バッグ、靴、時計、ジュエリー…小物は「トレンド性よりも長く使えるいいものを」、という視点にそろそろ切り替えたい。スタイリスト金子 綾が、センスを上げる上級小物をナビゲートします。
「自分らしさ」の味付けは、ちょっと辛口な小物で叶える!
“程モード”小物25
「小物を選ぶときは、“5年先のかっこいい自分に投資する”――そんな気持ちが大事です」/スタイリスト金子 綾
「小物は服よりも長く使えるアイテムだから、5年後の自分がこれを身につけていたとき素敵かどうか――、その姿を頭に思い浮かべてセレクトするようにしています。Oggi世代のみなさんなら、意識的にちょっと辛口なテイストに目を向けてみてほしい。程よくモードな小物が恰好のスパイスとなって、この先のベーシックを大人の上質スタイルに導いてくれるはず」
PROFILE/エッジの効いた今どきの感性と、リアルなアイテム選びの審美眼を併せもつOggiきっての人気スタイリスト。スタイルブック『a nuance』(小学館)が発売中。日々の私服コーディネートを公開しているインスタグラム(@ayaaa0707)も大好評。
_026:〝ジャガー・ルクルト〟の「レベルソ・クラシック・スモール」
_027:〝トッズ〟の「ゴンマ フェム」
_026:辛口でありながら身につけると女っぽい! 名品の奥深いオーラに目覚めて
「実はいつか欲しいと思い続けて、今年私もついに手に入れました。スクエアフェースのレザー時計は、着こなしに凜とした品格をプラスしてくれます」。真の時計好きに愛されている、スイスの老舗メーカーの代表的モデル。時計[SSケース×アリゲーターストラップ/クオーツ]¥435,000(ジャガー・ルクルト)
_027:定番のレースアップ靴も〝トッズ〟の手にかかると別格のかっこよさ
「私的にはマニッシュシューズを買うならこのブランド、と決めています。すっきり長めの甲のフォルム、堅牢なつくり、そして何よりレザーの美しさ。カジュアルな服も足元が〝トッズ〟なら大人のリッチ感が漂うんです」。靴¥81,000(トッズ・ジャパン〈トッズ〉)
トラッドな秋スタイルを、ブラックレザーの名品小物でシックに引き締めて。ニット¥7,700(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店〈ユナイテッドアローズ〉) パンツ¥16,000(martiniqueLe Conte梅田〈マルティニーク〉) ピアス¥12,000(アングローバルショップ表参道〈フィリップ オーディベール〉)
_028:〝ロンジン〟の「ドルチェヴィータ」
_029:〝ラルフ ローレン〟の「RL888」
_030:〝ロレックス〟の「オイスターパーペチュアル 36」
_031:〝ティファニー〟の「ティファニー イーストウェスト ミニ」
_028:ダイヤモンド×黒の組み合わせに凜とした女っぽさが宿る
「フェースも黒の時計って、なかなかないんですよね。ダイヤモンドだけで構成された文字盤もストイックできれい」。創業185年のスイスの名門メーカー。時計[SSケース×DIA×アリゲーターストラップ/クオーツ]¥310,000(スウォッチ グループ ジャパン〈ロンジン〉)
_029:ハンサムだけど品がある。正統派アメリカンブランドの趣味のよさを体現
「〝ラルフ ローレン〟は服同様時計にも、洗練されたたたずまいがあるのがいい」。クラシカルなラウンドフェースも現代的な強さを伴って。2016年発表の新モデル。時計[SSケース×カーフストラップ/クオーツ]¥205,000(ラルフローレン 表参道〈ラルフ ローレン〉)
_030:私の中でのベーシック時計といえばこれ。使いやすさに惚れ込んでいます
「同じタイプを昔から愛用中。スカートスタイルを辛口に見せたいとき、カジュアルを大人っぽく締めたいとき…かっこよさが万能なんです」。タフな性能でも知られる名モデル。時計[SSケース×SSブレスレット/自動巻き]¥510,000(日本ロレックス〈ロレックス〉)
_031:端正なスクエアフェースをモダンに仕上げたほかにない個性に魅了されて
「横に配された文字盤と、独特のネイビーの色味がクール。あえてオール黒の装いに合わせてみたい」。ストラップは一重でも使用可能。時計[SSケース×カーフストラップ/クオーツ]¥435,000(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク〈ティファニー〉)
_032:〝マリハ〟のネックレス&リング
_033:〝hum〟のネックレス
_034:〝TOM WOOD〟のスクエアリング
_035:〝セシル・エ・ジャンヌ〟のバングル&ピアス
_032:こんなに華奢でも洗練されたパワーがある…繊細ジュエリーならここに一票
「〝マリハ〟はつくりが本当に丁寧で、ずっと飽きずに使えます。肌にのせたとき〝線〟に見えるくらいの繊細さがおしゃれ」。ネックレス[120cm/YG×WG×PG]¥71,000・リング[上・中央/YG]各¥18,000~・[下/YG×DIAダスト]¥21,000~(ショールーム セッション〈マリハ〉)
_033:これから買うなら、コンサバにならないひと粒ダイヤモンドがいい
「定番のダイヤモンドネックレスも、大人センスの〝hum〟がつくると辛口な仕上がりに。高さのある爪、ちょっと無骨なチェーンのディテール…モダンな中に、どこか温かみも漂って」。ネックレス[K18YG×DIA]¥80,000(hum 神宮前アトリエ&ショップ〈hum〉)
_034:シンプルスタイルを大人モードに導くユニセックスなシルバーリング
「シンプル&ハードなデザインを大人の女性が取り入れる、そういうバランスが好き。私もほぼ毎日身につけています」。ファッショニスタに愛されている最旬ブランド。リング[右/SL×ブルーラピス]¥49,000・[左/SL]¥39,000(SUPER A MARKET〈TOM WOOD〉)
_035:研ぎ澄まされたマットな質感&今どきフォルム。見た目に反した軽さも魅力!
「最近注目しているパリのブランド。どの角度からも美しく見える計算されたフォルムに、女性デザイナーの美学を感じます」。バングル[青銅×K24YGコーティング]¥33,500・ピアス[真鍮×SLコーティング]¥13,800(セシル・エ・ジャンヌ〈セシル・エ・ジャンヌ〉)
●この特集で使用した商品の価格はすべて、本体(税抜)価格です。
2017年Oggi10月号「100のスーパーベーシック」より。
本誌掲載時スタッフ:撮影/三瓶康友(人物)、渡辺修身(静物) スタイリスト/渡辺智佳 ヘア&メーク/笹本恭平(ilumini.) モデル/矢野未希子(本誌専属) 構成/三尋木奈保
再構成:Oggi.jp編集部
■これからの私に、「程モード」なバッグ&靴 につづく
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