この花は何の野菜? 水分が多く栄養がないと言われている食べ物
いつも食べている野菜自体を知っていても、その花を知らない人も多いはず。スーパーに並んでいるものは当然ですが、どこかで収穫されたもの。どんな風に育って花を咲かせるかわからないですよね。今回は身近な野菜からピックアップしました。
この花は何の野菜か知っていますか?
正解は、「きゅうり」です!
正解は、きゅうりの花でした! 黄色の花を咲かせるんですね。
きゅうりはウリ科の食べ物で、冷涼な気候を好みんで育ちますが、霜には弱く、温度管理が大事。旬の時期は、7月〜11月。春秋は群馬、埼玉、千葉など、冬は高知や宮崎のものが出回ります。
◆きゅうりの歴史
きゅうりはインドのヒマラヤ山麓が原産といわれ、栽培はヨーロッパ、中国北部・南西部へと栽培が広がりました。日本へは平安時代中頃に中国南部の品種が、江戸時代末期には中国北部の品種が伝来。その後、品種の交配がなされ、国内栽培が盛んになりました。
また、きゅうりは、「白いぼきゅうり」と「黒いぼきゅうり」という種類があり、日本で栽培されている品種の大半は、「白いぼきゅうり」。最近では「いぼなしきゅうり」も出回っていますね。
◆きゅうりの栄養
きゅうりは水分が多く、栄養があまりないことは知られていますが、わずかにナトリウムやカルシウムが含まれています。たくさん汗をかいた後の水分補給、カリウムによる利尿作用が期待できます。
ほかにも、ビタミンA・Kなどのビタミン類や亜鉛、マグネシウムなどのミネラル類も少しですが、バランスよく含まれています。
◆きゅうりの選び方
きゅうりを食べるなら、みずみずしい味わいと食感を第一に考えたいですね。
おいしいきゅうりの選び方は、「いぼ」に注目。チクチク出ているものほど新鮮です。また、きゅうりの反りは、生育環境によるもので、味や栄養に特段影響はありません。
ちなみに、なぜきゅうりに「いぼ」があるかというと、きゅうりは本来、種が熟すとしおれて「いぼ」がなくなる特性をもっています。その熟す時期まで身を守るために、「いぼ」があるのだそう。普段私たちは、未熟なきゅうりを食べているということですね。
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きゅうりは漬物やサラダ、酢の物も美味しいですね。レシピを調べてみると、たくさん料理が出てきます。これからきゅうりがどんどん美味しくなる時期。旬を見逃さず、いただきたいものです。
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