清潔感のある正しい抜き方で、今年も活躍させるビッグシャツ。着方の落としどころがわからなくて、眠らせてませんか? 抜きシャツは、着るだけで今っぽくおしゃれに見えるから便利。でもその一方、職場ではラフすぎる印象に見えてしまうことも…。そこで、正しい抜きシャツの着こなし方をチェックしてみてください。1枚のシャツを使って、スタイリスト川上さやかさんが細やかに解説します!
清潔感のある“抜き方”4つのポイント
スタイリスト川上さやかさんが解説
[1] 背中のカーブが重要
シャツをボトムにタックインしたら、背中側を少し引っ張り出し、ふんわりさせる。
「ボトムがパンツなら、前はタックイン、後ろは出して」
OKスタイル
パンツのときは、抜きシャツのふんわり感をより生かして、すそのあしらいを変更。
NGスタイル
シャツをギュッとタックインしすぎると、抜け感がゼロ…。抜きシャツは、襟を抜くというより、背中をふんわりさせるという気持ちで。
[2] 襟の先は立てない
すっきりシャープに見せるために、襟の後ろは立て、両方の先端は倒すのが◎
「襟の真後ろだけ起こすのがコツ」
OKスタイル
襟の後ろを持って起こす。ここを立てると立てないとでは、仕上がりに雲泥の差が。こなれ感も確実にアップ。
NGスタイル
襟を立てないとフラットで地味な印象に…。後ろ姿にもニュアンスのある抜きシャツだからこそ、襟のあしらいが重要と心得て。
[3] 先端だけ「ちょい折り」
そでのボタンは留めたまま、ギュッとたくし上げ、先端だけ折る。
「カフスの先端だけを少し折り返すとニュアンスが生まれます」
OKスタイル
そでは、止まるところまでグッとたくし上げて。その後、先端だけ折る。今どきのそでのあしらいはこれが正解!
NGスタイル
ラフにロールアップすると女らしさが軽減…。少し前まではこれがこなれて見える着方だったけれど、今ではカジュアルすぎ…。細部も更新が必要。
[4] 鎖骨のくぼみから3cm
ボタンはふたつ外し、首の後ろにこぶしがひとつ入るくらい下げる。前開きは鎖骨と鎖骨の間のくぼみから約3cm下が目安。
「ボタンをふたつ外したら、クイッと後ろに下げる」
OKスタイル
抜きシャツといっても、意外と後ろに抜いていない。首元が詰まりすぎない程度に、後ろにひと下げして。
NGスタイル
ボタンを3つ外すとだらしない印象に…胸元は開きすぎるし、後ろは背中の方まで首筋が見えすぎる。凜とした白シャツの魅力が台無しに。
正しい抜き方をした正解スタイル
シャツ¥15,000(ウィム ガゼット 丸の内店〈ウィム ガゼット〉) スカート[共布ベルト付き]¥18,000(アルアバイル) バッグ¥71,000(エリオポール銀座〈メゾン ボワネ〉) 靴¥29,000(ユナイテッドアローズ 有楽町店〈ピッピシック〉) ピアス¥14,000(ロンハーマン〈ラウラ ロンバルディ〉) バングル¥11,000(フラッパーズ〈アロン〉)
こんなシャツも便利!
襟にワイヤーが入っているものなら形が決まりやすい。
シャツ[右]¥20,000(アパルトモン 青山店〈アパルトモン〉) シャツ[左]¥15,000(TOMORROWLAND〈MACPHEE〉)
※この特集で使用した商品の価格はすべて、本体(税抜)価格です。
Oggi5月号「清潔感のある正しい抜き方で、今年も活躍させるビッグシャツ」より
撮影/須藤敬一 スタイリスト/川上さやか ヘア&メイク/林 由香里(ROI) モデル/安座間美優 デザイン/Permanent Yellow Orange 構成/高橋香奈子
再構成/Oggi.jp
スタイリスト 川上さやかさん
Profile/ベーシックな服に今どきのエッセンスをほんのり加え、おしゃれに盛り上げるのが得意。