【フェアモント東京】和のオータム アフタヌーンティー
2025年7月に日本初上陸した、ラグジュアリーホテル「フェアモント東京」。世界中の名だたる「フェアモントブランド」と同様、唯一無二の体験ができるホテルとして今話題になっています。今回は、ホテルの35階に位置する、ロビーラウンジ「Vue Mer(ビュ メール)」で、秋の恵みを愛でる、和のオータム アフタヌーンティーを体験してきました!

35階でエレベーターを降りると、ラグジュアリーでありながら開放感のあるロビーラウンジが。大きな窓の向こうに広がるのは東京湾。この日はあいにくの豪雨でしたが、晴れた日には、昼は水面が光を反射してきらめき、夕刻には群青色の海と東京湾の向こうに広がる灯りと溶け合います。訪れる時間によって景色が変わり、どの瞬間を切り取っても〝ここでしか味わえない絵画〟のような景色が広がります。
「Vue Mer」は、フランスと日本、それぞれのラウンジ文化を美しく融合した特別な空間。柔らかなトーンの家具やまるでアートのような美しい照明が、居心地のよさと高揚感を同時に演出しています。屋外テラスもあり、気持ちの良い風を感じながら非日常を堪能できるのはこのホテルならでは。

席に案内されてまず最初に登場したのは、ウェルカムドリンク。鮮やかなローズヒップティーの中には、竹炭の入ったレモングラスの氷が!

しばらくすると運ばれてきたのは、玉手箱のような木箱! 和のアフタヌーンティーのために作られた「フェアモント東京」オリジナルの特別なケースです。

木箱の中を覗くと、思わず声がでてしまうほどのかわいさにうっとり♡ 中には、秋の恵みが詰め込まれた和のスイーツとセイボリーが。それぞれのお料理を紹介していきます!

・練り切り
季節のモチーフを模した上品な姿で登場し、口に含むと上品な甘さと滑らかな舌触りが広がります。
・シャインマスカット大福
瑞々しい果実と餡を絶品の求肥が包み、口いっぱいに広がる爽やかさです。
・洋梨の錦玉羹
宝石のような透明感と、洋梨の香りや食感が印象的な錦玉羹です。
・キンモクセイの琥珀糖
光を透かしてきらめき、かじるとシャリッとした食感からほのかなキンモクセイの香りが広がり、秋の訪れを感じさせてくれます。

・国産牛たたき 洋梨コンポート 三つ葉 茗荷 ポン酢ジュレ
表面をさっと炙った国産牛に爽やかな三つ葉と茗荷を巻いて、洋梨のコンポートを重ね、ポン酢ジュレで全体を軽やかにしたジューシーな一品。
・栗のもなか
丁寧に裏ごしされた濃厚な栗餡と求肥、最中の皮の組み合わせが絶妙! ほっこりと優しい気持ちになる味わいです。
・サスティナブルサーモンのコンフィー 栗 九条葱 西京味噌
柔らかく火入れされた肉厚なサーモンに、栗と九条葱、西京味噌を合わせるという新しい組み合わせ。ほのかな甘さと味噌の奥行きで秋を感じます。

・帆立のマリネ 葡萄 柚子胡椒マヨネーズ
ぷりっとしたホタテに葡萄と柚子胡椒マヨネーズを合わせることで、海の旨みと果実の瑞々しさ、ピリッとした香りが三位一体で新鮮な味わいです。
・鹿児島県産 恵味黒豚のカツ レツ 林檎のジャム 生姜ピクルス 穂紫蘇
ほんのり甘い林檎ジャムの酸味と、黒豚のジューシーな肉の旨みとコクが口の中に広がります。生姜ピクルスと穂紫蘇がアクセントになり、最後まで飽きないおいしさ。
・発酵野菜と林檎の春巻き 山椒ソース
春巻きの中に包まれた発酵野菜の酸味には、熟成を感じさせる奥行きが。そこに林檎の甘みと山椒の香りが重なることで、味わいに立体感が生まれています。
・平飼い鶏つくね いちじく 木の芽 ウィスキーだれ
イチジクの甘酸っぱさがしっかりとした味わいの平飼い鶏のつくねと絡み、食べ応えのある一品に。隠し味のウィスキーで、ぐっと大人のニュアンスに!

そして「おむすび 焼き鮭といくら」や「手毬寿司 漬け鮪」など、和の心を宿した小さなご飯ものが並ぶのも嬉しい。セイボリーも豊富なので、ランチの代わりとして利用できるのも嬉しいポイントです。見た目の愛らしさも相まって、テーブルに並んだ瞬間に歓声が上がること間違いなし。

和のアフタヌーンティーの中でも注目したいのが「焼きたてのどら焼き」。写真は、シャインマスカットと栗餡の二種。オーダーを受けてから仕上げられるどら焼きは、ふわりとした皮の香ばしさと餡のバランスが絶妙で、この瞬間にしか味わえない特別感があります。

これだけじゃ終わらないのが、このアフタヌーンティーのすごいところ! 焼き菓子は、ハーティスト(フェアモントホテルでは従業員の方をこう呼ぶのだそう)の方がトロリーで目の前まで運んでくれるインタラクティブなスタイル。気になるものをセレクトしていただけるのが嬉しい♡ もちろん、お腹に余裕があれば全種類選んでも◎。
焼き菓子は全部で6種類。クグロフ型で焼いた「抹茶ときなこのパウンドケーキ」、フルーツたっぷりの「洋梨とラズベリータルト」、カリッともっちり食感の「カヌレ ボルドー」、爽やかな「オレンジ マドレーヌ」、素材の良さが生かされている「フレンチ ファー・ブルトン」、意外な組み合わせの「味噌フィナンシェ」。
フランス菓子をベースにしながら「味噌」や「きな粉」といった和の素材や、季節の果物を組み合わせたラインナップ。どれも上品な甘さで〝ここだけ〟の味。最初から最後まで、心もお腹も満たされます! もちろんシーズンにより、内容は変化するというので見逃せません。
ちなみに2025のハロウィーンでは、栗の豊かな風味とラズベリーの甘酸っぱさが絶妙な「モンブランとラズベリーのタルト」、伝統的な「カヌレ」にかぼちゃの優しい甘みを加えた「かぼちゃのカヌレ」、黒と紫のマーブルが印象的な「竹炭のラズベリーフィナンシェ」など、多彩で香ばしいラインナップが揃うそう♡
「カヌレ ボルドー」(500円)や「オレンジ マドレーヌ」(350円)などは、「Vue Mer」にて購入することも可能なので、ご自宅でも楽しめます。10月から、カヌレ(3,200円/ 8個入り)とパウンドケーキ(3,500円)のテイクアウトボックスもお目見えするそう。センスの良い手土産として重宝するはず!
ティーセレクションは、なんと圧巻の20種類以上! アッサムやダージリンなどクラシックな紅茶から、煎茶やほうじ茶といった和茶、さらに「キームン」「天の紅茶」「ラプサンスーチョン」など個性豊かなティーも揃います。紅茶だけでなく、フェアモント東京オリジナルのコーヒーやラテ、エスプレッソも選べるので、紅茶派もコーヒー派も大満足。スイーツやセイボリーと合わせて、自分だけのベストペアリングを探す楽しみが広がります。
次のアフタヌーンティーは「フェアモント東京」で開放感のあるラウンジと東京湾を望む絶景とともに、旬の食材や和菓子を贅沢に味わいながら、ご褒美時間を過ごしてみませんか?
【和のオータムアフタヌーンティー概要】
場所:フェアモント東京 35階 ロビーラウンジ「Vue Mer(ビュメール)」
時間:11:00〜16:30(最終来店 16:30)利用時間 2時間半
料金:平日 9,400円、土日祝 11,000円(税・サービス料込)

大雄寺幹子
女性誌の制作に15年以上携わり、常に情報のシャワーを浴び続けるデザイナー。
職業柄見た目も重要だけど、味が一番大切。「手土産はコミュニケーション」を信条としている。学生時代にデパート地下のお菓子売り場でアルバイトをしたのをきっかけにデパ地下の魅力に取りつかれる。
以来、20年以上最低でも週に3回以上(多いときは週5日)はデパ地下に通うマニア。今までに手土産、お土産、自分へのご褒美に費やした総額は高級外車が買えるほど。(現在も金額は日々更新中!)
365日手土産、お土産、お取り寄せ、自分へのご褒美情報を仕入れ、デザイナーとしての仕事の他、手土産の相談を受ける日々。手土産は貰うのもあげるのも大好きで365日、何かしら甘いものを食べるスイーツマニアでもある。
もちろん美味しいものに目がなく、スイーツ以外に肉マニアとしても寄稿。