タイプロを成功に導いたキーマンが登場
18,922件に及ぶ応募総数、10か月にわたるオーディションを経て5人が新メンバーに――。社会現象を巻き起こした「timelesz project -AUDITION-」(通称・タイプロ)。その成功の舞台裏には、あるキーマンの存在がありました。
各界の第一線で活躍する人物の人生の転機に迫る、ファッション誌『Oggi』の人気連載「The Turning Point ~私が『決断』したとき~」。5月28日発売の7月号はスペシャル版、ゲストはダンサー・振付師のNOSUKEさん(36)です。
以前から振付としてグループに関わり、今回のオーディションでもトレーナーとして参加したNOSUKEさんのこれまでのキャリアや仕事術、そしてタイプロでの秘話に迫ります。
5年ごとに目標を立てた20代
高校時代からダンスを始め、ストリートや大会出場などでの経験を経て、プロダンサーになったNOSUKEさん。
BTS、Mrs.GREEN APPLE、AKB48などの多くのアーティストの作品の演出や振付を手がけ、現在は、ライブの演出にも携わるスペシャリストチーム・Team”S”pecialに所属し、英語・韓国語圏での仕事も行っています。
プロになる前は、カフェや居酒屋でアルバイトをしながらダンスに打ち込む日々だったNOSUKEさん。そんななかでも、「25歳までにはダンサーとしてツアーを10本以上回る」「30歳までには数多くの振付を」、と5年ごとに目標を立て、その目標に届かなければ潔くやめる覚悟を持っていたそうです。
「だから仕事が途切れる時期があっても、『来年はきっと大丈夫』と少し遠くの未来を見ながら踏ん張れた気がします」と振り返ります。
自身の大きな転機ともなったタイプロでの10か月間
その後、数多の経験を重ね、業界のトップランナーとなったNOSUKEさんは、2024年、トレーナーとしてタイプロに参加。前身のSexy Zone時代から13年を超える歴史あるグループに新たに加わることになるからこそ、だれよりも厳しく候補生たちと向き合うと、心に誓い臨んでいたNOSUKEさんですが、選考が進むにつれて心にある変化が。
3次審査の3日間でのこと。そこには、NOSUKEさんの想像を遙かに超える光景が待っていました。
「だれひとり手を抜かない壮絶な熱量の中で、たった3日で人はこんなに変われるのかと、何度も驚かされました。その成長と努力に胸を打たれ、彼らに教えるからには自分の発言や行動も見直そうと思わされる。そんな濃密な時間でした」。
審査を重ね候補者たちへの愛情が深まっていくにつれ、「簡単には入れさせない。でも、だれも落ちてほしくない。報われてほしい」と、感情はぐちゃぐちゃで矛盾だらけに。
それでも、「『幸せそうなメンバーを見て、幸せになる人はもっと増えるはずだ』という思いでプロジェクト一丸となってメンバーと共に走り続けた10か月は、僕にとっても大きな転機になりました」とNOSUKEさんは話します。
振付をつくるときはまず、担当するアーティストの歴史や人となりを徹底的に学び、ファンと積み重ねてきた関係性や道をたどりながら、今だからこそ似合う表現を探していくというNOSUKEさん。
アーティストを最高に輝かせ、ファンの心を躍らせる――そんなプロフェッショナルなNOSUKEさんの金言が詰まったインタビューの続きは、5月28日発売の『Oggi』7月号で。
※タイトル内””は垂直の引用符です。