そろそろデビューしたい本格浴衣に、洋服感覚で小物合わせ=東京の街に似合う新しい着こなしに!
今日は浴衣でふらりと銀座ソロ歩き
夏のニッポン女子ならではの装いを、楽しまないなんてもったいない! 正統をくずさず、知的に遊ぶ。そんな東京ソロ女子の浴衣は、「いつもの小物」が決め手。浴衣ならではの色合わせや柄ON柄を楽しみつつ、洋服みたいにさらっと着こなす。そんな小粋な浴衣のおしゃれを楽しんでみませんか?
[1]「ハミルトン」の華奢なダイヤ入りヴィンテージ時計でしとやかな品格を手元に宿して
襟と帯締めを効かせた端正な着こなしに華奢な時計でクラシカルな気分を堪能!
江戸時代末期から愛され続ける「万寿菊」の柄を、伝統的な手法で染め上げた浴衣。透け感とシャリ感のある綿絽の生地が、涼やかな印象。濃淡の赤を配したチェック柄の帯で、浴衣の王道配色もぐっと新鮮に。長じゅばんの襟と絞りの帯揚げ、帯締めの白がきりっと映えつつ、きちんと感を演出。レストランもOKな着こなしに。
浴衣¥39,000・帯¥28,000[ともに反物価格](竺仙) 帯揚げ¥12,000・帯締め¥6,800(きもの和處 東三季) 時計¥180,000(シェルマン 青山店) バッグ¥21,000(エストネーション〈カルト ガイヤ〉) 下駄¥12,900(THE YARD Shibuya〈THE YARD〉) イヤリング¥8,000(プティローブノアー)
[2]〝マリーエレーヌ ドゥ タイヤック〟の揺れる色石ピアスで涼しさと、かわいげを投入
やわらかな配色と揺れる色石ピアスで伝統の柄を今年らしくアップデート!
古典的な「麻の葉」の柄をシックなグレーで染めた、洋服感覚で着られる大人っぽい一枚。旬カラーのラベンダーをカジュアルな兵児帯で取り入れ、正統な柄を今っぽいニュアンス配色で楽しんで。きもののときには避けるスイングタイプのピアスを楽しめるのも、浴衣ならでは。帯の色とリンクする淡いブルーの色石が耳元で揺れるたび、涼やかさとモダンなムードを引き寄せる。
浴衣[反物価格]¥39,000・帯¥32,000(竺仙) ピアス¥270,000・リング¥455,000(MHT〈マリーエレーヌ ドゥ タイヤック〉) 〝SIRI SIRI〟のバッグ¥48,000・〝Hender Scheme〟の日傘¥22,000(THEYARD Shibuya) 帯に挟んだ小物入れ¥4,500(水金地火木土天冥海〈椋〉)
[3]〝フェンディ〟のニュアンスカラーの小ぶりバッグで浴衣に端正でモダンな表情をプラス
「洋」の名品バッグを選ぶセンスもはっと目をひく美しさのカギ!
「墨流し」という伝統技法で染められたピンクの浴衣。洋服なら気が引けるほどきれいな色も、浴衣ならさらっと着こなせる。半襟や帯締め、足袋をプラスすればきちんと感が増し、着られるシーンも場所も広がる。ニュアンスカラーと上品な形が和装にもマッチするバッグで、高感度な印象に。
浴衣¥64,700・帯¥41,700[ともにお仕立て代込み](銀座もとじ 和染) 帯留付き帯締め¥9,800(撫松庵〈新装大橋〉) バッグ¥239,000(フェンディ ジャパン〈フェンディ〉) イヤリング¥15,000(H.P.FRANCE〈イリディウム〉) リング¥220,000(水金地火木土天冥海〈ジャイ プール ジュエリー〉) 下駄¥12,900(THE YARD Shibuya〈THE YARD〉) 足袋(スタイリスト私物)
[4]〝シリアルナンバー〟のアートピースみたいなヘアアクセサリーで高感度なセンスを効かせて印象を「今」に導く
ほっこり感を払拭しモードさを宿すクールで自由なヘアアクセ使い!
刷毛で描いたようなタテ糸の縞目にヨコ糸を織り込んだ、紬のような風合いとほのかな透け感が涼やかな生地の浴衣。白地に青のタテ方向の柄は、きりっと粋な雰囲気に着こなせる。洋服感覚でくすんだトーンの強い色の帯を選ぶと今年らしく、新鮮な色合わせに。シャープで少しエッジの効いたヘアアクセをラフにさせば、レトロになりすぎず凜とモードな表情に仕上がる。
浴衣¥32,000・帯¥13,000[ともにお仕立て代込み]・帯留付き帯締め¥7,000(くるり) かんざし(U字形)¥5,500・かんざし(フォーク形)¥15,000(シリアルナンバー アトリエ〈シリアルナンバー〉) バッグ¥53,000(スーパー エー マーケット〈メルセデス サラザール〉) 下駄¥8,900(THE YARD Shibuya〈THE YARD〉)
[5]伝統柄×王道配色にモードなレザーバッグでキレのよさと、洋服感覚のセンスを表現
「絹紅梅」×「伝統柄」で年齢を重ねても着られる一枚。黄色は幅広い浴衣に合う色! ブルーグリーンの帯揚げを地色になじませ奥行きをプラス!
絹の地に綿で格子を織り出した生地「絹紅梅」を、江戸小紋の染め方で染め上げた格調高い浴衣。昔から伝わる型紙を復活させた「菊柄」は、身長を問わず合わせやすい柄。藍と相性抜群な黄色の八寸帯は、涼しげな麻素材で季節感を演出。
浴衣¥95,000・帯¥45,000[ともに反物価格](竺仙)〝THE YARD〟の帯揚げ¥9,900・帯締め¥7,000・下駄¥12,900・〝Kenichi Kondo〟の帯留¥15,000(THE YARD Shibuya) バッグ¥109,000(トゥモローランド〈カロリーナ サント ドミンゴ〉)
[6]メンズライクに見えがちな淡いタテ縞の浴衣をブルーとのワントーンで、女性らしいスタイリングに
ワントーンで着るときは帯や帯締めを濃いめにするとバランスアップ。近江ちぢみの素材感に織りの半幅帯がマッチ!
淡いグレーのタテ縞を織り出した浴衣。ほこほこした生地とテンションの合う、立体的でミックス感のある織りの四寸帯を配して、ワントーンに仕上げて。きれいめにまとめすぎず、浴衣らしくフレッシュな着こなしに。
〝THE YARD〟の浴衣[仕立て代込み]¥49,000・帯¥22,000・帯揚げ¥9,900・帯締め¥7,000・下駄¥12,900・〝Kenichi Kondo〟の帯留¥15,000(THE YARD Shibuya) バッグ¥32,000(H.P.FRANCE〈ジャマン・ピュエッシュ〉) 日傘¥27,600(水金地火木土天冥海)
[7]浴衣ならではのきれい色を艶めく濃色の帯で、大人っぽく小粋に着こなして
似合う人が多い「続き柄」ならきれい色にも挑戦しやすい。丸みのある柄×縦方向の柄の帯は相性抜群!
浴衣の場合、身長に合わせて柄の大きさを選ぶのも重要。とはいえ、麻の葉柄や、この蝶柄のような「続き柄」は似合う人が多く、バランスよく着られる。きれい色の浴衣には、濃色の帯がOggi世代にはおすすめ。ミント色と相性のいいネイビーのタイシルクの半幅帯で、品よく引き締めて。
浴衣[反物価格]¥50,000・帯¥46,000・帯揚げ¥6,800・帯留付き帯締め¥23,000(きもの和處 東三季) バッグ¥24,000(水金地火木土天冥海〈ロウラン パレス〉) 下駄¥9,800(撫松庵〈新装大橋〉)
[8]今シーズンらしいパープルも、格子柄なら目利きの人にもほめられる高感度なセレクト
夏きもの用の麻の八寸帯& 帯締めで街に似合う上品配色に!「格子柄」は小紋と同等の扱いで格調高い一枚。
浴衣の世界では、実は古典的で格式の高い格子柄。街で着てもカジュアルすぎに見えないよう、生成り×ラベンダーの西陣織八寸帯と白い帯揚げ、クリーミーベージュの帯締めで洗練をプラス。キュートな小物で、若々しいエッセンスも忘れずに。
浴衣[反物価格]¥53,000・帯¥150,000・帯締め¥6,800(きもの和處 東三季) 〝THE YARD〟の帯揚げ¥9,900・〝SIRI SIRI〟のバッグ¥48,000(THE YARD Shibuya) 下駄¥15,000(撫松庵〈新装大橋〉) 日傘¥28,000(水金地火木土天冥海)
●この特集で使用した商品の価格はすべて、本体(税抜)価格です。
2018年Oggi7月号「今日は浴衣でふらりと銀座ソロ歩き」より
撮影/白川青史(人物)、佐藤 彩(静物)スタイリスト/長澤実香 ヘア/Dai Michishita メイク/島田真理子(UM) モデル/林田岬優(本誌専属) 着付け/相澤美智子 構成/須藤由美 撮影協力/資生堂パーラー、銀座カフェーパウリスタ
再構成/Oggi.jp編集部