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2022.08.24

通勤服に「自分らしさ」が見直された2004年。カバーガール長谷川理恵さんの卒業も!

1992年、グローバルに活躍するキャリア女性を目ざす、働く女性のためのファッション誌『Oggi』が創刊しました! 創刊30周年を記念して、創刊号から最新号までの軌跡を時代背景と共に1年ごとに振り返っていきます。女性の気持ちが内面に向かってきた2004年。Oggiでは女優からおしゃれのヒントを学んだり、自分スタイルを見つめ直す「黒」のベーシックさに立ち戻るなど、「自分らしさ」を試行錯誤。

1月号でカバーガール長谷川理恵さんがOggiを卒業!

2000年7月号から3年6か月。全部で43回の表紙を飾った長谷川理恵さんが1月号をもってOggiを卒業。

4月号ではSHIHOさんが表裏両方の表紙を務めて話題に。5月号では専属モデルの小泉里子さんが表紙を飾り新たなカバーモデルとなりました。

そして、この年に実施した読者1,000人アンケートからもわかったように、通勤服を考える上で、今まで以上に「自分らしさ」と向き合い始めるように。

ファッションに生き様が反映された女優からおしゃれのヒントを学んだり、自分スタイルを見つめ直すためにあえて「黒」のベーシックさに立ち戻ってみたりするなど、試行錯誤がうかがえます。

また、スローライフやロハスな気分からインナーケアにも注目が集まり、「美人食」を取り上げるレシピ特集が増加傾向。少しずつ、働く女性の気持ちが内面に向かってきている印象です。

2004年の注目記事をピックアップ!

1月号「『映画的シンプル』をおしゃれ泥棒!」

映画の登場人物や女優の生き方からインスピレーションを受けて、コーディネートを考えることが多いというスタイリストの菊池京子さん。

ジェーン・バーキン、アヌーク・エメ、アンナ・カリーナなど、さりげないけれどすごく洒落て見えるセンスを徹底的に深掘りしてスタイル提案した特集。

ジーンズと黒アイテムの合わせが知的な『スライディング・ドア』のグウィネス・パルトロウ、ミニスカートとレザーコートの合わせがかわいい『スローガン』のジェーン・バーキン…。

どの女優も着せられているのではなく、プライベートもおしゃれという共通点があります。

ファッションを楽しむこと、自分らしく通勤服を着こなすことの核心を突いたポイントが満載でした。

1月号「2004年的“目力”は『ナチュラル太眉』がカギになる!」

圧倒的な細眉ブームが去り、時代は「目力」にシフト。そんな目力ブームに押されて、なんとなく忘れ去られていた(!?)眉にフィーチャーした企画。

ヘア&メイクアップアーティストで“美眉師”としても知られる尾花けい子さんがレクチャー。

その尾花さんによると、目力の魅力を最大限生かすには「ちょい太めで色は薄めの眉」とのこと。

眉は時代を表すバロメーター! いつでも敏感でいたいですね。

3月号「ちょっと自慢な『セレブ系ジーンズ』」

目指すはこなれた感じでジーンズを着こなす海外セレブで、濃いめの色できれいに着る「東海岸系」と色落ち感で差をつける「西海岸系」の2つに分けてコーディネートを紹介。

スタイリングも通勤服とは切り離して、セレブ風に振り切っているところが楽しい!

6月号 別冊付録「美人の習慣、キレイのレシピ」

Oggiモデルズのキレイの裏側に迫った情報を盛り込んだ別冊付録。

当時はOggiモデルズたちの人気も急上昇していて、彼女たちのファッションはもちろん、ライフスタイルを取り上げるページも急増。

この号から専属モデルとなったヨンアさんも登場。韓国出身のヨンアさんならではの美容習慣を紹介しています。その後、「なれるものなら、ヨンア肌」という企画ができるほど、ヨンアさんの美肌ぶりは読者から注目の的でした。

当時は情報拡散のインフラが今ほど活発ではなく、貴重な情報源となったのが流行の最前線にいたスタイリスト、プレス、エディターといったファッションプロたちからの口コミが中心でした。

7月号「スタイリスト菊池京子スタイルの『ブラックベーシック』的2か月コーディネート塾」

流行アイテムを身につけることに頼りきってしまうと、本来の自分のスタイルを見失ってしまう。

つい陥りがちなワンパターンコーデを立て直すべく、スタイリストの菊池京子さんが定番の「黒」を使ってベーシックに立ち戻ってみようと試みた企画。

基本に帰ることで、流行も新鮮に、自分らしく取り入れられることをレクチャーしています。

コーディネートで迷子になったら、いつでもベーシックに戻ればいいと思える、とても心強いメッセージです!

10月号 別冊付録「ニューヨーク、ミラノ、上海『1か月コーディネート×3』SPECIAL BOOK」

創刊12周年を記念した特別付録では、大人気1ヵ月コーディネートを海外ロケにて決行!

ニューヨーク編(小泉里子さん)では「レディ&トラッド」を出張ワードローブにりちばめたスタイル、ミラノ編(美香さん)では茶系プラムがカギになるひとくせシックスタイル、上海編(みさきゆうさん)ではキレイ系からリラックスタイムまで対応した知的カジュアルスタイル。

3タイプの1ヵ月コーディネートを展開しました。現地の空気感が伝わってトリップ感も堪能できる豪華別冊付録!

12月号「『アフター6』上手でセンスを磨く!」

年末にかけてのアフター6は、オフィシャルなパーティから、クラシックコンサート、内輪のメンバーと食事、ときにはクラブなどさまざまなイベントが目白押し。

そんな「予定がある日」のドレスアップ計画を特集。

’90年代のようにオフィススタイルに小物をプラスするだけのアレンジでは物足りなく、“キラキラ”や“ツヤ”を服やメイクで表現するのが気分でした。ここでもセレブを意識したアレンジの提案が旬で、ファーやベロア、シャンタンなどの光沢素材の登場率高し!

天災に見舞われた2004年、女性にとっての幸せとは何かを考えた年

新潟中越地震のほか、観測史上最多となる10個の大型台風襲来、記録的猛暑、21年ぶりの浅間山噴火など記録的な天災に見舞われた2004年。

酒井順子さんのエッセイ『負け犬の遠吠え』が大ベストセラーになり、Oggi世代にとっても女性の幸せとは何か、ということを改めて考えさせられるものとなりました。それと同時に、いざ子供を授かったときに仕事との両立への不安を抱えるOggi世代も多く、特集も組まれました。

2004年の時事トピックまとめ

新紙幣発行(1万円札=福沢諭吉、5千円札=樋口一葉、千円札=野口英世)/東京国際空港第2旅客ターミナルビルが開館/「mixi」の運営開始/アテネ・オリンピックで日本選手活躍/「負け犬」が流行語ノミネート/新潟件中越地震発生(M6.8)/荒川静香が世界フィギュアスケート選手権で金メダル/インドネシア・スマトラ沖地震発生(M9.0)/平井 堅『瞳をとじて』、Mr.Children『Sign』、ORANGE RANGE『花』『ロコローション』などがヒット/ドラマ『プライド』、『オレンジデイズ』放送/映画『世界の中心で、愛をさけぶ』、『いま、会いにゆきます』、『誰も知らない』公開

※本記事では当時の誌面を使用しています。無断転載はお控えください。

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