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2026.04.16

理不尽に次ぐ理不尽!ふたりのヒロインの明日はどっちだ|『風、薫る』第2週【ライター・朝ドラ子のあらすじ追っかけ!週間レビュー】

NHKの「連続テレビ小説」こと、「朝ドラ」。朝ドラ大好きなOggiスタッフが、その感想を自由気ままを語ります。今回は『風、薫る』第2週をレポートしていきましょう!

「朝ドラウォッチャー」ライター・朝 ドラ子

朝ドラ『風、薫る』今週の見どころと感想をレポ

朝ドラ『風、薫る』、ご覧になられてますか? 明治時代の日本で看護の道を切り拓いた、一ノ瀬りんと大家直美の物語。見上愛さん、上坂樹里さんのダブル主演です。

朝ドラ大好きOggiチームきってのNHK「連続テレビ小説」ウォッチャー、ライター・朝 ドラ子が、毎週グッときたポイントを自由きままに語りたいと思います!

先週のレビューはこちら:突然のコロリ!スタート直後から急展開の『風、薫る』第1週

第2週「灯の道」を振り返ります

渡し船
りんと虎太郎は、どう見ても両思いでした。だからこそ、彼女の身を案じて走る虎太郎がなんとも切なかったなあ。虎太郎、どうにかして報われてほしいです (C)Adobe Stock

2週目にしてつらい展開が続きます。ふたりのヒロインを襲う理不尽に次ぐ理不尽。世の中、嫌な人がたくさんいるんだな…と震えます。

東京の直美は職場の上司に盗みの疑いをかけられ、あっという間に仕事をクビに。またこの上司がすごく感じ悪いやつなんですよ!! もちろん直美は潔白です。けれど孤児という出自や、当時の日本ではマイノリティだったキリスト教との関わりが、彼女を偏見の目に晒しているようです。こんな息苦しい日本にいたくない。直美はアメリカへの移住に夢をふくらませますが、その頼みの綱であるメアリーにはばっさり断られてしまいます。「日本を出て何をしたいのか」。それがない直美を、連れて行くことはできないと。アメリカにも偏見や差別はあるだろうし、渡米したところできっと期待通りにはならないよ!とドラ子も思う。「ここではないどこか」を想像するだけで希望が持てる、そんな切実さもわかるけれど。

まあ、直美自身もなかなかひねくれた性格なんですよ。ムカついたらすぐ相手に英語で悪態をつくの、よくないと思うぞ! 言葉の意味がわからなくても、悪意って態度で伝わるものでしょう。そういう本人の姿勢にも問題があるのでは…?とかドラ子は思っちゃうんですけども、本当は順番が逆で、長年の偏見と差別の目が彼女をこうしてしまった可能性もある。つらい。

…なんですが、今週の後半で直美が教会のパンを持ち逃げしていたときは、「結局泥棒まがいのことしてるじゃん!!」と突っ込まずにはいられないドラ子でございました。教会の吉江さんと神様は許してくれたからいっか。

そして栃木のりん。奥様になって人生の“あがり”を目指したりんは、18歳年上の運送会社社長・奥田亀吉と結婚するのですが、この亀吉が激ヤバ。飛脚から商売を興した成功者ではあるものの、その実態は酒浸りのモラハラ男でした。さらには学力&家柄コンプレックスを抱えていて、鬱屈した感情をりんにぶつけてくるしまつ。ちなみに姑も激ヤバ。演じる三浦貴大さん&根岸季衣さんの演技がうますぎて余計にしんどい。観ていてあまりに腹立たしいので、覚醒したりんがふたりに鉄槌をくらわす超展開来ないかな…と考えたほどです(来ません)。

酔っ払った亀吉のはげしいモラハラの果て、本人の過失で家は火事に。慌てて逃げる亀吉に置いて行かれたりんの、ショックすぎてもはや「唖然」の表情、悲しかった…。積もり積もった心労が限界に達したのでしょう、これに乗じてりんは娘を連れて家出。実家に身を寄せたのち、幼馴染・虎太郎の手も借り、東京の親戚を頼って母娘で逃げ出すのでした。

それにしても、りんの実家と婚家ってどれくらいの距離感なのだろう。その晩のうちに虎太郎が火事の噂を耳にして駆けつけるくらいなので、そこまで遠くないのではないか。スマホのない時代ですからね。だとしたら、すぐにでも奥田家が殴り込んでくるかも…とドラ子は気が気でない。母上と妹、無事でいてくれ!

真風のチート化疑惑はスピード展開重視ゆえか…?

そしてついに、東京でWヒロインが交わることとなりました。そのきっかけはですね、ナレーションでもある謎多きキャラクター「真風(まじ)」がいたずらな風を吹かせたこと…でした。ナレーションにファンタジー要素を含めるのは「朝ドラあるある」。亡くなった人がぬか床に憑依したり、牡蠣に転生したり、 蛇や蛙がしゃべったりね。ですが、物語の展開にまで介入してくるタイプはあまりない気がする。まさかとは思いますが、今後、多少無理な流れでも真風の力でどうにかなるということ!? いやさすがにそれはチートじゃないですか? 結局真風って何者なんですか!?と思いつつ、今は細かいことは気にしないでおきましょう(笑)。

りん→直美はともかく、直美→りんの第一印象はあんまり良くなさそう。お腹をすかせた小さな娘の前で、要らん見栄を張る母親…といった見立てでしょうか。直美は子供には優しく、大人には厳しい。とはいえ、りんの娘・環にだけ話しかけてりんのことはしばらく完全スルーするのはさすがに感じが悪いぞ。実親に捨てられた過去を持つ直美は「親」という存在を、どこか疑い憎んでいるのかもしれない。出会ったときから「親」だったりんと、どんなふうに心を通わせるのかまだまだ想像ができません。凝り固まった直美の心は、変わっていくのでしょうか。

このように、りん&直美はやっぱり正反対のふたり。でもどこか似ている部分もあると、今週も示唆されていた気がします。「奥様が女の人生のゴール」だと思い込んでいたりん。「アメリカに行けば人生変わる」と夢見ていた直美。現実には、「この条件さえ満たせばうまくいく」なんてものはない。いや〜ドラ子も似たような夢想をしていたころがあるので、耳がいたいです。ままならない日々をもがくふたりの明日はどっちだ!?

次週の『風、薫る』は…「春一番のきざし」

近年の朝ドラは、展開の早さ・テンポの良さを重視している傾向を感じます。それにしたって今作の展開は早い! りんにいたっては瞬く間に結婚・出産・出奔。娘の環が3歳くらいだとして、そのくらいの年月は経ったということですよね。一方の直美の暮らしは変わり映えしないこともあり、時間軸どうなっているんだろう?とたまに脳がバグります。 本当に同じだけの年月が経ってる? それとも直美に関してはここ数日〜数か月の出来事だったりする?? なんか先週も炊き出しの話してた気がするけど…ひょっとして後者なの?

さて、東京で仕事を探すりんは謎の男性と出会い、なにやらハイカラなお店「瑞穂屋」へ。直美は鹿鳴館へ接近するようですね。新キャラも続々登場の予感です!

番組公式サイト

「朝ドラウォッチャー」ライター・朝 ドラ子

NHK「連続テレビ小説」(通称・朝ドラ)をこよなく愛するアラフォー。毎日退勤後に録画をじっくり観るのが日課。会議でのアツい朝ドラコメントが「天才的なウォッチャー」と編集長に認められ、この連載を開始。歴代ナンバーワン朝ドラは『スカーレット』(2019年度後期放送)。

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