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LIFESTYLE

2024.01.14

「歌も芝居も、やりたいこと全部やってやる」タレント・重岡大毅さんの人生の次なるステップ

WEST.のひとりとしての歌手活動はもちろん、俳優としての評価をますます高める重岡大毅さん。芝居は生きざま。自分は自分の生き方でいく。強く断言する内側には、アイドルとして経験してきたことの矜持がある。歌と芝居を両輪にして、30代を駆け抜ける準備は整った。あるときは静かに内側から、あるときは激しく熱く、発する熱をコントロールしながら、次なるステップに上がろうとしている。そんな重岡さんの見つめる、さらなる高みとは。

タレント・重岡大毅さんインタビュー

“歌と芝居”、両輪あるからしっかり立てる

グループとしての歌手活動と並行して、俳優として活躍の場を広げている重岡大毅さん。強いライトを浴びて輝くステージ上と異なり、芝居では、温めてきたものをじっくり放出するような熱を感じさせる。

重岡大毅さん

「僕にとってのお芝居は、生きざま。今までどれだけ頑張って、踏ん張って生きてきたかが試される場なんです。もちろん、音楽活動は大事。音楽と芝居との両輪があるから、僕はしっかりと立つことができていると感じます。

ただ、どこかでいつも怯えているところがあるのも、事実です。だからこそ、求めてもらえることがうれしくて、死ぬ気で頑張って期待に応えたい。今思うと、仕事が増えていく過程で、少し調子に乗った時期があったのは事実です」

俺は俺の生き方でいく

「人と比べられることに、抵抗を感じたこともありました。でも、経験が増えれば増えるほど、自分がまだまだだとわかって、人と比べることの無意味さにも気づくものです。俺は俺の生き方でいく。今はそう思えるようになりました。

イタい発言しますけど、俺、そんな自分のことが大好きなんです。良いところも、まだまだなところも、全部ひっくるめて好き。良いところは、大事な仲間がいる、あきらめが悪い、音楽に救われたことがある、口が大きい…。

悪いところは、意外と優柔不断だし、落ち込むときはめっちゃ落ち込む。こうして自分を客観的に見られるのも、成長したということなのかな、なんて思います」

いつかはだしを丁寧に取る生活を

2022年、30代の仲間入りをしたばかり。思えばそのころから、客観的に自分を見つめ始めつつ、静かに内側で炎に油を注ぐようになったという。

「30代は、やりたいことを全部やってやろうって、考えていました。ぼーっとしていても同じだけ年取るなら、やりつくして年を取ったほうがいい。ピアノもギターももっと上達したいし、歌って歌って歌いまくりたい。

富士山に登ってみたいし、魚をさばけるようにもなりたい。そのために不可欠なのが、健康です。朝は白湯を飲んで、おにぎり食べて、味噌汁と豆乳を飲んで。あ、料理はできないです。でも、だしくらいは丁寧に取る生活をしてみたい。

そしてやっぱり、寒い時期は温かいものを体に入れないと。2023年初めのこの映画の撮影現場にも、温かいお弁当を差し入れました。どんなに現場が緊迫していても、仲間と食べるごはんはおいしいし、やっぱり楽しい。同年代が集まったら、なおさらです」

引っ掻き回して生まれる反応を楽しみたい

こんなふうに同年代の役者仲間が集まったのが、重岡さんの最新主演映画『ある閉ざされた雪の山荘で』。主演としての芝居と、もう一方の歌手(WEST.として主題歌を担当)としての楽しみと、両方が味わえる。

この映画で重岡さんが演じたのは、役者志望のひとり、久我和幸。久我以外は同じ劇団に所属する役者たちで、演じるのは、実年齢も近い注目の俳優たちだ。

「お芝居の現場に入ると、(演じた)久我と同じように、僕だけがジャンルの違うところからきた異物のような存在だと感じることが、よくあります。みんな役者一本だけど、僕だけ違うという。

でも、その異物感を楽しみつつ、むしろ武器にしてやろうじゃないか。歌手として、ステージで情熱をぶつけ、お客さんの心を動かすことは、ずっとやってきました。

その矜持を携えて、芝居の現場に持ち込んで、引っ搔き回したい。そこから生まれる化学反応を楽しんで、いい作品が生まれるなら、これ以上の醍醐味はありません」

映画『ある閉ざされた雪の山荘で』pr画像
©2024映画『ある閉ざされた雪の山荘で』製作委員会

映画『ある閉ざされた雪の山荘で』/有名演出家による次回作舞台の最終選考として集められた7人。オーディション場所となった密室の山荘で起こる連続殺人は、選考のための仕掛けなのか、本物の殺人なのか。「サスペンス・エンターテインメント」という新しいジャンルの誕生をお見逃しなく! TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー。

自分で自分の機嫌を取る方法

自信をもってそう言い切る重岡さんからは、「優柔不断」で「めっちゃ落ち込む」という欠点は、見あたらないが…。

「対処法を身につけ、自分で自分の機嫌を取る方法がわかってきました。落ち込んだときは、逃げずに真っ正面から自分と向き合う。ボクシングジムで真剣に相手とやりあうことはそのひとつだし、友達や家族に話すことで解決することもあります。

味方をしてくれる人が僕にはこんなにいる。そう思うと、もっと強くなれる気がします。ただ…決断ができないときは、スマホのアプリでサイコロを振って、サイコロの目に決めてもらうこともあります。それでも1回では決められずに、何度も振る。

でも、こんな欠点も見方を変えたら、長所で挙げたあきらめの悪さに転じる。長所も短所も表裏一体。人間だれでも、そういうものなのかもしれません」

***

【衣装】ニット¥17,600(ドレステリア 渋谷スクランブルスクエア店)パンツ¥29,700(Sian PR〈CULLNI〉)靴¥37,400(ドクターマーチン・エアウエア ジャパン〈Dr. Martens〉)

⚫︎この特集で使用した商品の価格はすべて、税込価格です。

2023年Oggi2月号「この人に今、これが聞きたい!」より
撮影/中田陽子(Maettico) スタイリスト/内田あゆみ(creative GUILD) ヘア&メイク/井上ゆか 構成/南 ゆかり
再構成/Oggi.jp編集部

重岡大毅(しげおか・だいき)

1992年生まれ、兵庫県出身。2008年に俳優デビュー。2014年にCDデビュー。主な出演作に、ドラマ『ごめんね青春!』『#家族募集します』『それってパクリじゃないですか?』『単身花日』、映画『殿、利息でござる!』『溺れるナイフ』『禁じられた遊び』などがある。WEST.としてのレギュラー番組は『あなたの代わりに見てきます! リア突WEST.』ほか。DVD『WEST.LIVE TOUR 2023 POWER』が好評販売中。

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

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