チルド室とは
チルド室の使い方をマスターするには、まず「チルド室とは何なのか」を知っておく必要があります。定義を知れば、冷蔵庫のスペースの適切な使い方がイメージできるようになるはずです。

冷蔵庫の中でも特に温度が低いスペースのこと
チルド室とは、冷蔵庫の中でも低い温度が保たれているスペースのことです。冷蔵室の温度は通常約2~5℃ですが、チルド室は約0~3℃に保たれています。食品が凍る前の温度を維持しているため、鮮度を長期間キープしたい食材を保管しておく場所として適しているのです。
チルド室は、冷蔵室の最下部に設置されているケースが一般的です。小型の冷蔵庫の場合は最上部に設置されているケースもあるので、最下部に見当たらないときは、一度冷蔵室の最上部を確認してみましょう。
チルド室で保存すべき食材

低温が維持されているチルド室は、購入時の鮮度を長くキープしたい食材を入れておくのに適した場所です。ここからはチルド室での保存が向いている食材を紹介しますので、冷蔵庫のスペースを有効活用しましょう。
肉や魚などの生鮮食品
チルド室で保存すべき食材の代表格が、肉や魚などの生鮮食品です。肉や魚などの生鮮食品は、低温で保存しないとすぐに鮮度が落ちてしまうので、チルド室に保管するのが最善といえます。
低温がキープされているチルド室は、生鮮食品の表面で細菌が繁殖するのを防ぐ上でも有用です。生鮮食品を購入後すぐにチルド室で保管すれば、細菌の繁殖を抑えられ、食中毒のリスク低減が期待できます。
肉や魚は、クッキングペーパーで表面に付着した水分を拭き取り、ラップで隙間なく包んでから、保存用ポリ袋に入れて保存します。
チーズやキムチなどの発酵食品
チーズやキムチ、納豆などの発酵食品の中には、低温で保存することで風味の変化を抑えやすくなるものがあります。温度が上がりやすいスペースで保存すると発酵が進み、風味が変わってしまう可能性があるため注意が必要な食材です。
発酵食品の中には、食品の中で菌が生きているものも存在します。このような食品は、保存環境によっては意図しない発酵が進んでしまうことがあり、本来の味わいが損なわれてしまう場合があるのです。
低温がキープされているチルド室を活用すれば、発酵の進行をゆるやかにし、風味を保ちやすくなります。そのため、キムチやナチュラルチーズなど、発酵を抑えたい食品の保存に向いています。なお、適した保存温度は発酵食品ごとに異なるため、商品表示やメーカーの保存方法もあわせて確認しましょう。
もやしやブロッコリーなどの一部の野菜
低温での保存が向いている野菜も、チルド室に入れて管理することをおすすめします。具体的には、もやしやブロッコリーなどは積極的にチルド室で保存するといいでしょう。
もやしを保存するには、もやしの袋に数カ所穴を開けて冷蔵庫で保管する方法が適しています。シャキッとした食感を長く保ちたいなら、もやしを袋から出して軽く水洗いし、深めのタッパーに入れてたっぷりの水で満たして保管する方法がおすすめです。
ブロッコリーは新聞紙やキッチンペーパーで包み、保存袋に入れ、立てて保管しましょう。冷蔵庫のスペースは限られているため、ブロッコリーを立てて保存するのは難しい場合もありますが、できる限り立てて保存するのが望ましいとされています。
チルド室で保存すべきではない食材

食品の中には、チルド室での保存に適さないものもあります。冷蔵室や野菜室に保存すべき食材を入れてしまうと、食品の品質や食感が低下する可能性もあり注意が必要です。ここでは、チルド室で保存すべきではない食品を紹介します。
卵や豆腐などの水分が多い食材
卵・豆腐・こんにゃくなどの水分が多い食材は、チルド室での管理が適していません。チルド室は食材が凍らないギリギリの温度に設定されているため、水分をたっぷり含んだ食材を入れると凍ってしまう恐れがあります。
卵はとがっている方を下に向け、パックのまま冷蔵室の奥の方にしまっておくのがおすすめです。
開封済みの豆腐は、保存容器に移して豆腐が隠れるくらいの水を入れ、冷蔵室に保存しましょう。
未開封のこんにゃくは常温保存が可能ですが、開封後はこんにゃくと一緒に入っていた水ごと保存容器に移し、冷蔵室で保存します。
マーガリン
マーガリンもチルド室での保存が向かない食品の1つ。一見すると油たっぷりのマーガリンも、実は比較的水分を豊富に含んでおり、チルド室で保管すると凍ってしまう可能性があるのです。一度凍ってしまったマーガリンは、解凍時に水分と油分が分離して品質低下が急速に進むため、注意しましょう。
マーガリンはふたをしっかり閉めたうえで、冷蔵室で保存しましょう。長時間室温に置いておくと容器内に結露が生じ、カビの原因になります。使用後は速やかに冷蔵室へ戻すことが大切です。
なすやきゅうりなど一部の野菜
鮮度を保持したいからといって、すべての野菜をチルド室に入れるのは避けるべきです。低温に弱い野菜をチルド室に入れると、変色や風味の低下などが起こってしまいます。
保存時の温度に注意を配りたい野菜の代表例が、なすやきゅうりなどの夏野菜です。夏が旬のこれらの野菜は低温に弱いため、温度が比較的高めに設定されている野菜室で保存するのが適しています。
なすやきゅうりは、表面の水分を拭き取ったうえでラップで包み、保存袋に入れて野菜室で保存しましょう。このとき野菜を立てて保存すると、より一層鮮度を保つことができます。
まとめ
- チルド室とは温度が約0~3℃に保たれているスペースのこと
- チルド室での保存がおすすめなのは「生鮮食品」や「発酵食品」など
- 冷蔵室もしくは野菜室で保存すべきなのは「水分が多い食材」や「低温に弱い野菜」など
チルド室は「鮮度を保ちながら食材を保存したい」というときに重宝するスペースで、肉や魚などの生鮮食品や納豆やヨーグルトなどの発酵食品を入れておくのに適しています。しかし、何でもかんでもチルド室に入れてしまうと、食品によっては品質が大きく低下するため要注意。冷蔵庫内のスペースを適切に使い分けて、食品を最適な方法で保存できるようにしましょう。
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Oggi 編集部
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