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2024.03.27

上野駅のホームがアートの始発点に!「藝大アートプラザ・アートアワード」授賞式レポート

年に一度開催している、藝大の学生を対象としたアートコンペティション「藝大アートプラザ・アートアワード」の授賞式が3月21日(木)東京・上野駅のホーム「PLATFORM13」にて行われました。その様子と受賞作品をご紹介します!

「藝大アートプラザ・アートアワード」2023

小学館と東京藝術大学が共同で運営するギャラリー「藝大アートプラザ」が年に一度開催している、藝大の学生を対象としたアートコンペティション「藝大アートプラザ・アートアワード」(旧「藝大アートプラザ大賞」)。18回目となる今年度は、新たな取り組みとして大賞、準大賞のほか「小学館賞」、「JR東日本賞」を新設するとともに、デジタルアート部門を創設しました。

受賞会場はなんと上野駅のホーム!

今回の受賞会場は電車が行き交う駅のホーム!東京藝術大学をはじめ、国立博物館や美術館など芸術文化の拠点とも言える施設が数多くある上野駅で開催されました。

上野駅13番線「PLATFORM13」

東日本旅客鉄道株式会社 マーケティング本部 まちづくり部門長・髙木浩一氏によると「JR東日本では『Beyond Stations構想』と題し、駅を交通の拠点という役割を超えた、つながる暮らしのプラットフォームへと転換を図っています。その象徴的な駅として上野駅では、この13番ホームをデジタル空間、アート空間へと作り上げているところ」なのだそう。

列車が始発着する上野駅特有のホーム形状をそのままに、高架下の細長い空間を活かしプロジェクターなどによる映像が表現できる25mの壁面が整備。来年度には、4倍となる全長100mに拡大する予定!

各学部・大学院生 約70人の応募から受賞者が決定

本年度の「藝大アートプラザ・アートアワード」には各学部・大学院の学生・院生約70人から応募がありました。エントリー期間終了後、日比野克彦氏(東京藝術大学学長)ならびに箭内道彦氏(東京藝術大学美術学部教授/藝大アートプラザ所長)らをはじめとする審査員が厳正なる審査を行い、受賞者を決定!

美術部門大賞は間瀬 春日さんの「はろう」

美術部門からは、大賞の1作品、準大賞の2作品、小学館賞の1作品、審査員特別賞の2作品の計6作品が選出されました。

美術部門大賞は間瀬 春日さんが受賞。日比野克彦氏から賞状とトロフィーが贈られました。

東京藝術大学学長・日比野克彦氏(右)から賞状とトロフィーの贈呈
大賞を受賞した間瀬 春日さん(左)と東京藝術大学学長・日比野克彦氏(右)

漆に関わるものとして、制作の手を止めずに世界に還元していきたい

間瀬さんは以前、石川県の大学で漆を学んでおり、今回の受賞をSNSで報告した際に、遠く輪島の方からもお祝いのメッセージをいただいたそうです。

「当時習っていた先生や、輪島塗りの工房の方、あの1月1日の震災以降、まだ困難の中にあるのですが、輪島塗りというものをどうやって残していくかというときに、お世話になった方がこうおっしゃっていました。『まずは人を残していくこと。作る人を絶やしてはいけないし、来る手を止めてはいけない』と。

もちろんまだ大変な中で我々も悲しむことしかできないですが、私も漆に関わるものとして、制作の手を止めずにいつかその時が来たら、わたしの力を輪島や世界に還元できるように、これからも藝大という環境のなかで学ばせていただけたらと思っております」(間瀬さんのコメントから一部抜粋)

「藝大アートプラザ・アートアワード」受賞作品を紹介!

「藝大アートプラザ・アートアワード」2023受賞者の作品をご紹介します。

美術作品部門

まずは美術作品部門の6作品から。

大賞 

間瀬 春日(作品名:はろう)

間瀬 春日(作品名:はろう)

準大賞

柿沼 美侑(作品名:心象土偶 獨)

柿沼 美侑(作品名:心象土偶 獨)

準大賞

futaba(作品名:Pattern Mania)

futaba(作品名:Pattern Mania)

小学館賞

白井 雪音(作品名:Susan)

白井 雪音(作品名:Susan)

審査員特別賞

Ro Kiko(作品名:the festival)

Ro Kiko(作品名:the festival)

審査員特別賞

河崎海斗(作品名:黒頂点眼)

河崎海斗(作品名:黒頂点眼)

デジタルアート部門

続いて今回から創設されたデジタルアート部門の受賞作品3作品をご紹介します。

小学館賞

諏訪葵(作品名:ガラス玉をひとつ)

諏訪葵(作品名:ガラス玉をひとつ)

JR東日本賞

武田萌花(作品名:Day Tripper (2023) )

武田萌花(作品名:Day Tripper (2023) )

審査員特別賞(エプソン販売株式会社)

藤本陸斗(作品名:Emerged Colors 00)

藤本陸斗(作品名:Emerged Colors 00)

藝大アートプラザは「駅」のような存在

受賞イベントは藝大アートプラザ所長・箭内氏による今年度の作品についての総評で締めくくられました。

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箭内道彦氏 東京藝術大学美術学部教授/藝大アートプラザ所長

「藝大アートプラザは、東京藝術大学の”出島″と位置付けられています。様々な人々が藝大を訪れて作品を購入することができる場所だからです。今回、授賞式をこの上野駅のホームでさせていただき、”駅″にも似ているなと感じました。様々な人が行き来して、集まって、そこから出発していく人、帰ってくる人がいる…。そんな駅のような場所に東京藝大もアートプラザもなっていけたらいいなと思っています」(箭内氏コメントから一部抜粋)

デジタルアート部門の受賞作は、JR東日本上野駅構内「PLATFORM13」にて3月28日(木)まで見ることができます。ぜひ足を運んでみてくださいね。

今年度からデジタルアート部門という新しい部門も創設され、アートの可能性がどんどん広がりそうですね!来年度はどんな作品と出会えるのでしょうか。今から楽しみです。

撮影/永田忠彦

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