世界の料理とワインを楽しめるレストラン「オルタナティヴ」
今回は、白金高輪にある大人の隠れ家レストラン「オルタナティヴ」を紹介します。
西麻布から白金高輪へ移転したお店で、築約50年の町工場跡地をリノベーションした内装がおしゃれと話題となっているんです!
どこかノスタルジックな雰囲気を感じさせる静かなエリアにあるお店で、入り口は一見するとレストランとは分からない佇まい。
店内の設計は、渋谷の「hotel koe tokyo」などを手がける建築設計事務所「SUPPOSE DESIGN OFFICE」が担当。
「オルタナティヴは、もう一つの選択という意味もあるため、既存空間に手を入れることなく、その中に新しい空間をつくり、新旧のコントラストを作ることで、新しい空間の化学反応を起こしています。もともとあったものと、新しく作ったものの関係、つまり現代のファッションに古着を合わせたような、この場所ならではの作り方を目指しました。斎藤シェフの料理も、異国の組み合わせによる驚きがあるため、そこに敬意を払うように空間を作っています」
というコメントの通り、窓ガラスなど町工場時代のものを生かした黒とコンクリートのモダンな内装は、新しさの中にも何だか懐かしさを感じます。
店内は、三人席がひとつ、四人席がふたつ、六人まで入れる個室と秘密の小部屋がひとつずつ。
店内奥にある6席のカウンターは、斉藤貴之シェフの新ブランド「Saito」の特別な空間。斉藤シェフのこれまでの経験が思いっきり詰め込まれたスペシャルコースが味わえます。(22,000円〜27,000円(税込)※別途サービス料10%)
「オルタナティヴ」のコンセプトは、大人のファミレス!
フレンチをベースに和食・中華料理・ロシア料理など、世界各国の料理を学んできた斉藤シェフの感性と技術が遺憾なく発揮されたお料理の数々。ジャンル問わずとにかく美味しい物を食べたい! という希望を叶えてくれる夢のようなお店です。
斎藤シェフやスタッフの方々との楽しいおしゃべりも魅力のひとつで、週イチで通う常連の方もいらっしゃるそう。
ワインはフランスだけでなくドイツ、オーストリア、ギリシャなど世界各国から集められていて、白赤合わせて500種類も用意されているんです。
見た目も美しいこだわりのメニュー
今回いただいたのは、7皿からなるCollection“Alternative” 9,900円(税込)(※別途サービス料10%)のコース。
始めに登場したのは「四川風春巻き」。
フレンチなのに中華料理? と最初からびっくり! 手で豪快に掴んで食べる春巻きは熱々スパイシーで美味。
続いては「岩手産牡蠣のポッシェ香り高いスープと共に」。
肉厚で大きいプリプリの牡蠣は、無農薬で作られたエディブルフラワーやハーブの香りが際立つ繊細な貝の出汁スープと相性抜群!
3品目は「鱈の白子の冷製サフランのジュレ」。
居酒屋でついつい頼んでしまう「白子ポン酢」を「オルタナティヴ」風にアレンジしたもの! 一番下にある真っ白なカリフラワーのムースと濃厚な白子の滑らかな舌触り、そして上にかかったサフランジュレはお代わりしたいほど美味。
4品目は「ヤリイカのピルピル」。
クミンの香りがポイントになった鮮やかなインゲンと、神々しいほどに白いやわらか〜いヤリイカ、そしてタラを使ったピルピルソースは酸味とニンニクが効いていてバゲットと抜群の相性!
5品目は「パプリカのテリーヌ貝のマリネと共に」。
パプリカってこんなに美味しいんだ! と再発見させてくれた一品です。パプリカの甘さと歯ごたえ、そして素材の良さを活かしたアジアンな風味。上にはホタテや白バイ貝のマリネが。
メインは「じろう鹿のローストソースグランヴヌール」。
ジューシーで食べ応えのある鹿のローストです。ソースはかぼちゃとアールグレイの茶葉で作られていて、まるでスイーツのような優しい甘さ。
最後は「坦々麺」。
締めにラーメンが食べたくなる気分を先回りしてくれたような? 最後まで驚きと楽しみが詰まったコースの締めにふさわしい一品。スープの出汁が繊細で、まるで和食のような担々麺です。
* * *
コースの他にも、ビーフン、エビのアヒージョ、フォアグラのテリーヌ、イノシシのしゃぶしゃぶ、クエのカツなどアラカルトも充実! お腹の空き具合に合わせて相談しながらお願い出来るのも嬉しいですね。
フレンチも中華も和食も食べたい! とにかく美味しいご飯とワインが飲みた〜い! という時や、美味しいものを食べまくっているグルメな友達を誘うのにもピッタリなお店です。
【オルタナティヴ】
営業時間:月〜土 18:00〜22:00
※日曜日および不定期に4日間は定休日
住所:東京都港区白金5-12-24 T-building 1F
アクセス:東京メトロ日比谷線「広尾駅」から徒歩15分、東京メトロ南北線「白金高輪駅」から徒歩13分
電話番号:03-5422-7551
その他:お料理はおまかせコースになります。
【斉藤貴之シェフ プロフィール】
大阪生まれ。2000年「御影ジュエンヌ」(神戸)、2004年「ラ・ブランシュ」で腕を振るった後、渡仏。2007年一つ星「ルベナトン」、二つ星「プティサンジャン」で修業を重ね、帰国後に「ラール・エ・ラ・マニエール」、「プロヴィナージュ」でシェフを務める。2016年8月「プロヴィナージュ」の前経営者よりお店を引き継ぎ、「オルタナティヴ」としてオープン。
手土産姉ちゃん 大雄寺幹子
女性誌の制作に15年以上携わり、常に情報のシャワーを浴び続けるデザイナー。
職業柄見た目も重要だけど、味が一番大切。「手土産はコミュニケーション」を信条としている。学生時代にデパート地下のお菓子売り場でアルバイトをしたのをきっかけにデパ地下の魅力に取りつかれる。
以来、20年以上最低でも週に3回以上(多いときは週5日)はデパ地下に通うマニア。今までに手土産、お土産、自分へのご褒美に費やした総額は高級外車が買えるほど。(現在も金額は日々更新中!)
365日手土産、お土産、お取り寄せ、自分へのご褒美情報を仕入れ、デザイナーとしての仕事の他、手土産の相談を受ける日々。手土産は貰うのもあげるのも大好きで365日、何かしら甘いものを食べるスイーツマニアでもある。