まだまだ暑い日が続いています。働くおじさん達が、猛暑の疲れや、1日頑張った仕事の緊張をほぐして心の疲れを解消するために愛用している老舗大衆酒場を教えていただきました。
他ではなかなか体験できない、エンターテイメント性があり下町の歴史を感じる立ち飲み屋をご紹介します。
女人禁制! 働くおじさんの聖地!!【ニューカヤバ】
職場のおじさんから「外出先からの直帰の日とかで早めに帰ることができる日にちょっと寄って、サクッと飲める良いお店があるよ。」と教えていただいたお店が「ニューカヤバ」です。
東京メトロ茅場町駅3番出口からすぐの所にあります。
赤提灯の下がるガレージの奥にひっそりと趣のある縄暖簾と引き戸が見えてきます。
赤い提灯がお店の入り口の目印です。
その引き戸を開けると、中には素敵な光景が広がっていました。
店内の左側が料理や生ビールをいれるカウンター、右側にはお酒の自販機が並ぶという配置。その中央に並ぶテーブルを囲むようにたくさんのスーツ姿の男性が飲んでいます。
「ニューカヤバ」は男性専用酒場なので原則女性は入れません。女性のひとり客や女性のみのグループ客の入店はお断りだそうです。入店を許可してもらえるのはカップルや1対1の男性を連れた女性のみ。
リラックスして飲んでいた男性たちの寛いだ雰囲気が壊れてしまうからだそうです。
働くサラリーマンのためのそのような雰囲気を守ることは、大切なことだと思います。
お酒は自販機、肴はカウンターで買い、好きな場所に持って行って飲む立ち飲み形式です。
年代物に見える自販機は、100円を入れるとお酒が出てきます。数台が並んでいて、日本酒、甲類キンミヤ焼酎、麦焼酎和ら麦など色々な種類があります。
カウンターには、その日に提供されるお惣菜とお菓子が並び、そこから好きなものを選びます。まるでお母さんが作ってくれたかのような懐かしい味のお惣菜は一品100円~300円。
ポテトサラダです。
さつま揚げとお浸しです。
葱間もつくねも1本100円。お酒はもちろん焼鳥までセルフゆえの安さです。
カウンターでお皿を受け取って炭火の焼き場に行き、自分自身で焼き上げます。自分で焼いた焼き鳥はいつも以上に美味しく感じます。そして、楽しい。
自分で焼く焼鳥や、100円玉で酒が出てくる自販機など、大人の童心に火をつけるような仕組みの中お酒を飲んでいると楽しさが倍増します。
客層はサラリーマン中心で、庶民的な雰囲気です。
そして、キャッシュオンデリバリーで、明朗会計なので安心して飲むことができます。
連れて行ってくださった職場のおじさんとお話をしたり、周りにいるサラリーマンの方々がお話ししているのを聞いていて、飲み屋さんの役割というものを考えさせられました。
仕事が終わってからニューカヤバを訪れ、仕事の愚痴を吐き出したり、ビジネスの相談をしたり、交流を深めたりするために、酒と肴をつまみに会話を弾ませることで1日の疲れを癒してリセットできる。そのことによって自宅に帰るころにはすっきりとして、また明日も頑張ることができる。
また、全てがセルフのお店にいるからこそ、上司や先輩と一緒に飲みに行っても各自が個々のタイミングで好きなものを飲んだり食べたりすることができ、それを見ているだけで部下や後輩は相手の好みやタイミングを知ることができる。そして、それを別の場所で活かすことができる。
いろいろと学ばせていただくことができたような気がします。
50年をかけて作られてきた独特の文化の中、童心に返るような仕掛けで飲むことができる空間がとても魅力的でおすすめです。
是非、猛暑の中お仕事で疲れ果てたおじさんと一緒にストレスを発散しに行ってみてください!!
Oggi.jp’s 小山香織
年金関係の職場で働くアラサーOL。女子大を卒業し、大学院生時代から美容関係の会社を経営した後、現在の職場に転職。女性ばかりの環境に暫くいたことにより、働く男性(おじさん)達の素敵な価値観に関心を寄せる日々。最近の趣味は、おじさん達の影響もあって楽しく飲むこと、食べること、ゴルフ、競馬。そして、女性らしさを忘れないためのホットヨガ。今までおじさん達から教えていただいた社会を上手く生きる方法を綴ります。2018年4月からoggi.jpにてブログを執筆する“Oggi.jp’s(オッジ ジェイピーズ)”としての活動を開始。