キム・ミンソク「仕事をするときは気負いすぎず、楽しむことを意識しています」
――「マイ・ミリタリー・バレンタイン」でトップアイドル役を演じていましたが、演じてみていかがでしたか？
これまでにアイドルを演じたことがなかったので、本当にとても難しかったです。どう演じようかとても悩みました。アイドルとして、ビジュアルもとても重要ですし、ヘアメイクについても研究して相談しながら演じました。
――ダンスもとてもお上手で、観ていて楽しかったです。
（謙遜し手を振りながら）ダンスがあまり得意ではなかったので、たくさん練習しました。
――撮影中に印象的だったエピソードを教えてください。
エピソード…“（日本語で）ちょっと待ってくださいね。”撮影が結構前だったので思い出しますね。あ！コンサートのシーンの撮影では、観客の方がたくさん入ってるように見えたと思いますが、CG映像なんです。人があまりいない会場で、踊ったり歌ったりするのが難しかったですね。あと、ダンサーさんはプロの方たちなので、自分が上手にできないことが本当に悔しかったです。
――本当のアイドルのようでした。
ありがとうございます！ アイドルのシーンのために髪の毛を伸ばしていましたが、その後、軍人としてのシーンの撮影をする予定だったので、早く髪を切りたい！と思っていました(笑)。
――ナム・ギュリさんとの共演はいかがでしたか？
軍人として恋愛を描くのは、どう演じたらいいんだろう、難しいなと思い不安でしたが、ナム・ギュリさんの演技がとても素晴らしく、本当に素敵な方でなんの心配もいりませんでした。ご一緒できて幸せでした。
――お仕事で壁にぶつかった際に、どのように乗り越えていますか？ 俳優活動で成長を後押しした出来事があれば教えてください。
仕事を始めて13年くらい経ちますが、時が経つにつれて逆にどんどん難しくなっているような気がします。だから克服するというよりは、自然に任せるようにしてるかもしれません。うまくやろう！うまくやろう！と思うとプレッシャーになりすぎてしまうので、楽しもうという気持ちで仕事にのぞんでいます。
――様々な役を演じていますが、役作りはどのようにしていますか？
シナリオを読み込みますが、うまくいかないこともあります。そういうときは友人など自分の近くに似ている人がいないかなと考え、役作りをしています。また、カフェなど人がたくさんいるところに行って人間観察をすることもあります。「ああ、こんな風な人がいるんだ」と感じ、記憶しておくことも自分の演技の幅を広げるひとつになっているかもしれません。お酒に酔う演技なら、居酒屋に行って酔っぱらっているお客さんを観察してこんな感じなんだ、などと自分で見聞きしたりしたことを参考にキャラクターを組み立てていくこともあります。
――この先演じてみたい役柄はありますか？
よくいただく質問なのですが、特にこんな役をやりたいというよりは、どんな役が来るかなと楽しみにして、与えられた役にコミットしたい派です。
――ラブコメもぜひ観たいです！
あ～！そうですね、そろそろやりましょうか？(笑)
――仕事をする時に大切にしていることは？
カメラの前にいるときは、後悔をしないように欲を出して頑張ろうと心がけていて、睡眠時間を削ったとしてもできるだけ努力して、しっかりひとつひとつの仕事に向き合うようにしています。
――忙しいと思うのですが、健康管理のために考えていることはありますか？
運動の他に栄養ドリンク、サプリメントをとっています。あとはヒーリングですね。自分へのご褒美も次の仕事へのモチベーションになっています。
――日本滞在中にやりたいことや食べたいものは？
ボクシングが好きなので4年間続けています。遠くからでもいいので、井上尚弥選手をぜひ見てみたいです（笑）。食べたいものは懐石料理を食べたいと思っています。逆に皆さんのおすすめがあれば教えてください(笑)
――とんかつも美味しいですよ。
牛カツも好きです！
――豚の方もぜひ食べてみてください！
ぜひ、後でいいお店を教えてください(笑)
――では、一番好きな食べ物と苦手な食べ物は？
“（日本語で）一番好き…。”海鮮系がすごく好きです。甘いものはあまり食べません。
――今、一番ハマっていることは？
ボクシングと…作品ですかね(笑)
――バッグの中に必ず入れているマストアイテムを教えてください。
ポーチですね。地方撮影に行くことも多いですし、サウナによく行くので、基礎化粧品を持ち歩いています。クレンジングやクリーム、ボディローションなどが入っていて、毎日バッグに入れている必需品です。
――とても美肌でいらっしゃいますもんね
ありがとうございます（照）。しっかり洗って、しっかり塗るというのが肌ケアの秘訣かもしれません。
＜番組情報＞
■Prime Video「韓国ドラマ＆エンタメChannel K」で独占配信中 (全12話)
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＜プロフィール＞
1990年1月24日生まれ。釜山広域市出身。人気オーディション番組「SUPER STAR K」シーズン3をきっかけに芸能界入りし、2012年のドラマ「美男＜イケメン＞バンド 〜キミに届けるピュアビート」でドラマデビュー、2016年の「太陽の末裔 Love Under The Sun」でチン・グを尊敬する後輩のキム・ギボム役を務めて注目される。
以降、「ドクターズ～恋する気持ち」(2016年)の印象的な演技で第53回百想芸術大賞テレビ部門新人演技賞受賞という栄光を掴んだ彼は、「被告人」「この恋は初めてだから ～Because This is My First Life」（2017年）、「都会の男女の恋愛法」（2021年）まで相次いでヒット作に出演し活躍。
キム・ミンソクは最近、一味異なる演技で好評を博したドラマ「Mr.プランクトン」(2024年)への出演に続き、少年院で総合格闘家からケンカの技術を習いながら成長していく主人公チャ・ウソルとして強烈な熱演を繰り広げた映画『シャーク 覚醒』の続編ドラマ「シャーク：ザ・ストーム」にて、再び視聴者の元を訪れる予定だ。
取材MEMO
出演作品を拝見している旨をお伝えすると、「ありがとうございます。僕、すごくシャイなので、自分からいろいろ積極的にお伝えできなかったりしますが、気軽になんでも聞いてください」とお話しくださったミンソクさん。差し入れのドリンクやカツサンドをお渡しすると、日本語で「感動しました」ととても喜んでくださり、インタビュー終了後に「すごくおいしいです！」と感想を聞かせてくださるだけでなく、スタジオを出る編集部スタッフにお礼を言いながらお見送りしてくださるなど、とにかくあたたかいお人柄があふれていました。
撮影／JOJI 構成／岡野亜紀子
