斎藤 工さん独占インタビュー#01
今、全米で大ヒット中の映画「クレイジー・リッチ!」の公開はいよいよ明日、9月28日。シンガポール観光大使を務める斎藤 工さんが、シンガポールが舞台となったこの映画の見どころと魅力を、Oggi.jpだけに語ってくれました! Oggi.jpだけのインタビュー&撮り下ろしショットを3回に渡り、たっぷりとお届けします♡
-「クレイジー・リッチ!」は、主人公のアラサー女性・レイチェルが愛する恋人・ニックが、実はシンガポールのスーパーセレブで、ふたりは結婚に向けて様々な問題と向き合い、奮闘していく…という映画ですが、鑑賞してのご感想は?
僕が観光大使をさせていただいている、シンガポールを舞台にした映画。「プラダを着た悪魔」や「オーシャンズ8」のような、女性がターゲットの映画なのかなと思いながら拝見しました。女性に向けた映画を男性目線でどう楽しむか。僕が思うに、実は男性のほうが意外と女性性を強く持っていると思うんです。僕も、姉がいるので子供時代、少女漫画も読んでいて。こういう作品を観る機会は今まであまりなかったので、今回は主人公のストーリーの流れに身を任せました。まずポスターのビジュアルを見て、このキラキラした字体で書かれたタイトルは、男性ひとりで観るのは勇気がいる映画だな、と(笑)。でも、内容は女性限定映画では全くなくて、男性もすごく楽しめるものでした。シンガポールの食にまつわる見せ方も含めて。観光映画というジャンルではなく、シンガポールの魅力や強さが映し出されていた作品だなと思います。この内容なら同性にも勧めたい。自分なら同性にどう宣伝したいかと考えながら見ていました。
-「クレイジー・リッチ!」の中で、共感する役はありましたか?
セレブリティが題材の映画はたくさんありますが、アジアのセレブリティってまたちょっと質感が違うと思うんです。それがこの映画の特徴となって、アメリカで大ヒットしているのではないかと。共感とは違いますが、好きな場面が多い映画でした。すごくスタンダードですが、主人公が両親の新事実を告げられた後、それまできらびやかだったパーティーが様変わりするんです。パーティーが華やかであればあるほど、彼女は苦しんでいく。そのコントラストが印象的でした。同じ場所で同じ催し物なのに、心境や心理によって華やかさが毒牙のようになっていく…この映画にはそんな場面が何度もあって。
-映画の中で、特に好きなシーンは?
麻雀のシーンです。主人公が経済学の先生というのも面白い設定ですが、ここから彼女のプロセスが始まり、エッセンスになっているという気づきがありました。主線軸というよりは状況的なものでの見せ方がとてもグッときました。麻雀は庶民の娯楽で、庶民から嫁いだ彼の母親と麻雀で対峙する場面は、それまでのパーティー三昧から急に締まるシーンになっていたなと。庶民の社交場に映画の肝となる部分を落とし込む流れが、それまでの華やかさと比べると上手く対比になっていると思いました。
-斎藤さんから見て、最もシンガポールらしさが感じられたシーンは?
「クレイジー・リッチ!」では、屋台のシーンの部分が、核心に触れていたなと思いました。みんな自分の屋台を追求し続けるからミシュランで初めてひとつ星をとった屋台というのがあるんですよ、シンガポールには。その「食」のありかたもあれもこれもじゃなくて、うちはこれ1本でやってくっていう「精神×店舗」というところが感じられました。本当に「食」は、シンガポールの魅力の秘訣であり、ひとつの答えなのかなと。主人公がNYからシンガポールに到着してまず最初に屋台が出てきて、なるほどと思いました。
次回更新は、明日28日です。シンガポール観光大使を務める斎藤さんが太鼓判を押すシンガポールの楽しみ方をお話してもらいました。シンガポールでの貴重なオフショットも公開しますので、お楽しみに♡
ブルゾン¥330,000 シャツ¥63,000 ベルト¥53,000 ブーツ¥153,000(エトロ ジャパン〈エトロ〉)他スタイリスト私物
撮影/黒石あみ スタイリスト/川田力也(es-quisse) ヘア&メイク/赤塚修二 撮影協力/大槻麻衣 構成/佐々木怜菜
【注目の作品はこちら】
映画「クレイジー・リッチ!」
2018年9月28日ロードショー!
監督:ジョン・M・チュウ
原作:ケビン・クワン著「クレイジー・リッチ・アジアンズ」(竹書房)
出演:コンスタンス・ウー、ヘンリー・ゴールディング、ミシェル・ヨー、オークワフィナ、ソノヤ・ミズノほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
恋人ニックに誘われて彼の故郷シンガポールを訪れたレイチェル。そこで彼がアジア屈指の不動産王の御曹司だと知る。突然セレブの世界へと足を踏み入れたレイチェルの驚きも束の間。ニックの母や親族に金目当ての交際を疑われ、さらには元カノや社交界のセレブ女子から嫉妬の嫌がらせを受けることに。そんな苦境の中、レイチェルとニックは家族を説得しようと試みるもセレブ一族の壁が大きく立ちはだかる。レイチェルは試練を乗り越え本当の幸せを見つけることができるのか…!?︎
斎藤 工
さいとうたくみ/1981年8月22日生まれ。A型。184cm。実力派俳優として圧倒的な存在感を放つ一方で、映画監督としても活躍。