日本酒が擬人化した6人とともに最高のおもてなしをする1人。7人の個性が融合した、芳醇なストーリー
日本の「伝統的酒造り」が無形文化遺産に登録されて関心が高まっている日本酒をテーマにしたドラマ『あらばしり』。原作マンガの原案を手がけたのは、橘ケンチさん(EXILE/EXILE THE SECOND)と、俳優・脚本家・監督として活躍する平沼紀久さん。さらに藤原樹さん(THE RAMPAGE)の連続ドラマ初主演作と、今をときめく要素が満載。藤原さんと、「加茂錦」という日本酒のキャラクターを演じる人気上昇中の大倉空人さん(原因は自分にある。)のおふたりにインタビューしました!
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「久しぶりだよね?」「元気してました?」と、挨拶をはじめるおふたり。まずは『あらばしり』ってどんなドラマなのかうかがいました。
藤原さん:僕は、おじいさんが残した日本酒のお店を継いで店主になった「伊藤 吟」という役です。6本の日本酒が出てきてそれぞれが擬人化し、7人で一緒にさまざまな困難を乗り越えていくのですが、日本酒を通して訪れるお客さんを笑顔にしていく吟の成長する姿が描かれています。
大倉さん:個性豊かな6種の日本酒と吟が、悩みを抱えたお客さんに寄り添い癒していくというストーリーで、僕は「加茂錦(かもにしき)」の役です。1話ごとにフューチャーされる日本酒が変わるので、その変化も楽しいと思います。お店のお客さんに対する言葉がまた刺さるので、同じような悩みを持っていらっしゃる方がいたらグッとくるかもしれません。あとはやっぱり、吟の成長の記録ですね。原作はマンガなんです。
藤原さん:原作マンガに、事務所の先輩のケンチさんと平沼さんが携わっているため、僕はクランクインの前に日本酒会を開いてもらいました。6種の日本酒の特徴だったり、こんな味わいだからこんな性格にしたいなど、いろんな話をしていただきました。日本酒の奥深さが興味深かったですね。この作品の中で吟は唯一の人間だから“人間らしさ”を大切にしてもらいたいという話もあり、演じる上で意識していました。
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「加茂錦」をはじめ、「一歩己(いぶき)」「赤武(あかぶ)」「篠峯(しのみね)」「村祐(むらゆう)」「屋守(おくのかみ)」という実際の日本酒が擬人化されているそう。日本酒の読み方、ムズカシイ…!
藤原さん:吟とそれぞれの日本酒との関係性も面白くて、「加茂錦」はすごく頼りになる日本酒です。賢くて、いいタイミングでラフにアドバイスをくれるんだよね。
大倉さん:かわいいキャラクターですが、暴走しがちな「村祐」を止めたりするので、物事を俯瞰で見ることができる性格かなと思っています。吟のことがすごく好きで、吟が悩んでいたら一緒に悩み、吟の成長を楽しみにしている感じ。
藤原さん:吟の相棒的な存在が「一歩己」だとしたら、「加茂錦」は参謀みたいな。
大倉さん:そうですね、6つの日本酒たちをまとめているのが「一歩己」で、それをサポートしているような立ち位置ですね。他の日本酒たちでいうと、「赤武」はめちゃくちゃかわいいですよね。
藤原さん:見た目は結構イカついのにね(笑)。
大倉さん:毎回、日本酒の魅力を僕たちがわかりやすく説明する日本酒講座があるんですけど、そのときもなんかかわいいんですよ。水着姿になったり。あと、女性と接するときの細かい表情にもかわいらしらが滲み出ています。
藤原さん:いちばんのギャップ売りですね。それから、「篠峯」はナルシストです。
大倉さん:自分が思う“カッコいい”を突き詰めている感じはありますよね。レディファーストなところや、吟になにかを伝える際も1回噛み砕いてクールに言い換えるところから、それがすごく伝わってきます。
藤原さん:それは吟も感じますね。セリフがないところでも「なにかカッコいいことをしよう」とずっと考えていて、
大倉さん:それは篠峯というか…
藤原さん:本人(吉田健悟さん)のことかもしれない(笑)。それがちょっと許されちゃうキャラというかね?
大倉さん:扇子を開いて閉じて、それで肩をポンポンと叩く仕草をよくしていましたね。
藤原さん:「篠峯」はたくさんラベルがあるから彼だけ毎回衣装が違うんです。他の日本酒はいつも同じなのに。
大倉さん:言い方言い方(笑)! 「村祐」は熱いですよね。僕の「加茂錦」と同じ新潟のお酒なので絡むシーンが多くて、ふたりの絆が生まれたりしています。僕自身、村祐役の青山凌大くんとは以前共演したことがあるので、その関係性も今回の作品で出ているのではないでしょうか。
藤原さん:ヤンチャ感がありますね。吟のおじいちゃんとの関係性が深くて、吟の知らないおじいちゃんのことまで全部知っているから、最初に出てきたときはすごく嫌な感じでした。
大倉さん:愛想も悪かったですよね。
藤原さん:「屋守」はひとりテンションの違うパリピですね。
大倉さん:その場を盛り上げたい、楽しくしたいという気持ちが強くて、僕たちが落ち込んでいるときもガラッと雰囲気を変えてくれるキャラクターです。(演じる後藤拓磨さんは)同じグループですもんね?
藤原さん:役について、お互いとくに話すことはしなかったですね。同じ車で帰るときに「疲れたね」「頑張ろう」と話す程度。
大倉さん:僕はたっくん(後藤さん)とは筋トレの話をしました。右腕の筋肉を見せてもらって「すごいっすねー!」って(笑)。
藤原さん:ははは! そんな感じでそれぞれの日本酒の個性と、吟との掛け合いを楽しみにしていただきたいです。
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おふたりのわかりやすい日本酒キャラの説明に興味津々! 登場する6種の日本酒のミニセットがあれば飲み比べてみたいと思いました。後編では、実際の日本酒の特徴をうかがいます。お楽しみに。
ドラマ『あらばしり』
そこは、看板もなく必要としている⼈にしか⾒つけられない⽇本酒店。祖⽗が遺した店を譲り受けることになった⻘年・伊藤 吟。ある⽇突然、吟の前に「⼀歩⼰」「⾚武」「加茂錦」「篠峯」「村祐」「屋守」の⽇本酒が⼈間の姿で現れ、吟の⽣活は⼀変。祖⽗の意志を継ぐ吟たちによる最⾼のおもてなしが始まるのだった。
【放送日程】読売テレビ・ドラマDiVE 毎週⽊曜 深夜0時59分〜
福島中央テレビ、中京テレビ、福岡放送、⿅児島讀賣テレビ で放送中
読売テレビでの放送後TVerにて無料⾒逃し配信
【出演】藤原樹 ⻄⼭潤 市川知宏 ⼤倉空⼈ 吉⽥健悟 ⻘⼭凌⼤ 後藤拓磨
【原作】「あらばしり」(講談社「マガジンポケット」所載)
【演出】⻑尾くみこ 伊藤彰記
【脚本】ニシオカ・ト・ニール
【主題歌】オープニング主題歌:KAZ「Second Wave」(rhythm zone)
エンディング主題歌:原因は⾃分にある。「多分、僕のソネット」SDR
【⾳楽】櫻井智⼦
【製作】「あらばしり」製作委員会
【制作】⽇テレアックスオン
【公式HP】 https://www.ytv.co.jp/arabashiri/
【TVerページ】 https://tver.jp/series/sr9or5wgte
Profile
藤原樹(ふじわら・いつき)
1997年10月20日生まれ、福岡県出身。「THE RAMPAGE」のパフォーマー。2017年に1st SINGLE『Lightning』でメジャーデビュー。同年、初めての演技にも挑戦し、舞台『あたっくNo.1』や日本テレビ系列『PRINCE OF LEGEND』に出演。2021年には、本人の出身地である福岡県北九州市の観光大使に就任。グループのなかでも猫好きとして知られ、本人も猫を飼っている。2023年には佐藤流司プロデュース舞台『カストルとポルックス』の主演を務めた。『あらばしり』にて連続ドラマ初主演。
大倉空人(おおくら・たかと)
2002年4月12日生まれ、神奈川県出身。ダンスボーカルグループ「原因は自分にある。」に所属。2019年CX『モトカレマニア』にレギュラー出演し、俳優としてデビューを果たす。代表作に、MBS『君となら恋をしてみても』ダブル主演、映画『ヒッチハイク』主演。出演作にTBS『マイ・セカンド・アオハル』、ABC「素晴らしき哉、先生!」、MBS「レッドブルー」、ABC「トーキョーカモフラージュアワー」、映画「女神降臨Before 高校デビュー編/After プロポーズ編」など。
[大倉さん分]中に着たシャツ¥64,900(アドナスト<THE JEAN PIERRE>)、その他/スタイリスト私物
[問い合わせ先]アドナスト 03-5456-5821
撮影/田中麻以 文/斉藤裕子