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五感ぜんぶで癒やされる北広島へ…週末女子旅へGO!
広島県への旅行と言えば、広島市内、嚴島神社、尾道……そんな有名エリアから少し視線を北へ向けてみて。そこに広がるのは、山の幸に恵まれた県北エリア。
今回訪れた、北広島町、安芸高田市、安芸太田町には、五感+αをぜんぶ癒やしてくれる素敵なスポットが隠れていました。Oggi.jpライターが訪れた北広島のおすすめスポットと、そこで体験できるさまざまなアクティビティをご紹介します。
【見る】カラフル衣装に派手な演出。夜神楽は日本のミュージカル!
◆神楽ドーム(神楽門前湯治村)
神様を楽しませるために生まれたと言われている「神楽」。安芸高田市は、市内に22もの神楽団があるという神楽が盛んな土地です。昔ながらの「旧舞」と現代的な「新舞」が舞われており、特に「新舞」はド派手な演出が特徴。
豪華絢爛な衣装、スモークやさまざまな道具を使った目を見張る舞台は、一度見たらトリコになること間違いなし! 古典芸能版ミュージカルのような華やかな舞台です。
神楽門前湯治村の中には年間150日以上公演を行っている「神楽ドーム」という施設があり、週末の夜になれば夜神楽を楽しめます。しかも、お座敷のような席なんです。
こちら、寝っ転がっても、おしゃべりしても、飲食してもOK。食後にお酒を飲んで、ゴロゴロしながら観劇できるんです。旅行先でこれほどリラックスした時間を過ごせるとは……友だちと観劇後の感想戦も、盛り上がること間違いなしですよ。
【聞く】水音、葉音、風の音……自然の奏でる美しい音に耳を澄ませて
◆三段峡を散策
西中国山地国定公園に指名されており、日本百景や特別名勝にも選ばれている「三段峡」を訪れました。本気の登山客も多いのですが、ちょっとだけ自然散策&船に乗って「二段滝」を見るコースがお手軽に自然を楽しめるプラン。
お手軽ですが、足場はあまりよくないのでスニーカーがおすすめです。
今回はガイドさんと一緒に、自然について教えてもらいながら散策。自分だけでは絶対気づくことができないかわいい草花の豆知識は、耳にも心地いい刺激になりました。
◆猿渡〜二段滝
1.5キロという短い散策の先は、猿渡の船着き場。二段滝へ向かってこぎ出します。
両側に迫る岩壁も迫力満点。「静かに」と言われたわけでもないのに、自然とおしゃべりが止まり、自然の音に耳を傾けます。川を移動する船の水音、風が生み出す草木のさざめき……一瞬、異世界に迷い込んだかのような気持ちに。
やがて船は二段滝の前へ。それまでの鬱蒼とした雰囲気から突然明るく開けた場所に、水量豊かな滝がありました。ゴオゴオと流れる滝の音も大迫力! 岩に座ったり、川水に手足を浸してみたり……あっという間に時が流れていきました。
帰りも同じルートですが、逆方向というだけで見える景色も変わってきます。写真撮影を楽しみながらゆっくり進みたくなる、自然も発見も豊かな散策路でした。
【触れる】そば粉をこねこね! 滑らかな感触を楽しむ
◆豊平どんぐり村のそば打ち体験
飛行機に乗ってでも食べに行きたい! そんな熱狂的なファンがいるそば打ちの名人・高橋邦弘さん直伝のそばづくりを体験できるのが、道の駅「豊平どんぐり村」。本格的なそば打ち体験(一鉢 3,800円/約5人前)は、サポートもあるので初心者でも安心して取り組めます。
ふだん触れることのないそば粉は、驚くほど微細なパウダー。水を加えてまとめると、しっとりとした食感になりました。
最後は自分で作ったそばを実食。自分で作ったと思うと、おいしさもひとしおです。友だちが作ったそばとの食べ比べも楽しそう!
あわせて郷土料理の角寿司もいただきました。ごぼうや人参などが入ったお寿司で、小さくてもボリュームたっぷり。
ちなみに、こちらのそば打ち道場は審査認定制度を設けているとのことで、ハマった人が何度も通っておいしいそば打ちを本気で学んでいくのだそう。手打ちそばを習得したい本気勢にもおすすめですよ。
余ったそばお持ち帰りもOK。日持ちがしないので、帰り際の体験がよさそうです。
【香る】ハーブの香りに包まれて。自分だけのリースづくり♪
◆天意の里ハーブガーデン
季節に合わせたハーブに出会える「天意の里ハーブガーデン」。こちらではハーブの心地よい香りに囲まれながら、自分だけのリースづくりを体験できます(¥1,650/要予約)。
ドライフラワーをまとめるだけなら簡単そうに思えるかもしれませんが、これがなかなか難しい。乾燥した植物をリースのツタに巻き付けることに四苦八苦! 巻き付けないデザインも作ることができます。
一人一人の個性が出るので、友だちのリースがどんなデザインになったか見るのも一つの楽しみ。
終わった後は、カモミール畑へ。足を踏み入れるだけで、カモミールのよい香りが漂っています。
摘みたてのカモミールを使ったカモミールティーは、お花とお湯だけというシンプルな組み合わせなのにあまりのおいしさにびっくり! ついつい、おかわりしてしまいました。ちなみに、風邪の引き始めにカモミールティーを飲むといいそうですよ。
カモミールの次にはラベンダーの季節がやってきます。素敵な香りで訪れる人を幸せにしてくれそうですよね。香りに癒やされたい人は、ぜひ訪れてみて。
【味わう】安芸太田町のおいしいもので舌も心も満足!
◆「棚田カフェ イニ ミニ マニモ」
海の幸にも山の幸にも恵まれた北広島はおいしいものばかりだけど、絶景と一緒に舌も心も癒やされたいなら「棚田カフェ イニ ミニ マニモ」が最高のロケーション!
日本の棚田百選に選ばれた「井仁の棚田」の風景を眺めながら、地元の食材を中心としたカフェランチが楽しめます。
「米粉からあげランチ(¥950)」は、棚田でできたおいしいご飯と棚田米の米粉を使った鶏のからあげに、旬野菜の副菜とスープがセットになったメニュー。お米があまりにもおいしくて、ついついモリモリと食べてしまいます。鶏肉の脂分だけを使ってノンフライで調理されているというからあげも、旨味が凝縮されていて美味!
デザートは、こちらも棚田のお米を使ったという「米粉のシフォンケーキ(¥550)」。ふんわりしっとり食感で、ランチ後でもスッとお腹に収まります。甘いものは別腹!
タイミングがよければ、こちらでオカリナ教室を開く講師の藤井義信さんによるオカリナ演奏に遭遇することも。のどかな風景と絶品のお米、そしてオカリナの穏やかな音は、ほかでは味わえない五感を刺激するランチタイムでした。
【眠る】フォトジェニックな町並みと温泉に身も心も癒やされる
◆神楽門前湯治村
一歩足を踏み入れると、そこにはどこか懐かしい雰囲気の町並み。「門前神楽湯治村」は、先ほどご紹介した神楽ドームを有する宿泊施設です。こぢんまりとした小さな町並みのなかに、お食事処やお土産屋さん、神楽についての展示施設などがあります。
でも見逃せないのは、温泉! 露天風呂付き大浴場は、柔らかな湯ざわりの天然ラドン温泉。寝湯やサウナなど設備も充実しています。
夕飯は施設内のお食事処「ふくすけ」で。こちらでは、イノシシ、鹿、赤鶏といった地元産のお肉を焼いて楽しめる「里山の恵み御膳(松)」(¥1,760)や湯治村オリジナルの日本酒も楽しめる「湯治村縁起きき酒セット」(¥1,320)など豊富なメニューが魅力。
そして、ここを訪れたなら絶対食べたいのが、名物「鬼より辛い夜叉うどん」(¥800)! うまみと辛みのバランスがよく、辛いもの好きにはたまらない逸品。夜神楽の前に、しっかり腹ごしらえできました。
朝風呂にも入れるので、朝ご飯の直前まで温泉を満喫。充実の滞在となりました!
【持ち帰る】広島サミットにも登場した品々をお土産に!
◆道の駅 来夢とごうち
最後に忘れてはいけないのがお土産選び。道の駅「来夢とごうち」には、地域の名産品がずらり! 訪れたときは、広島サミットにも登場したという品々が展示されていました。
まず見逃せないのが安芸太田町の名産品「祇園坊柿」。中でもチップ状のお菓子に加工した「柿chips」なら、持ち運びも手軽。お酒好きならクラフトビールや戸河内ウイスキーがおすすめ! ウイスキーはミニボトルもあるので、持ち帰りやすいですよ。
ここだけでしか手に入らない珍しいモノを求めるなら戸河内刳物(とごうちくりもの)と呼ばれる、木材をくりぬいてつくる伝統工芸品がおすすめ。鍋に沈み込まない「浮上お玉」が人気だそう。どれも手作りの一点ものですよ。
広島の北側には豊かな世界が広がっていた
近隣県に住まう人以外は、知らない人も多い北広島エリア。豊かな自然、おいしい食べ物、魅力的な文化と見どころがたくさん! 一泊二日でもこれだけのボリュームで楽しむことができます。
王道な観光地もいいけど、少し違う場所でのんびりと癒やされたいのなら、ぜひ今回ご紹介したエリアへ。友だちや家族と一緒なら、より楽しさが増すこと間違いなしです。
五感+α、ぜんぶ癒やされる豊かな世界が広がっていますよ。
●記事内で紹介した商品の価格はすべて、税込価格です。