働く私たちの〝キャリアをあきらめない〟恋愛・結婚のカタチ
働き方が多様化する時代、パートナーシップや夫婦のあり方も、決まった形はどんどん取り払われてきています。自分らしくパートナーとの暮らしを楽しむ女性たちに取材しました! それぞれの関係性を、企業の取り組みとともにひもときます。今回は、パートナーと別居生活を送る二人の女性にインタビュー。
【パートナーと別居】遠距離でも… Zoomから始まる恋
▲K・Tさん(32歳・IT関連)
クライアントとオンライン打ち合わせついでに雑談がはずむようになって… もうすぐ交際1年
「彼とは年に数回、彼の勤務先が主催するイベントの企画運営管理で一緒に仕事をする間柄でした。勤務先は私が東京、彼が北海道のため最初はメールでのやりとりがメイン。
その後ふたりの打ち合わせはZoomを使うようになって、最後に雑談するのがお約束に。彼に出張先のおすすめのお店を聞いたりするうちに仲良くなりました。
そのころにはもう、お互い『いいな』って思っていたんですよね。あと、私はひそかに『かっこいいな』って(笑)。お互いお酒好きというのもあって、私から『今度東京に来たら飲みませんか?』と誘いました。
そこからプライベートでも連絡を取り合うようになって、何度かデートの後、おつきあい開始」
▲食べ歩きが共通の趣味♡
「それまで彼と実際に会ったのは仕事も入れて10回くらい? でも、仕事ぶりを見ていて信頼のおける人だということはわかっていたので、この人なら大丈夫、って思えたんです。
今は、ふだんはZoomや電話で、また、私が週末+リモートワークで北海道や彼の出張先に行って一緒に過ごしています。今後私の仕事がフルリモートになったら、彼の街や、通いやすい街に住むことも検討中」
▲ワーケーションで出張中の彼に合流
「いざとなれば住む場所を変えられると思ったら、今は自分の仕事をあきらめず、遠距離恋愛でもいいのかな、って。自分のペースで続けていければいいなと考えています」
◆恋愛を円満に続けるコツ
「実は以前、遠距離恋愛で相手を縛りすぎて失敗したことが。今は、やりとりの頻度や時間はあえて決めず、お互いの無理のないタイミングでZoomを繫いだり、会いに行ったりしています。そのほうが自分には合っているみたい」
【パートナーと基本別居・ときどき2拠点生活】
仕事も恋もオンラインを駆使! 国際リモート恋愛中
▲KMJコミュニティディレクター・鈴木美帆子さん(44歳)
「アメリカに住む彼と1年半、遠距離恋愛をしています。もともとは尊敬する上司でしたが、年月を重ね、パートナーとの別れも経験して、オンラインでよく連絡を取るように。
『ゆくゆくは海外で仕事をしたい』という夢も伝えていたんです。そうしたら『試しに遊びに来てみたら?』って。その時点では恋愛に発展するか未知数でしたが、すごく久しぶりに会った彼は素敵で(笑)。2週間一緒に過ごし、帰国直前にお互いの気持ちを確認しました」
▲アメリカの広大な庭で芝刈り!
「その後は3回ほど、日本の勤務先の仕事をしながら、アメリカに1~3か月程度滞在。それまでもフルリモート・フルフレックスで働いていましたが、『業務効率が上がるなら、どこにいてもOK』と会社からも背中を押してもらっています」
「日本にいるときは、毎日朝晩、彼とFaceTimeで会話を。30分のこともあれば、仕事の合間に「元気? じゃあね!」と1分で切ることも。
でも日本で同居している、成人した息子より話しています。ハグしてほしいときもあるけれど、想像以上にさみしくない! 日本でやりたい仕事もあるので、当分このスタイルで。いつかふたり一緒に、日米2拠点生活ができたらいいですね」
◆仕事を円滑に回すコツ
アメリカの拠点と日本の時差は15時間。
「アメリカにいても、日本のメンバーとは主にSlackで、極力タイムラグがないように連絡を。ただ、彼とゆっくり団らんしたい時間が、日本の始業の時間帯。時差のやりくりは少し大変です」
◆KMJの取り組み
社員それぞれが〝ときめく〟ことを重視して、限りなく自由な働き方が認められている。社長は福岡在住で本社はシェアオフィス。スタッフは15名程度で、正社員もほぼ全員、副業を行っている。
〈主な内容〉
・フルリモート
・フルフレックス
・副業OK
今2024年Oggi2月号「オンラインの普及で『キャリア』×『恋愛・結婚』の実態は変わった?」
構成/佐々木 恵・酒井亜希子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部
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