働く私たちを支える「おうちグルメ」
一時期に比べれば外食も増えたけれど、頼りになるのはやっぱり、自宅や職場で簡単に食べられるもの。中でも、働くOggi読者たちが手に取ることが多い食品をピックアップしました!
2023年の総括をお願いしたのは…
笹木理恵(ささき・りえ)さん
飲食業界誌編集部を経て独立。特にコンビニスイーツに精通。All About おうちグルメガイド、Yahoo!ニュースエキスパートオーサー。
【おうちグルメ】Oggi読者ランキング&プロ注目の製品
働くOggi世代の読者の、忙しい日々を支えてくれる「おうちグルメ」。体をケアするものや小腹を満たすお菓子など、人気のアイテムをチェック!
体ケア食品
「ヤクルトのY1000を飲むと、翌朝スッと目覚められる気がする」(33歳・公務員)「Y1000より手ごろで買いやすく、睡眠の質を改善してくれるというので、ピルクル ミラクルケアを常備している」(35歳・アパレル)など、睡眠ケアへの関心が高い。
明治プロビオヨーグルトR-1は「コロナやインフルも引き続き流行っているし、免疫力は常に上げておきたい。風邪の引き始めかな?というときに飲んでいる」(34歳・アパレル)など。
笹木さんの注目:明治|α-LunA ミルクチョコレート ¥380(編集部調べ)
〈その他のおすすめ〉
・森永乳業|inPROTEIN ハニー・オレ風味
・キリン|おいしい免疫ケア
「フェムテック系の製品やサービスは各種ありますが、食品からのアプローチは新鮮! α-LunAは『生理中も自分らしくいられる』をコンセプトに、生乳由来のタンパク質の一種であるα-ラクトアルブミンを配合。顆粒スティックやドリンクもあり。
10月発売のinPROTEIN ハニー・オレ風味は睡眠の質を改善するL-テアニン、3月に発売されたおいしい免疫ケアはプラズマ乳酸菌を含む機能性表示食品で、コロナ禍に不安を抱く消費者のニーズにマッチ」(笹木さん)
グミ
新しい製品が続々と登場し競争の激しいグミ界で、1位を制したのは発売から30年以上、2位は誕生から100年以上経つ大ロングセラー。理由は「果汁グミは果物の味が濃くて、昔から慣れ親しんだ味」(32歳・医療)「ハリボーはハードな食感で、嚙んでいるとストレス解消になる気がする」(34歳・建設)など。3位のSOURSも「カチカチちびSOURSはめっちゃ固くて、クセになる」(30歳・教育)など、働く女性はハード系がお好み!?
笹木さんの注目:UHA味覚糖|水グミ ¥149
〈その他のおすすめ〉
・全農|ニッポンエールご当地グミ
・バンダイ|ちいかわ 和グミおもっち
「グミはこの2~3年、急激に人気が高まっているお菓子。水をコンセプトにしたしずく形の水グミは’22年に発売され、見た目のかわいさと『水って…どんな味なの?』と思わせる世界観で話題に。実際はフルーツ系のフレーバーで清涼感のあるスッキリした後味です。
ニッポンエールご当地グミは全国各地の果物の果汁を使っていて、種類がとてもたくさんあるのが楽しいです。バンダイのさまざまなキャラクターのグミは、シンプルにかわいい!」(笹木さん)
コバラ満たしお菓子
ジャンルとしてはチョコとナッツが圧倒的な人気。1位のカントリーマアムもチョコまみれが票を押し上げた。「チョコのつもりで買ったら昔から好きなカントリーマアムだった」(34歳・医療)。
無印良品の不揃いバウムは「サイズがちょうどいい。ローソンでも買える」(36歳・IT)など。ブラックサンダーは「ナッツがザクザク入った種類もあって食べ応え◎」(29歳・小売)という声が多く、ひとくちサイズやファミリーパックの小さい個包装で楽しんでいる人も。
笹木さんの注目:トップバリュ|Joynuts キャラメルマキアート味 ¥861
〈その他のおすすめ〉
・ドットミー|Cycle.me(セブンイレブン限定商品)
・ローソン|ポンポンいちご ※一部店舗では取扱いがない場合あり
「Joynutsはイオンのほか、ピーコックやまいばすけっとでも展開されているトップバリュのプライベートブランドのミックスナッツ。こちらは6種類を同時に食べると驚きの味に!
Cycle.meシリーズは、摂取する最適な時間を考慮して開発されているドリンクやゼリー飲料、チョコなど。通販もありますが、セブン-イレブンなら手軽に買えます。ローソンのポンポンいちごは、いちご味のポン菓子。懐しい味にほっこりします」(笹木さん)
取捨選択が進み高い製品も売れる時代に
Oggi読者ランキングの上位には、定番の製品が多い印象。主婦向けのメディアで取り上げられるような、いわゆるトレンドは、忙しく働く方まで情報が届かないのかも? 特に今年は外食や旅行も増え、コロナ禍真っ最中のようなおうちグルメの盛り上がりが一段落したことも、理由かもしれません。
◆物価高騰も、好調なのは少し高めのプレミアムライン
今年の大きな動きといえば、食品がことごとく値上がりしたこと。読者のように忙しく働く人は、安い食材を探し求めるというよりは、「ムダに買っていたものを減らす」ことで対応していたように思います。
むしろスーパーやコンビニのプライベートブランドの加工食品などは、少し高めのプレミアムラインが好調。物価高騰のストレスの反動もあるのか、「どうせ全部値上がりしているんだから、買うならおいしいものを」という心理が働いているようです。
◆健康志向やサステナブルな食品も、当たり前の選択肢に
冷凍食品も高級化が進んでいて、有名店監修の1食500円を超えるものも。「おいしくて便利で、冷蔵より添加物も少ない」と、食卓に浸透しつつあります。
ひと昔前は「おしゃれ」「意識高い」と思われていた健康志向やサステナブルな食品も、最近は種類が増え、ごく当たり前の選択肢になってきました。ときには新しい食品にもトライしつつ、納得のいく食品選びをしてください。
2024年Oggi1月号「働くわたしの『いいもの』大賞 第5回Oggiアワード2023」
撮影/西原秀岳(TENT) 構成/佐々木 恵・酒井亜希子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部