_neroli
初出:しごとなでしこ
ヘア&メイク 毛利仁美さん
原宿の美容室『Tierra』所属。
簡単なテクニックで10倍かわいく見える「もうりメイク」が人気となり、数多くの女性誌で活躍中。
流行をほどよく取り入れたメークは、「薄づきなのに肌がキレイに見える」「マンネリになりがちなオフィスメークがおしゃれになる」と大評判!