主演映画『か「」く「」し「」ご「」と「』が公開
「もともと将来の夢ややりたいことがなくて、そんなときにスカウトされて〝たまたま〟この世界に入りました。最初は戸惑ってばかりでこの仕事に向いているかどうか、わからない時期もありました」
そう振り返るのは、俳優の出口夏希さん。旬な人物の素顔に迫るファッション誌『Oggi』の人気連載「この人に今、これが聞きたい!」に登場。
5月30日には、俳優・奥平大兼さんとダブル主演を務める映画『か「」く「」し「」ご「」と「』が公開されるなど、今、最も注目を集める若手俳優のひとり、出口さんの素顔に迫ります。
「OKの声を聞くごとに自信に変えていく」
2018年、スカウトをきっかけにモデルをはじめ、翌年にはドラマ『ココア』の主演に抜擢。その後、ドラマ『アオハライド』や映画『沈黙のパレード』など数々の作品に出演し、2024年、映画『赤羽骨子のボディガード』のヒロイン役で第46回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。
同年上半期の「Z世代が選ぶ流行った俳優・女優のランキング」(Z総研調べ)で1位に選ばれるなど、若い世代を中心に絶大な支持を集めています。
モデルから人気俳優へ、順風満帆に見える経歴も、いまなお本人とって、毎日の現場がひとつひとつ学びの場。映画『か「」く「」し「」ご「」と「』の現場では、撮影中盤のその日、猛暑でスタッフもキャストも疲労感はピークに…。
「大事なシーンを前に、集中力が切れそうだったけど、もう一度気合いを入れ直して、気持ちをつくって。すると、一発OK。監督が駆け寄って、『よくできたね!』と言ってくれました。OKの声を聞くごとに自信に変えて、それを繰り返す。私にできることは、それしかないのかなと」。
デビュー当時に抱いていた迷いも、「少しずつ仕事で評価をしてもらえて、それがうれしくて、また頑張ろうと思えて。本当の楽しさは、きっとまだこの先にあるんじゃないか」と認められることで、前向きになれたと言います。
取材中は終始笑顔の出口さんですが、作品の話、仕事の話となると真剣そのもの。自分の言葉を選びながら、よく見せようとか、背伸びして話そうとかせずに、正直に伝えようとする姿がとても印象的でした。
「年を重ねても、今と変わらず『やりたいこと』『楽しいこと』を続けたい」
誌面では、コットンレースのドレスで登場。夏らしく爽やかなコーデが透明感あふれる彼女に眩しすぎるほど似合います。モデル歴も長いだけあって大人っぽいクールな表情を魅せたりと表現力もさすが。
「私は強いわけでも、すごく自立しているわけでもないけれど、周囲を元気にできる存在になりたいなと思っています。年を重ねるにつれ、大変なことも増えるだろうけれど、今と変わらず『やりたいこと』『楽しいこと』を続けていけたら」と出口さん。
新しい挑戦を前に緊張したり、自分の選んだ道を見つめ直したり…。誰にでもあるような〝揺れ〟を感じながらも、それを隠すことなく認め、前を向いていく――。
そんな出口さんの等身大の魅力や、映画『か「」く「」し「」ご「」と「』についての想いをたっぷりと語った『Oggi』7月号は5月28日発売です。