世界に5つしかない「リッツ・カールトン・リザーブ」ブランド
リッツ・カールトンといえば、そのラグジュアリーな世界観と一流のサービスで、羨望を集めるホテルグループ。
その中でも、”リザーブ”と名前がつくシリーズは、世界の知られざる聖地を楽しむための特別な場所。つまり、「とっておきの場所」でのみ展開する隠れ家なんです。
日本ではここだけ! 「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ」
そんな大人のオアシス的な存在として、知る人ぞ知る”リザーブ”。現在は、バリ島(インドネシア)、クラビ(タイ)、ロスカボス(メキシコ)、カリブ海(プエルトリコ)、そして2021年に開業したニセコの5か所のみで展開。
ニセコといえば、世界的にも知名度の高いスノーリゾートのイメージですが、実は様々なアクティビティが楽しめるのはグリーンシーズン(6月〜9月)。
特にゴルフは夏だけのお楽しみ! と聞けば、ゴルフに力を入れているOggiとしては、この目で確かめないわけにはいきません。
早速、ニセコゴルフ旅へと出発です。
ゴルフ、美食、絶景、温泉、すべてを叶えてくれる理想のホテル
新千歳空港から車で約2時間。
車窓いっぱいに広がる木々の緑にに癒されながらのドライブはあっという間。
雄大な羊蹄山が見えてくれば、そこはもう目的地のニセコ。
チェックインのため通されたラウンジは、エレガントでクラシック。どこかロッジを彷彿とさせるディテールも心地良く、腰を落ち着けただけで、旅の疲れがゆるゆるとほどけていきます。
客室数は全部で50室と限定されているため、大型ホテルにありがちな騒々しさは皆無。ゆったりと上質な空気が流れているのも大人には心地良い。
お風呂からも!羊蹄山の雄大なビューを望むゲストルーム
今回の滞在は「羊蹄リザーブ ツインベッド」52㎡。
部屋の扉を開けた瞬間、目に飛び込んでくるのは床から天井まで窓枠いっぱいに広がる羊蹄山と森!
羊蹄山は「北海道の富士山」と称されるのも頷けるほど、そのオーラは神々しく、しばし見入ってしまいました…。
部屋はツインベッド、デスク、ソファーベッド、温泉をイメージした広々とした深いバスタブに、2つの洗面台が付いたバスルームというレイアウト。
夜明けと共に浮かび上がる羊蹄山の稜線を眺めながら入る朝風呂の気持ちよさたるや!!
秋は紅葉、冬は一面の銀世界と季節によって変わるであろう、その美しさを想像しただけで溜息もの。
高い建物や鉄塔といったビューを邪魔するものは一切なく、圧巻のパノラマがただただ、目の前に横たわる。
それだけで、胸がスッとすくわれるような清涼感と爽快感でいっぱいに。しっかりエネルギーチャージして、朝から動く準備は整いました。
朝の散歩で体を目覚めさせる
私たちのティータイムは12:45と遅めだったこともあり、朝はゆっくり。そこで、周辺を散策することに。
冬季はゲレンデ直結のスノーセンターとなる地下1階。そこから外に出れば、最高のお散歩コースが目の前に。
ホテルがあるニセコビレッジのほぼ中央には、自然体験グラウンド「ピュア」が秋までの期間限定でオープン。
スナッグゴルフやディスクゴルフ、パークゴルフなど、家族で楽しめるアクティビティも充実していました。私たちは、それらを横目に約1時間ほどウォーキング。
木々の中を探検するようなツリートレッキングは、見ているだけでワクワク! 大人でもスリリングだという上級者コースほか、ジップラインもあるそう。
自然を満喫できるアクティビティと一言で言っても、そのスケールはさすが北海道です。
オールデイダイニング「ゆきばな」で最高の朝食を
さて。「空気って、こんなに美味しいんだっけ?」。そんなセリフが何度も出たお散歩を終え(笑)、いよいよお待ちかねの朝食へ。
ラウンジとロッジの雰囲気が心地よく融合したメインダイニング「ゆきばな」からも、ニセコを一望。朝の光が注ぐ中、地元の食材をふんだんに使ったアラカルトビュッフェをいただきます。
焼きたてのパンのいい香りに包まれながら、まずはビュッフェコーナーでスムージーやフレッシュジュースをピックアップ。”おめざ”のおすすめは、飲むヨーグルトとブルーベリースムージー!
メインはシグニチャーブレックファーストアラカルトから、好きなメニューをひとつチョイスするスタイル。
▲私が選んだのはフレッシュワカモレ、北海道産トマト、グリルアスパラガスを使った「ニセコエッグベネディクト」。
エッグベネディクトはタラバガニやサーモンマリネ、和牛テンダーロインなど北海道産の食材をメインに据えたものが複数種あり、悩むこと必至。
使用されている卵は、「下川六○酵素たまご」という日本最北端の養鶏場のもので、昆布酵素など17種類からなる飼料で育てた安心・安全の”キセキのたまご”なんだそう。
▲帰る日の朝にチョイスしたのは「北海道産ソーセージ」。
朝食メニューには和食もあり、「下川六○酵素たまご」でTKG、なんてリクエストにも応えてくれます。
涼しい気候の中での快適ラウンドは「ニセコビレッジゴルフコース」で
しっかりと胃袋を満たしたら、今回の旅のメインイベント、ゴルフへGO!
ホテルからは車で約5分(!)という、驚くほど至近距離にあるのが「ニセコビレッジゴルフコース」。
ロッカールームなどは特になく、着いたらチェックインしてカートに乗り込むだけ。
無駄のないクイックリーかつスムーズな動線がたまらなく気持ちいい(笑)。
「ニセコビレッジゴルフコース」は、白樺がグリーンに映えるとても美しい林間コース。羊蹄山を間近に感じられる最高のロケーションの中、ナイスショットが出た時の爽快感はもうたまりません♪
カート乗り入れ可能で18ホールスループレイ。2サムなら4時間かからずに回れちゃうので、効率的。
あっという間にラウンドは終了です。
ニセコでのゴルフについては、より詳細なこちらのレポート記事をチェック!
▶︎「北海道の夏はゴルフ天国♪ 車で40分圏内に6つのコースがあるニセコを目指せ!」
露天風呂付大浴場温泉&サウナで疲れを癒す
ホテルに戻ったら、向かうべきは1階フロア奥にある大浴場温泉。
「えっ!? リッツに大浴場!?」と驚く人もいるかもしれませんが、ホテルのある東山温泉地区は昭和33年に”国民温泉保養地”に指定され、名湯百選にも名を連ねる「ニセコ温泉郷」のひとつ。
スノーシーズンはもちろん、体を動かした後に温泉で体を労わりたくなるのはゴルフだって同じ。
ゲストへのホスピタリティを考えたら、大浴場がない方が不親切、なわけです。それに、一緒にラウンドした友人や彼と部屋のお風呂に交互に入る面倒を考えたら、同時に入れる大浴場の方が絶対にいい!
でも、個人で貸しきれる露天風呂付個室温泉もあるので、プライベートで楽しみたい人にはそちらを予約することも可能です。
▲写真はスノーシーズン時。夏は窓いっぱいグリーンが広がります。
男女ともに大浴場温泉には露天風呂とサウナがあり、泉質はナトリウム硫酸塩など、筋肉痛や疲労回復に効果があるとか。タオル類は準備されているので、カードキーと着替えだけ持って行けばOK。
ゴルフ後の”サ活”も可能だなんて、もう最高♪
フェイシャルやマッサージの予約は「スパ・チャシ・ラ・ソティス」で
「せっかくの旅だし、ここは奮発してスパも…♡」なんて人は、大浴場温泉の手前にある「スパ・チャシ・ラ・ソティス」へ。
北海道といえど、夏の紫外線は強いので、プロの手を借りてフェイシャルのケアをするのもおすすめです。
自然由来成分のオーガニックコスメを使った「ラディアンストリートメント45分」は、スキンケアに加え、スカルプ&フェイスマッサージを行うコース。紫外線でダメージを受けた肌はもちろん、日々の生活で疲れた肌も、プロの手にかかれば潤いを満ちた肌が復活!
他にもボディトリートメントや指圧マッサージなど、体全体の疲れをほぐしてくれるコースも充実。
心地よい香りに包まれながら、身を委ねる至福の時間。ご褒美にもぴったりです。
クライマックスはカウンター鮨で北海道のネタを堪能!「寿司なぎ」
ツルピカ、もちもちの肌&ボディを取り戻した後は、ゴルフと並んで楽しみにしていたお鮨ディナーへ。
「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ」1階の最奥には、なんと! こんなエレガントな7席限定のカウンター鮨店が。
日本人のみならず、世界中から訪れるゲストにとってもお鮨は感動のエクスペリエンス。それも新鮮な魚介の宝庫である北海道であれば、食べずに帰れるわけがない!
わざわざ街まで出なくても、ホテル内にあるのであれば、そのクオリティは言わずもがな。旅の最後のディナーにふさわしいとは、まさにこれです!
「寿司なぎ」はおまかせコースのみ。1品料理と握りで構成されためくるめくラインナップは、飲みたい派もガッツリ食べたい派もどちらも大満足。
余市ウイスキーのハイボールとともに味わえば、「幸せ♡」としか言いようがありません。
▲板前さんが目の前で握りながら、ネタについて丁寧に説明してくれます。
とろタク、ホタテ、縞鯵、ボタンエビ、小肌、アオリイカ、ホッキ貝、サクラマス、ズワイガニ、いくら…と連打される握りのクライマックスは、2種類の雲丹食べ比べ!
▲左がバフンウニ、右がムラサキウニ。ピンクソルトで旨味がより際立ち、濃厚とさっぱり、ふたつの味わいにシビれた…。
最後は赤身ヅケが供され、握りは終了。白胡麻のブランマンジェのデザートまで絶品でした♪
こうして、ラストナイトは幸せの余韻に包まれてスーッと眠りにつきました。
夏のニセコはアクティビティの宝庫!
今回の旅を通して知ったのは、グリーンシーズンのニセコの魅力。
ゴルフ以外にもサイクリング、登山、ラフティング、気球など、アウトドアアクティビティの選択肢がこんなにも豊富な場所だったとは!
また、カップル、女子旅、家族2世代旅行…etc、誰と訪れてもいろんな楽しみ方ができるのも素晴らしい。
空港へと向かう帰路、「リッツ・カールトン・リザーブ」がなぜ、日本でニセコという場所を選んだのか。それがわかった気がしました。
滞在を通して触れた豊かで美しい大自然。おいしい空気、水、人の温もり、ローカルで育まれた大地の味わい。その全てに五感を刺激され、心身ともに癒され、リフレッシュさせてくれたこの場所は、”また帰りたくなる場所”に他なりません。
”とっておきの場所”を見つける夏旅に、おすすめしたいデスティネーションです。
北海道虻田郡ニセコ町曽我919-28
TEL:0136 44 3491
文/一寸木芳枝